5月は比較的天候良好の日が多く、九州・沖縄の島々を訪れるのに好期。
昨年の奄美大島、対馬に続いて、初めて、種子島と徳之島に行ってきました。
福岡から種子島へは、九州新幹線で鹿児島中央駅まで行き、鹿児島港から高速船「トッピー」で種子島の西之表港へ。
月曜日朝、まさかの新幹線のダイヤが大乱れ。
とにかく一番最初に来た「さくら」の自由席に飛び乗って出発。
鹿児島中央まで混雑で立つぐらいの覚悟でしたが、そこは首都圏や関西圏とは違って、余裕で座れました。(笑)
無事、予約済みのトッピーにチェックイン。
GWに屋久島へ行ったばかりなので、チェックインの方法はバッチリです。
そして、まさかの、屋久島への道中いろいろと不具合のあった「トッピー3号」、しかも、リクライニングが故障していた座席を、一緒に出張するメンバーが❝引き当て❞ました、、、偶然に驚愕です。
待合フロアにあるラーメン屋「我流風」(がるふ)で昼食を。
「特製ラーメン」なるものにしました。
久しぶりにラーメンを食べましたが、とても美味しかったです。
間もなく出港ですが、屋久島の時にも見た景色、間違いなく「トッピー3号」です。
今回の航海では、何の支障もなく種子島へ到着、、、と言いたいところですが、例の座席、リクライニングが元に戻らなかったそうです。(笑)
種子島の西之表港に到着。
どうしてもお隣の屋久島の景色との比較をしてしまいますが、屋久島の最高峰は1936m、種子島の最高点は282m、対照的です。
仕事まで時間がありますので、まずは種子島のことを学びます。
「種子島開発総合センター・種子島博物館」とありますが、通称「鉄砲館」。
「おじゃりもうせ」は、「いらっしゃいませ」の意味。
種子島やすぐ隣の「馬毛島」でその昔盛んだったトビウオ漁や、種子島での製鉄の様子がリアルに再現されています。
その他にも縄文・弥生時代の出土品の展示をはじめ、種子島の地勢や歴史、民俗をショートムービーを多用して丁寧に説明しているので分かりやすく、もちろん、鉄砲に関する展示は驚くほどのボリュームです。
アワビとトコブシの違い、トコブシは種子島では「ナガラメ」と呼ぶことなどまで解説されています。
さて、仕事を終えて、夜は懇親会。
(「なごみ」というお店です。)
刺身の説明をしていただきました、、、「『アカバラ』、『ハガツオ』、『地ダコ』です。」
「アカバラ」(薄切りの方)とは、合ってるかどうか分かりませんが、どうやらカンパチの一種のもよう。
また、「ハガツオ」(厚切りの方)は漢字で書くと「歯鰹」で、鋭い歯を持ったカツオの一種ですが、なかなか出回らない魚のようです。
どちらもとても美味しゅうございました。
そして地元の食材を使った料理の数々。
今回の料理では出ませんでしたが、メニューに「ナガラメ」が旬な食材として出ていました。
種子島の焼酎たち。
お店の大将が「せっかく種子島に来たのだから飲み比べてください。」とのことで、これがほんとの❝飲み放題❞。
ありがとうございました、ごちそうさまでした!
この後、二次会でゆっくりとお話。
フォーク酒場で歌も歌わずすみませんでした。(笑)
モーターパラグライダーから見た種子島の景色などのビデオも見せていただきました。
お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました!
