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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

姫島・湯布院2泊旅行①〔姫島編〕

2020年08月12日 | 旅行記

姫島と湯布院で各一泊、2泊3日の旅行に行ってきました。

大分県の国東半島の❝1時❞のあたりに位置する「姫島」(大分県東国東郡姫島村)。

「姫島に行こう!」というきっかけは、昨年、妻が新聞(日経の土曜日版)で姫島の特集を見つけたことです。

こうして、「姫島で車海老を食べよう!」企画が持ち上がりました。

実は、九州のご当地ネタ、東京方面で結構情報発信されています。

今年行った、長崎の「池島炭鉱坑内体験ツアー」も東京で新聞に特集されていた情報(妻からの情報)がきっかけでした。

 

さっそく大分県福岡事務所でパンフレットを入手。

熊本県福岡事務所の方もそうでしたが、大分県福岡事務所の方もとても親切でした。)

旅の企画を練る過程で知りましたが、姫島は、観光資源だけでなく学術的にもとても重要な地域のようです。

 ・伝説の島・・・「姫島七不思議」
 ・火山が生み出した神秘の島・・・「おおいた姫島ジオパーク」、黒曜石産地
 ・国選択無形民俗文化財・・・姫島盆踊(キツネ踊りなど)
 ・アサギマダラ休息地(5月、10月)
 ・姫島車海老(姫島車えび祭-10月)、姫島カレイ(姫島かれい祭-5月)、「幻の2日ひじき」(12月)

(キツネ踊り。ネットより拝借。毎年8月14日・15日に開催されますが、今年はコロナの影響で中止。)

車海老の生産量は日本有数で(生産量1位は沖縄県の久米島)、7月からは天然物の漁も解禁となります。

(ネットより拝借。)

 

姫島は、伊美港(国東市国見町)からフェリーで渡りますが、博多から伊美港までは車で約2時間半。

(沖には姫島が見えています。)

港には村外者用の無料駐車場もありますが、私たちは、姫島島内を巡りたいので、レンタカーごと渡ります。

余裕を持って到着しましたので、乗船券を買った後、周辺をうろうろ。

(防波堤の向こうに見えるのが姫島の全景。)

フェリーが来ました。

(バックで停泊すべく、転回中。)

姫島のフェリーは車両出入口が船尾1ヶ所ですので、車はバックで乗船します。

伊美港から姫島までは約20分、快晴の中、快適な航行です。

(伊美港11時発のフェリーに乗船。)

姫島港に到着。

(左:姫島フェリーターミナル、右:停泊中のフェリー。)

まずは昼食ですが、本日の計画は昼食後、「姫島七不思議」を巡りながらの島内観光です。

ざっと位置関係はこんな感じ。

(安西旅館は今回のお宿。一番遠い灯台に最初に行って、戻りながら巡ります。)

ちょっとくどくなりますが、姫島の紹介です。

姫島の名前の由来など・・・姫島は、古事記によると、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)の二柱の神が国生みに際し、「大島を生み、次に女島を生む」とあります。この女島が姫島で、またの名を「天一根」(あまのひとつね)と言います。古歌にも「姫島のあたりにならぶ島もなし うべもいひけり天の一つ根」と歌われています。また、日本書紀によると、垂仁天皇の御代、意富加羅国(おほからのこく)(今の韓国南部)の王子、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が白い石から生まれた姫と結婚しようとしたが、姫はそれを逃れ、海を渡って姫島に上陸し、比売語曽(ひめこそ)の神となったと云われ、姫島の名の由来はここから始まります。

姫島の地勢など・・・島の大きさは、東西6.6㎞、南北2.6㎞、周囲17㎞、総面積6.99㎢。人口1991人、879世帯。島の起こりは、4つの火山(第三紀層の基盤上に噴出)が砂洲によって連結されてできました。4つの火山とは、島の中央南端の「矢筈岳」(やはずだけ)(266m)、西端の「達磨山」(105m)、北東の観音崎の半島を成す「城山」(62m)、東端の姫島灯台がある「柱ヶ岳」(45m)。

 

港を出るとすぐに、姫島で唯一の信号があります。

(子どもたちが島外に出た時に戸惑わないよう、教育のために作られたそうです。)

