瀬戸内海の絶景を望むことができる、全室オーシャンビューのリゾートホテル「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」。大阪勤務時代に瀬戸内海の名宿に泊まってみたいと妻と話していた中で、小豆島の超人気宿「海音真理」の次の旅先として計画していた宿です。
(駐車場からホテル棟の全景を。)
石垣のような銘板、どこか懐かしさを感じる木とガラスのエントランスが素敵です。
(「Bella Vista」(ベラビスタ)はイタリア語で「美しい眺め」という意味。)
「ベラビスタ」は、1973年、造船会社のお客様のための迎賓館として誕生し、その後大規模リニューアルを経て、2007年9月に現在の「ベラビスタ」としてスタートすることになりました。
シンプルで広々としたフロント前ロビー。
(海を思わせるブルーのタイルはこの先の外、「ザ・デッキ」へと続き、海に流れ込むようなインフィニティ水盤につながっています。)
チェックイン。ウエルカムドリンクは確か地元産の八朔のフレッシュジュース。
(ネクターのような濃厚な味わいでした。)
チェックインが終わり部屋への案内となりますが、施設案内も兼ねてちょっと寄り道してくれます。真っすぐ伸びるブルーのタイルの上をデッキに向かって進んでいきます。まず目に留まるのは、フロントの近くに飾られている船型の模型。知る人ぞ知る瀬戸内海に浮かぶ船の宿「guntû」(ガンツウ)。
(「ガンツウ」は全19室、瀬戸内海を航行しながら名所を巡ります。2名1泊100万円~。(笑) ここに「ガンツウ」が飾られているのは、運営会社「株式会社せとうちクルーズ」が「ベラビスタ」と同じだから。)
更に進むと、両サイドに広々としたラウンジが設けられています。
(こちらは思い思いの椅子に座って読書でもして過ごすエリア。反対側には飲み物や軽食が用意されています。)
そして、自動ドアから外に出ると、そこは「ザ・デッキ」。「ベラビスタ」の❝顔❞とも言える景色が広がります。海に流れ込むような水盤。
(美しさに感動。写メ撮りまくり。(笑))
ここでホテルの方から注意事項。「この水盤にはガラスなどは張っていませんので、落ちないようにしてください。」、、、私:「えっ、落ちる人なんているのですか?」、ホテルの方:「えぇ、2日に1回は落ちる人がいます。」(笑) ホテルの方のつかみネタなのかもしれませんが、それくらい美しいということです。
館内に戻って部屋へ向かいます。ベラビスタは専用の桟橋とマリーナがありますので、船でチェックインという方もいるようです。館内は船をイメージした箇所がいくつもあります。
(エレベーターの照明がマリンランプ。)
エレベーターホールです。
(バスタブに浸かって海を眺めることができるタイプの部屋「ビューバススイート」を予約しました。)
部屋に入ったところ。
(レースのカーテン越しですが、テラスからの絶景確定です。右側にベッドルーム、浴室などがあります。)
窓側から部屋の扉の方を見た景色。
(天板が大理石の机もあり、広々として使いやすかったです。)
テレビ側を見てみると、こうなっています。
(冷蔵庫などはこのカウンターの下に隠れています。)
さすが尾道、部屋置きのカップラーメンも尾道ラーメン。
(残念ながら有料です。(笑))
冷蔵庫にはご当地のドリンクも入っています。
(こちらも残念ながら有料です。(笑))
ベッドルーム。
(奥のカーテンを開けると小ぢんまりとしたテラスがあります。)
ベッドの上には「ベラビスタ・テディベア」が座っています。
(ご当地のデニムで作られているテディベア。ホテルからのプレゼントです。これは「ベラビスタ」の「瀬戸内キロメートル・ゼロ」というコンセプトによるおもてなしのひとつ。)
「瀬戸内キロメートル・ゼロ」とは、地産地消をコンセプトにした、瀬戸内の海の幸・山の幸など地元の食材はもちろん、伝統産業のデニムや絣、家具など、歴史や文化に根付いた、この地だからこそのものをご提供します、という理念。
ベッドルームのお隣が浴室です。
(「ビューバス」ですが、日差しが眩しすぎて、日中はちょっと、、、。(笑))
浴室の窓側からベッドルームを。
洗面スペース。
(シングルボウルです。)
アメニティは全てベラビスタオリジナル。
(あらゆるアメニティが「Bella Vista」ブランド。結構珍しいパターンかも。)
こちらがバスタブです。
(浴室用テレビ。夜にでも湯に浸かりながら観てみますかね。)
シャワーヘッドは「GROHE」(グローエ)というブランドでした。
(マイクロバブルは出ませんが、広範囲にシャワーが広がって、とても使いやすかったです。)
そして、テラスからの絶景です。
(桟橋&マリーナ。円柱形の建物には大きく「Bella Vista」と書かれています。)
先程立ち寄ったデッキと水盤も見えます。
ベッドルーム奥のテラスからは、メインダイニングの「エレテギア」のレストラン棟が見えます。
(山の手前の❝縦長❞の、屋根が二重になっている建物です。)
部屋の探検もひと段落したところで、大浴場に行ってみます。
(SPAエリア。散策で汗だくになりましたので、早く汗を流したい!)