翌朝、どうも天気が良くありません。
朝のニュースでもやっていましたが、ちょうど奄美地方が日本で一番早く梅雨入りしたとか。
(スマホのスクショより。)
ホテルを出発する前に、種子島と言えば安納芋なので、妻にお土産で送っておきました。
お天気が心配ですが、種子島の「宇宙センター」へ。
(ギリギリ雨が降っていません。)
ロケットの発射場を遠望します。
(その名も「ロケットの丘」。)
これが発射場(2つ並んでいます)。
写真では左にフレームアウトしていますが、「ロケット組立棟」という巨大な建屋があり、ロケットはそこから敷かれた線路に乗って発射場まで進みます。(すごい設備です。)
「宇宙科学技術館」で勉強します。
見学無料ですが、かなりの充実ぶり。
打ち上げたロケットの歴史。
吹き抜けでは、巨大スクリーンにロケットの組み立てから発射までの映像が流れます。
すごく勉強になりましたが、宇宙への道はお金も時間もかかることがよく分かりました。
ちなみに、不自然なくらい、費用面の情報は説明されていません。(笑)
種子島空港へ向かう道中、種子島「マングローブパーク」あたりの景色。
(一番マングローブっぽいエリアは通過してしまいました。)
種子島空港です。
(かなり小ぢんまりしています。)
空港は平屋作りで、保安検査場は1ヶ所、時間ギリギリになるまで開きません。
ということで、空港のレストラン「だいだいの木」で昼食。
屋久島の首折れサバの残像が残っていたせいか、「サバの生姜焼き定食」を注文。
サバの照り焼きでしたぁ。(笑)
サバも美味しかったですが、添えられているイカのリングフライが絶品でした、、、「イカのリングフライ定食」でも十分成り立つかも。
もうひとつ気になったメニュー、「安納芋肉みそラーメン」。
(次回来ることがあれば、絶対これですね。「とまとラーメン」もかなり気になりますが。)
お土産を買いました。
安納芋の甘納豆と、自分用に「インギーカレー」。
島外不出の幻のインギー地鶏100%のカレーは800円也。
さて、出発です。
(保安検査場を抜けると、すぐに待合室、そこからの景色です。)
種子島から徳之島へは、種子島→鹿児島、鹿児島→徳之島、が一番早いそうです。
(種子島とは関係ありませんが、奄美群島の空の便です。)
定刻通り鹿児島に到着しました。
(「おやっとさぁ」は「お疲れ様」の意味。)
トランジットの間が3時間ほど空きますが、結果、これが幸いしたようです。
この時は大幅な遅れが出ていた各便ですが、3時間空くことによって、タイムテーブル通りになりました。
この3時間待ちのトランジット、出張のサラリーマンはよく経験するようで、ググると、「こうやって過ごした」という記事が結構出てきます。
ということで、それをなぞってみました。(笑)
まずは、鹿児島空港航空展示室「SORA STAGE」を見学する。
(無料。)
シミュレーターやエンジンの外枠(?)もあります。
展望デッキに出て霧島連山を望む。
以上です、、、30分ももちません。(笑)
ということで、一緒に出張しているメンバーがいるラウンジへ。
(マンゴージュース、黒糖柿ピー、黒糖ドライバナナが美味しかった。)
情報収集のために集めて来たパンフを読みます。
なかなか面白いです。
鹿児島の離島の比較(人口、面積)。
(奄美大島がやはり大きい。)
同じく全国の離島の比較。
(奄美大島、全国でも大きい。)
そんなこんなでほとんど退屈することもなく、出発時刻。
飛行機の月刊誌には、先日行った軍艦島の記事。
ずーっと厚い雲の上を飛んでいましたが、徳之島に近づいてくると、ついに雲が切れました。
そして、この梅雨入りエリアに、ラッキーにもほぼ定刻到着。
「徳之島子宝空港」。
小粒でもジェットなので安定感のあるフライトでした。
空港の名前にもなっている「子宝」、徳之島は全国でもトップクラスの出生率だそうです。
徳之島の3町のひとつ、伊仙町の2016年の出生率は何と「2.81」!
この後、出張先の地元のメンバーに「なぜ?」と聞いてみましたが、❝硬軟❞入り混じった「なるほどなぁ」という答えが返ってきました。
レンタカーで目的地まで行きますが、見たことのない形の雲が山に乗っかっています。
道中も厚い雲が上空の半分以上を覆っていましたが、雨には降られず。
仕事は明日で、今晩は懇親会!
