今年の7月に甚大な被害を出した豪雨の現地(球磨川流域)に出張。被害のすさまじさには言葉も出ませんでしたが、復興に向け各地がそれぞれのペースで動き出していること、現地の状況を実際に見る大切さも分かりました。
さて、宿泊は、復興工事関係者々が多く滞在していると思われる人吉周辺から更に宮崎県の西都市方向に進んだ所にある、湯前町の「ゆのまえ温泉 湯楽里」です。
(翌朝8時前。気温はマイナス数度です。寒っ。)
ここは「奥球磨」と呼ばれる山の中、海から遠く離れたエリアですが、温泉は珍しい「潮湯」(しおゆ)。(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。)
源泉は、お隣にある「潮(うしお)神社」のすぐ近くにあるそうです。
(「潮神社」。ネットより拝借。)
潮神社の近くに小さな水たまりがあり、山の中なのに潮の香りがし(塩分を含んでいる)、言い伝えでは、地下水脈で宮崎の日南海岸につながっているとか。
あとで知ったことですが、「湯楽里」の売店に「おっぱい饅頭」など、❝おっぱいもの❞が何種類かありましたが、この「潮神社」が「おっぱいの神様」だからのようです。
お乳の形をしたものに願い事を書いて奉納するとおっぱいの出が良くなったり、子宝に恵まれるとか。毎年4月29日には、安産祈願の神事や「おっぱい祭り」(赤ちゃんハイハイ競走など)が開催されるそうです。
夕食ではご当地の食をいただきました。
(山の中ですが、魚がうまい。)
鮎の塩焼き。
(子持ち鮎。絶品でした。)
「豚の骨かじり」。
(豚のあばら?周りの肉をいただきます。ほろほろで最高です。)
「湯楽里」の方に教えていただいたご当地の焼酎(球磨焼酎で米焼酎)「極楽」を少々いただきました。
(「道の駅 人吉」(「人吉クラフトパーク石野公園」)の施設にて撮影。)
感染防止の観点から短時間での食事に努めましたが、やはり地のものをいただくと豊かな気持ちになります。(外はマイナス気温ですが、レストランが床暖房で快適でした。)
温泉に入って就寝。
翌朝、ご当地は九州でも有数の冷え込みとなりました。
空気が澄んでいて、人吉方面(?)の景色がクリアに見えました。
(「湯楽里」の駐車場より。)
今日も現地の状況を数ヶ所見て回り、帰りは「新八代駅」から新幹線です。
(新八代駅のくまモンは花火の尺玉を持っています。)
八代市では、毎年秋、球磨川河川敷で「やつしろ全国花火競技大会」が開催され、何と、30回を超えているそうです。(今年は中止。)
新幹線を待つ間にちょっと早めの昼食を、駅の「八代茶屋」で。
名物の馬肉を使った「さくら丼」とうどんのセットを。
(うどんに入っているちくわは、熊本名産「日奈久(ひなぐ)ちくわ」。)
「さくら丼」とうどん、最高でした。(体が温まりました。)
人吉、球磨川と言えば、20年以上前に妻と旅行した思い出の地(球泉洞、球磨川下り、泉質最高の「しらさぎ荘」など)。最近でも、2018年8月に「青井阿蘇神社」にお参りしました。
きれいごとは抜きにして、復興にはかなりの時間がかかると思いますが、また豊かな地が復活することを心から祈るとともに、祈るばかりではなくやれることをやっていこうと思います。
そうそう、この日の朝のニュースでやっていましたが、先日訪れた出水に、16年ぶりにタンチョウヅルが飛来したそうです。
おめでたいのかどうかは分かりませんが、何かの吉兆になることを期待して。
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