マニアックな反応ですが、SPAエリアの床が竹材で「おおっ。」と声がもれました。(笑)
(家を建てる時にリビングの床の無垢材を何にするか検討している時、竹材の床を見て素敵だったことが印象に残っています。結局チーク材にしましたが。)
大浴場は、大きな檜風呂と半露天風呂の2つがあります。撮影禁止ですので、ネットから拝借しての紹介です。こちらが檜風呂。
(素晴らしい内風呂でした。)
こちらが半露天風呂。
(外側は深くなっていて、海を見ながら立ち湯を楽しむことができます。)
半露天風呂に実際に浸かると、こういう景色となります。
(インフィニティプールならぬインフィニティ風呂。(笑) ほとんど人と出会いませんので、こんな景色を独り占めできます。)
湯上りの休憩室があります。各種飲み物が無料。
(炭酸メーカーもあります。作りませんでしたが、炭酸水にこちらの味付きらしきものを入れるのでしょうか。)
こちらのパック飲料をいただきました。
(「毎日レモン」を飲んでみましたが、りんご酢が酸っぱ過ぎたのか、そんなに美味しくなかったですね。口直しに、写メには写っていませんが、お隣の冷蔵ケースからミニサイズ缶のビールを。ナッツでもほしいところですが、つまみはありません。(笑))
そして、これが最高でした。存在感を消すかのように置かれている冷凍庫。
(床と同化していて最初気付きませんでした。)
天板をみると、アイス!
(ホテルオリジナル「天心山たまごアイス」。「たまごアイス」と書かれているので、こちらに来る直前に食べた尾道の「KARASAWA」のものかと思いましたが、別物のようです。)
冷凍庫を開けると、❝絶景❞が。
(アイス食べ放題!(笑))
妻を待っている間に思う存分いただこうと思いましたが、1個で十分でした。そんなに数を食べられる物ではないですね。
部屋に戻ってしばらくまったりしていると、そそろ夕暮れ時となりました。
(なかなかいい夕陽です。)
チェックイン後にホテルの方がデッキに案内してくれた時に、デッキで見る夕陽も美しいと教えてくれましたので、部屋のテラスから夕陽を見た後、急いでデッキまで行ってみました。
(太陽は雲に隠れてしまいましたが、夕暮れ時の空が水盤に鏡のように映って、とてもきれいでした。)
デッキでは夜には星空観測の体験イベント(無料)もあるそうです。
(実際に使う望遠鏡。日の入り、日の出時刻のアナウンスもされています。)
再び部屋に戻ってのんびり。夕食の時刻となりました。メインダイニング「エレテギア」へはデッキを通って行きます。
(夜のデッキ。とても雰囲気がいいですが、実は蒸し暑い。(笑))
レストラン棟への道。
(iPhoneで撮るとナイトモードが発動してこれくらいの明るさに写りますが、実際はもっと暗くて、足元に気を付けながら歩きました。年ですね。(笑))
「エレテギア」の入口に到着。
(ここも実際はもっと真っ暗。(笑))
「エレテギア」はバスク語「Erretegia」で「網焼き屋」という意味だそうです。レストランに入って席に着くと、大きく開口した窯が存在感を放っています。
(薪や藁で食材を焼きまくるようです。店名そのもの。)
これまた目立つ❝魅せる❞冷蔵庫。
(冷蔵庫の横にはホワイトボードならぬシルバーボード。どうやら席ごとの料理の進捗を共有しているようです。)
本日の献立表。
(シンプルな献立表。料理がサーブされる時、店員さんが色々説明してくれますので、忘れないようにLINEのkeepメモに控えるのがたいへんでした。(笑))
店員さんがまず説明してくれるのは、「当レストランでは、基本的にあちらの大窯で薪を使って食材を焼いて調理する料理をお出しします。」という趣旨のこと。焼き中心ということですが、焼いているところをライブキッチンのように見ることができて楽しいです。では、「瀬戸内キロメートル・ゼロ」のコンセプト、地産地消のコースのスタートです。
■新蓮根