(「あかひげ」というお店です。)
刺身の名前を聞き忘れましたが、種子島とはまた違った地元の魚です。
(刺身醤油は、種子島も徳之島も、九州独特の甘い醤油です。)
焼酎は、徳之島では今これが流行っているそうです、「島のナポレオン」。
(翌朝、ホテルの売店にて撮影。)
さすが徳之島、黒糖焼酎です。
地元の楽しい話もたくさん聞かせていただきました。
「ハブは奄美大島と徳之島にはいるけど、与論島と沖永良部島にはいない。」、「ハブはヤギの臭いが嫌い。なので、ヤギを飼っている家が多い。」、「徳之島はヤギの生産が盛ん、ヤギは金になる。」、「闘牛、勝てない牛はすぐにライオンの餌になる。」などなど。
地元ネタだけでなく、いろんな話で盛り上がった懇親会でした。
みなさん、ありがとうございました!
翌朝、お天気は回復傾向に見えます。
新聞は屋久島同様、半日遅れです。
闘牛は島の南の方で盛ん。
(さすが闘牛の島です、ホテルのマットが闘牛。)
この後、オフィスに行って現地メンバーと仕事。
種子島でも徳之島でも、本当に有意義な時間でした。
みなさん、ありがとうございました。
さて、仕事の後は、飛行機の時刻まで島内を少し回ります。
ウミガメも上陸するという「里久浜」。
注意喚起の看板が孤軍奮闘している感じです。
(「闘牛の散歩」なんてフレーズもあります。)
屋久島とは違って、産卵のための保護の様子は見られません。
続いて、奇岩の宝庫、「ムシロ瀬」。
白い花崗岩と紺碧の海、青い空のコントラストが美しいスポットです。
(シャリンバイやソテツなどが群生しています。)
この他にも風光明媚な海岸線など、ちょっと地味ながらも観光スポットはあるようですが、そろそろ空港へ。
レンタカーを返却。
(すっかり快晴。)
徳之島の空港は種子島よりもちょっと規模は大きい目。
ここで昼食を。
気になったメニューがありましたが、ちょっとチョイスする勇気がありませんでした。
(「軟骨」の説明よりも「煮卵」の説明情報が多い、、、。)
無難に、多分島の豚だろうと思ってトンカツ定食を注文。
ソースは味噌系ですが、わりとあっさりしていて、とても美味しかったです。
ここでも印象的だったのは、添えられているオレンジ(?)がすごく甘くて美味しかったこと、さすが南国。
昼食後、少し時間があったので、お土産屋さんを見学。
徳之島は島全体が赤土で水耕には不適、主要な作物は、サトウキビ、ジャガイモ。
(「赤土新じゃが」、美味しそうです。)
そして、ヤギ。
(食べ慣れていないとハードルが高そう。)
昨晩地元のメンバーが言っていましたが、ヤギ肉は精力がつくそうです。
さて、帰路です。
帰りは、徳之島→鹿児島、鹿児島→福岡、のトランジットですが、今回はその間20分というピタピタです。
すっかり晴れたので、上空から景色がよく見えます。
開聞岳。
桜島。
一昨日の噴火でドカ灰が降ったそうですが、アップにしてみると、ちょっと煙を上げています。
定刻に鹿児島に到着して、すぐ近くの搭乗口から福岡行きへ。
(最後の最後にプロペラ機。)
離陸です。
さらば鹿児島、いい出張でした。
(鹿児島空港。)
あまり高度を上げないプロペラ機ということもあって、このフライトでも景色がよく見えました。(天草諸島や普賢岳もくっきり。)
こちらは、雲仙に行った時に走った「諫早湾干拓堤防道路」。
福岡空港に定刻で到着。
2泊3日、初めての種子島、徳之島でした。
お天気が心配されましたが、終わってみれば、一度も傘をさすこともありませんでした。
みなさん、お疲れ様でした!
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