信号を左折すると、すぐに「姫乃家」があります、ここで昼食です。

(港や通りにはほとんど人がいませんが、店内にはお客さんが結構いました。)

今日の夕食が「車海老づくし」なので、刺身などはやめて天丼を。

妻は、車海老と穴子の天丼。

私は、車海老と地ダコの天丼。

食材が上質なのだと思いますが、小鉢のひじき・野菜、味噌汁、天ぷら、ご飯、全て抜群に美味しいです。

お店の方から紹介がありましたが、今、「姫島キャンペーン」というのをやっていて、カードに名前と住所を書いて出すと、飲食代20%オフ。

昼食から満足感に浸りつつ、島内巡りへ。

 

姫島灯台は、姫島の最東端にあります。最高峰「矢筈岳」の山すその島南岸を走る「ひめしまブルーライン」で、島の中心地から15分というところでしょうか。

(素材は花崗岩、白く円形の石造り。)

姫島灯台は、明治37年点灯の歴史ある灯台で、慶長10年(1605)、小倉藩主の細川忠興が姫島に石積みのかがり火灯台を設けたのが始まりと言われています。(昭和38年に電化、昭和45年に無人化。)

灯台に登ることはできませんが、周囲を歩くことはできますので、灯台の❝裏手❞(海を照らしているので❝表❞か)からは国東半島を望めます。

駐車場から灯台へのアプローチ途中にある「ハートマークの切り株」。

(これは「姫島七不思議」ではありません。)

台風(西暦不明)により倒木したオオシマザクラを伐採したところ、ハート型の切り株が現れ、お姫様伝説の神秘が生み出したと言われています。

姫島七不思議①「阿弥陀牡蠣」。

(灯台への通じる一本道の脇に説明板があります。)

姫島灯台の下の海蝕洞窟内(呼子の七ツ釜のイメージ)に牡蠣が群棲しているそうですが、海水に浸かることがなく、食べると腹痛を起こすとのことです。その牡蠣が阿弥陀三尊の形に似ているので、この名があるそうです。(唯一、地上から見ることができない姫島七不思議です。)

 

姫島七不思議②「浮田」(うきた)。

(おそらく、後ろの石で囲われた所が浮田。)

大昔、池に棲んでいた大蛇を誤って埋めてしまい、大蛇の怒りで田が揺れると言われています。

 

姫島七不思議③「拍子水」(ひょうしみず)。

お姫様がおはぐろをつけた後、口をゆすごうとしたところ、水がなく、手拍子を打って祈ったところ、水が湧出したことから、この名が付いたそうです。

炭酸水素塩冷鉱泉がこのように、すごい勢いで湧いています。

飲用可ですが、手を浸けて臭いをかいでみると、鉄臭い!(味は強炭酸だそうです、、、飲みませんでした。)

この拍子水の横に「拍子水温泉」(姫島健康管理センター)があります。

もちろん、拍子水を活用した施設で、源泉(25℃)と温水を加えた温泉(41℃)の2種類の湯舟があります。

姫島の旅館に宿泊すると、無料券をいただけます。(私たちも、宿の風呂ではなく、後程、ここの温泉に浸かりに来ました。)

拍子水の近くに鎮座されている、島最古の御社、「比売語曽社」(ひめこそしゃ)。

前述の日本書紀に登場する、姫島に上陸したお姫様がなられた「比売語曽の神」をお祀りする御社で、「比売語曽神社」とも呼ばれています。

境内に入り向かって左の石垣の下の方に完璧なハート型の石がありました。

 

姫島七不思議④「逆柳」(さかさやなぎ)。

(柳っぽくない枝ぶりですが、、、。)

お姫様が、使った柳の楊枝を土に逆さまに挿したところ、芽を出したという云われです。

ちなみに、後程、姫島の勉強のために訪れた「時と自然の希跡ジオパーク 天一根」で観たビデオでは、逆柳の枝ぶりがもっと隆盛で葉も生い茂っていましたので、台風か何かの自然災害で枝が折れたのかもしれません。

 

姫島七不思議⑤「かねつけ石」。

別名「おはぐろ石」。お姫様がおはぐろをつける時、石の上に猪口と筆を置いたところ、その跡ができたと伝わっています。

この石碑の奥に「かねつけ石」があるはずですが、どれがそれか分かりません、、、その場でスマホでググって画像を確認してみるも、それらしき石を発見できず、しばらく探していましが、結局、これだということが分かりました。