(炙った「岩国れんこん」がクルトンのように浮いています。スープの中にも岩国れんこんが入っていて、食感の違いが面白い。)
ドリンクは妻も私もワインのペアリングにしました。5種類のワインを料理ごとに出してくれますが、注ぐ量を選ぶことができますので、妻はちょっと控えめの量を。
(乾杯と最初の新蓮根に合わせた白ワイン。銘柄確認せず。)
パン登場。
(広島県産古代小麦のパンと、自家製リコッタ(チーズ)。このパン、結構美味しかった。)
■シマアジ、黄韮
(瀬戸内海産のシマアジ。献立表には黄韮とありますが、葉物はスイスチャードとのこと。出汁系のジュレが隠れているので、そのままシマアジとスイスチャードを一緒に食べます。)
2種類目の白ワイン。
(かなりドライなタイプだったような記憶があります。銘柄確認せず。)
■絹皮茄子、三良坂フロマージュ
(西条市(愛媛県)の「絹皮茄子」と、三次市(広島県)の「三良坂フロマージュ」という牧場のチーズ。めちゃウマでした。)
ワインはロゼ。
(スペイン産と説明がありましたが、ラベルをよく見るとイタリア産ではないでしょうか。)
■鰆、黒大蒜
(鰆です。絶妙の焼き加減。黒にんにくとビネガーのソースで。)
皮の焼き目が見事でしたので、そちらも。
(窯の網焼きならではの焼き具合か。もう数切れ食べたい美味しさでした。)
ワインは(こちらが)スペイン産の白ワイン。
(確かシェリー酒に使われるパロミノ種のブドウを使っている。黒にんにくとビネガーのソースに負けない個性があったような記憶が薄っすらとあります。)
■アライオリーブ
(広島県産の牛乳のアイスに小豆島産のオリーブオイルを合わせてあります。メインの肉料理の前のお口直し。)
■薪火焼き
(メインの肉料理は、イチボ、ヒレ、イノシシから選びます。チャレンジは避けて、イチボとヒレを選んで妻とシェア。手前には、左から、藻塩、粒黒胡椒、広島県産わさび。粒黒胡椒は、オイル漬けか塩漬けが忘れましたが、何かに漬けてあり、とてもマイルド。私は一番好みでした。)
ワインは最後に赤が登場。
(アメリカ産。「Pn」のイニシャル通り、ピノノワール種。軽い感じの赤でした。)
■真蛸、もち麦
(真蛸ともち麦を鉄鍋で焼き上げます。結構な強火でガンガン焼いてましたね。)
お好みでこの「ピカンテオイル」をとのこと。
(相当辛いらしく、1、2滴でいいと言われました。1滴じゃ何も変わらないだろうと思いましたが、1滴で十分でした。(笑))
小皿に取り分けていただきます。
(リゾットでもパエリアでもない感じですが、めちゃウマでした。鉄鍋にこびりついたもち麦もこそげ取っていただきました。)
ここで妻からのプレゼントが登場。バースデーケーキです。
(ありがとうございます! ろうそくの本数には意味はないらしく、5本くらいが映えるだろうということで。)
このケーキは部屋に運んでもらい、あとでいただくことに。何歳になっても祝ってもらうのは嬉しいですね。
■グラスショートケーキ
(献立表ではグラスショートケーキですが、妻からのバースデーケーキとかぶるので、こちらのパンナコッタに変更していただいたようです。添えられているメロンは、広島の安佐北区の農園産で、1株に1個だけにして育てたメロン。)
最後にアイスコーヒーとアイスティーでクールダウン。
(お茶菓子とともに。)
これで窯の薪焼きのコースは終了。私がプロの域に届くことは絶対にないですが、リフォーム後の庭でグリルを操って美味しい焼き物を食べたいと思ったひと時でした。
お腹もいっぱい、5種類のワインでほろ酔い気分で「エレテギア」を出ました。
デッキ手前の広場がライトアップされていてきれいです。
星空観測は終わったのか雲で見えないのか、デッキは静寂でした。
(まだちょっと蒸し暑い。)
部屋に戻ると、先程のバースデーケーキがありました。
(尾道の「PATSSERIE NOIX」(パティスリー・ノワ)のケーキ。この後いただきましたが、上品で軽めの甘さのケーキ、フルーツもたっぷりでとても美味しかったです。)
テラスから見る夜のマリーナがきれいでした。
バスタブに湯をはって、浴室テレビをつけてみました。
(結論、長風呂ではない私にはテレビは不要ということが分かりました。(笑) 「ベラビスタ」は温泉ではないので、何度も湯に浸かるということはありませんでした。)
この後就寝。いい1日目でした。
翌朝。天気予報は晴と言っていましたが、厚い雲に覆われた朝となりました。
(雨でも降りそうな雲。)
日の出はベッドルームの奥にあるテラスの方角のようなので行ってみましたが、時間が経っていたのか、すっかり陽が昇っていました。
(右下に「エレテギア」が見えます。)
昨日から気になっていた、写真左側にあるループ橋のような建物。
(これです。)
❝田舎の展望台❞だろうと勝手に想像していましたが、妻が調べたところ、「ベラビスタ」の「リボンチャペル」という建築物でした。
(ネットより拝借。こうやってみると、なるほど❝田舎の展望台❞じゃないですね。(笑))
内部はこうなっているようです。
(ネットより拝借。実は超オシャレなチャペルでした。(笑))
ちょっとした疑問も解けたところで、朝食に向かいます。
(タイルの貼り方が妙に気になります。(笑)「芋目地」と「馬目地」の組み合わせですね。)
朝は和食処の「双忘」にしました。
(「双忘」とは、日常の良いことも悪いことも忘れて今をリラックスして楽しむべし、というくらいの意味だそうです。)
朝の献立表。
(「エレテギア」の献立表よりも情報量が多くて助かります。(笑))
中庭の見えるテーブル席に案内されました。
すぐにお店の方が来て「日替わり旬魚 一夜干し」で選ぶことができる3種類の魚を持って来てくれます。
(カマス、甘鯛、穴子。妻と一瞬競合しましたが、妻は甘鯛、私は穴子を選びました。)
一夜干しの魚を選んだら、「旬皿」として、ブッフェスタイルの総菜から好きなものを取って来るスタイル。
(ご飯「光信米」、日替わりお味噌汁、田島海苔、真鯛の造りはお店が運んでくれます。ご飯「光信米」は神石高原町光信地区産。)
一夜干しが焼き上がりました。穴子。
(鬼おろしでいただきます。お皿右上には鞆の浦の郷土料理「がす天」(小魚を骨ごと挽いた天ぷら)。)
甘鯛。
妻とシェアしながらいただきました。穴子も甘鯛も最高の焼き加減で、無口になるくらい美味しかったです。最後にブッフェから取って来たフルーツとヨーグルトで〆ます。
(よくあるブッフェと違って、いくつもの種類の雰囲気のいい取り皿が置かれていて、お皿を選ぶのも楽しい。)
ここにも「瀬戸内キロメートル・ゼロ」のコンセプトを表わすディスプレイがありました。名産のデニム製品の数々。
(スニーカー、椅子、スーツケース。)
このスニーカー、欲しくなります。
朝食終わりに、朝のデッキに行ってみました。
(早朝の厚い雲もどこかに去って、今日も晴れそうです。)
涼しくはないですが、散策できる気温でしたので、ちょっとそのあたりを散歩。
(日陰のソファに座ってのんびりと。リゾートホテルは連泊すべし、ですね。(笑))
チェックアウトは旅行サイトの特典で何と13時。妻は大浴場の岩盤浴へ、私もインフィニティ半露天風呂へ。思い思いにのんびりまったり過ごしました。
(最後にテラスからの絶景を見納めます。)
「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」、期待通りの素晴らしい宿でした。もし次の機会があるなら、連泊したいものです。オプションでクルージングもあるそうですし。(笑)
チェックアウト後は、次の宿へ。初めての鞆の浦を訪れます。
・・・尾道・鞆の浦2泊旅行③〔2日目道中編〕へ続く。
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