(立っている石ではありません。)

この水たまり中央、落ち葉と泥で島のようになっていますが、この下に「かねつけ石」が隠れているようです(大雨で土が流れ込んでこんなことになったようです。)、、、さすがに泥をかき分けてまで確認することはしませんでした。(笑)

 

次は島内を少々移動して、島北岸のアサギマダラ休息地へ。

実は、姫島七不思議のうち海上に浮かぶ「浮洲」をどこから見ればいいのかがよく分からず、地図を見て、「多分このあたりから見るのでは?」という場所が、たまたまアサギマダラ休息地の近く。

ちなみに、アサギマダラ(渡り蝶)は、毎年5月上旬~6月上旬、南から「みつけ海岸」(スナビキソウの蜜)に飛来し(休息の後)北の地へ、10月中旬(北の地で世代交代を終えて)、北から「金地区」(フジバカマの蜜)に飛来し(休息の後)南の地へ、飛び立って行きます。

姫島七不思議⑥「浮洲」(うきす)。

(海の上に浮いている❝沈み瀬❞のような場所が浮洲、、、微妙。(笑))

この後、最後の姫島七不思議「千人堂」を訪れるため「観音崎」に着いた時、「浮洲」の説明板を発見しました。

ならば、ここから見るのが最適なのかと言うと、ここから見える浮洲はこんな感じ。

(浮洲には鳥居が立っています。)

ズームをしてこの程度です。やはり微妙ですね。(笑)

浮洲は、沖合の小さな州に漁業の神様「高倍様」を祀っており、高倍様と鳥居は高潮や大しけの時でも決して海水に浸かることがないそうです。

 

いよいよ最後の姫島七不思議⑦「千人堂」は、国指定の天然記念物にもなっている「姫島の黒曜石産地」の「観音崎」にあります。

石碑横の山道を10分程登って行きます。

(登り切ったら、千人堂へ続く急坂を下って行きます。)

これが「千人堂」。

(千人堂のバックに張り出す風情のある松の樹があったのですが、昨年の台風で折れてしまったそうです。)

観音崎にある馬頭観世音を祀った小さなお堂で、大晦日の夜、債鬼(借金取り)に追われた善人を千人匿うことができるという由来です。(2つツッコミたくなります。千人はキャパ的に無理でしょう、千人も借金取りに追われる人がいるってどうなの、、、。(笑))

昔、歴史の授業で習った黒曜石、あのテカテカしている石がこのあたりに露出しています。

ここは、黒曜石の断崖が高さ40m、幅120mにわたって続いていて、露出した黒曜石は全国的にも珍しいとのことです。

古代、黒曜石は石器の材料として貴重であったことから、当時の人々はその原石を求めて、瀬戸内海唯一の産地である姫島に渡って来たことから、東九州から種子島、中国・四国地方、近畿地方に至る広範囲の遺跡から姫島産の黒曜石が発見されているそうです。

 

これで姫島七不思議を制覇、所要時間は約2時間というところでしょうか、島の中心地に戻って来ました。

昼食時に気になっていた、「姫乃家」の向かいにある、土産物屋「島の逸品屋 おおいた姫島」に入ってみます。

気になっていたのは、この看板にもある「幻の2日ひじき」。

「幻の2日ひじき」は、漁期が12月のたった2日間だけで、やわらかな新芽のみを摘み、天日干しで仕上げた、姫島の名産。「2日ひじき」は、そのままサラダでも美味しく、煮物にするのが惜しくなるほどの新鮮な味わいだそうで、「見つけたら必ず買おう」と思っていた幻の食材です。

で、ありましたぁ、「幻の2日ひじき」。

(昨年は天候のためか、漁期はたった1日だったそうです。)

他にも「幻の2日ひじき入り 島の海ソース」や「姫島の車えびビスク」を購入。

 

順番が逆になりましたが、姫島のことを勉強できる史料館的な施設、「時と自然の希跡ジオパーク 天一根」を訪れました。

私たちしかいませんでしたが、ビデオや展示品で、七不思議をはじめ姫島のことを❝おさらい❞しました。

 

「姫乃家」のお隣にある「大帯八幡社」(おおたらしはちまんしゃ)へお参りを。

大帯八幡社は、島の産土神で、杵築藩主松平家の累代安産祈願所でもあったそうです。

「比売語曽社」も「大帯八幡社」も神職の方はいらっしゃいませんでしたので、御朱印はいただけませんでしたが、由緒などを分かりやすく書いたA4カラープリントを置いてありましたので、いただきました。

 

さて、時刻は3時半頃。本日のお宿、「安西旅館」にチェックインです。

数ヶ月前に予約した時は、サイトからのネット予約未対応でしたが、数日前に見てみると、立派なホームページが立ち上がっていました。

女将さんに訊いてみると、「『GoToトラベル』のためにがんばりました。」とのこと。(笑)

ちなみに、私は電話予約なので、GoToトラベルは事後申請となりますが、何と、「姫乃家」と同じく、「姫島キャンペーン」対象とのことで、1人3000円の割引になりました、びっくり。

(タオルがかわいい。キツネ踊り、車海老、アサギマダラ。)

コロナ対策でしょうか、部屋も一間空けておられるようで、ゆったりとしています。

部屋の窓からの景色。

(数軒の旅館が立ち並びます。)

安西旅館にも浴室はありますが、普通のお風呂ですので、女将さんのおススメもあり、「拍子水温泉」へ。(無料券をいただきました。)

タオルは現地で黄色いタオルを貸してくれますが、これは、白いタオルだと、鉄泉で染まってしまうからだそうです。

 

温泉に浸かって、日中の汗も流してさっぱりしました、、、いよいよお待ちかねの夕食です。

今回は、「車えびづくしプラン」にしました。

(手前の付き出し的な皿には、車海老(素揚げ?)、地ダコ、アサリ。奥の野菜のある皿は、車海老のしゃぶしゃぶ。)

刺身は宿からのプレゼントでした。

(タイ、スズキ、地ダコ、ハモ。)

しばらくして登場、車海老の踊り食いです。

7月から天然物の漁が解禁になっているとのことで、手前の大きめの2匹は養殖もの、奥の1匹が天然もの。(味はどちらも最高でした。)

この❝姿勢❞で登場したので、「もうお亡くなりになっているのかな?」と思っていたら、いきなりはじけるように跳ねて氷をまき散らします。(笑)

素人では活き海老をむくのは難しいとのことで、宿の方がむいてくれますが、笑いながら説明してくれるには、「調理場で氷で仮死状態にしてお出しするのですが、夏場はすぐに生き返って暴れるんです。たまに調理場から食事処に持ってくるうちに跳ねてたいへんなことになるんです。」とのこと。(笑)

美味しくいただいた後は、頭は塩焼きにしてくれますので、余すところなく食べられます。

天然ものの塩焼き。

(頭も殻も全て食べることができます。)

しゃぶしゃぶも最高でした。

(出汁をはった小鍋で各人でいただきます。)

車海老シュウマイと季節の野菜は、姫島の旅館の女将さん方が研究を重ね、ゴマダレが一番合う、との結論。

(イカよりも車海老の方がうま味が強いので、車海老シュウマイ、最高に美味しいです。)

王道、エビフライ(車海老バージョン)。

(完璧です。)

〆は、車海老のお吸い物と車海老チャーハン。

(吸い物にはハモも入っています。)

最後のデザートはメロン。

「車えびづくしプラン」のコース、大満足の美味しさでした。

姫島の車海老料理、超おススメです!

 

私たちの部屋は和室二間つづきで、ゆったり就寝。

翌朝の朝食。

地元の素材が並びます。

焼き魚はスズキ(添えられる柑橘はもちろん「大分かぼす」)、味噌汁は車海老入り、そして、中央のひじきは「幻の2日ひじき」です。

この「2日ひじき」、やわらかさ、繊細さ、上品な味、さすが「幻」と言われるだけのことはあります、絶品でした。

食事最高、女将さんや宿の方の親切最高、安西旅館、大満足でした。お世話になりました。

 

今日は、姫島を9時15分に出るフェリーに乗って、湯布院へと向かいます。

〔湯布院編〕へ続く。

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