goo blog サービス終了のお知らせ 

mo-diary

酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

「人類資金1」

2013年09月09日 | 本と雑誌

 

幻夜」の次の本を準備していなかったので、何となく買った本。

 

福井晴敏さんの「人類資金1」。

P1020303

 

複数巻のようで、「人類資金2」までは刊行され、「3」、「4」は刊行が予告されています。

なぜか、「1」だけは、「期間限定特別定価」で¥250。

 

 

薄い本なので、3日で読み切り。

薄いのに、正直、前半は「こりゃ失敗か」と思うようなダラダラ。

ようやく後半から「亡国のイージス」の作者らしく盛り上がってきました。

 

ちなみに内容は、「亡国のイージス」並みの奇想天外な設定。福井さんは、設定が「現実にありそうだけど突拍子もない」という距離感が絶妙ですね。

 

先日読んだ東野圭吾さんの「白夜行」・「幻夜」が“正統派ディナー”とするならば、失礼ながら、福井さんの「人類資金」は“ジャンクフード”って印象かな。

でも、¥250はお得だし、何より、「2」へ読み進もうと思わせる面白さはあります。

 

 

さて、明日からは「人類資金2」へ突入です。

 


「幻夜」

2013年08月29日 | 本と雑誌

 

昨日、今読んでいる通勤用の本を読み切りました。

 

 

東野圭吾さんの名作その2。

白夜行」に続き手にした「幻夜」です。

P1020209

 

こちらも「白夜行」に負けないくらいの分厚さ。

P1020210

 

 

読んだ感想は、、、面白い!

さすが名作二部作です。

 

ちょっと書いただけでもネタばれになるので内容は書けませんが、ネットで「『幻夜』は『白夜行』の続編か?」というテーマでファンが独自の分析を繰り広げているぐらいの話題作。

 

私は絶対続編だと思っているので、家に帰ってから、「白夜行」にキーワードになる人物の名前が登場していないかどうか、チェックしてみました。

が、ざっと流しただけでは見当たらず。もっとも、だからこそ、“続編議論”が巻き起こっているのかも。

 

「幻夜」の結末は、、、次の1作が出ることを予感させるものでした。楽しみ!

 

 

ともかく、2冊で約1ヶ月、通勤時間を楽しく過ごすことができました。

P1020247(分厚っ!)

 

 

 

さぁ、ボヤボヤしていたので、次の本を準備していません。

今日の通勤、どうしようぉ~

家にある昔の本を引っ張り出してくるかな、、、

 

 

 

そこそこ長時間通勤されている方、この2作、おススメですよぉ。

 

 


「白夜行」

2013年08月12日 | 本と雑誌

 

 

「俺の人生は白夜を行くようなものだ。」

 

 

東野圭吾さんの名作との声高い、「白夜行」。

 

通勤用の本でしたが、この炎暑で家にこもりっきりで、ついつい読み切ってしまいました。

P1020171

 

通勤用なんて書きましたが、この本、横から見るとこれ。

P1020172

ちょっと分かりづらいですが、とにかく分厚い。約900ページ、文庫本にして¥1000超え。

吊革を持ちつつ片手で読むには重い、重過ぎる一冊。

 

 

重量はともかく、内容は、うちのボスが「東野圭吾の著作の中で一番。」と勧めるだけあって、とても読み応えがありました。

分厚さを感じさせない上質のミステリーです。

いや、ミステリーなんて平たい言い方では全然足りない。

私もおススメしますね。

 

 

東野さんの本、「容疑者Xの献身」もそうですが、幾重にも仕掛けられた質と品のいいトリックと主人公たちの織りなす切ない人生が流れていますねぇ。

そんな魅力に、ちょっとしたマイブームになりそうです。

 

 

ということで、次は、もちろん、「幻夜」を買おうと思っています。

 

 


「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013年08月02日 | 本と雑誌

 

読まれた方も多いのではないでしょうか。

 

ご存知、村上春樹さんの最新刊。

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。

P1020074

 

職場の同僚に貸してもらいました。

私からは、「震える牛」と「脳男」が職場で回っています。

本の貸し借りはいいもんですね。

 

 

「色彩を持たない・・・」ですが、何だか「1Q84」と似ているなぁ、というのが正直な感想です。

もちろん、読むにつけ眼に浮かぶ情景、人間の複雑な心理の活写など、素晴らしい出来栄えです。

一気に読み切りました。

 

それにしても、「つくる」と「沙羅」のような会話を交わしているカップルって実在するのだろうか、、、こりゃ意味のない疑問だな。

 

 

 

さて、次の“通勤のオトモ”は、うちのボスご推薦の一冊(900ページ弱の大作)です。

楽しみ楽しみ。

 

 


「脳男」

2013年07月23日 | 本と雑誌

 

通勤時間が長くなって、本を読む時間がたっぷりできました。

 

 

今日読み終わった本。

「脳男」。江戸川乱歩賞受賞作です。

P1020112

 

 

面白かったですよ。

 

特徴は2点。

 

ひとつは、この本、要約すると、メチャ単純であること。

ある隠れ家で爆弾犯と格闘していた主人公(のひとり)が警察につかまって精神鑑定のため病院に拘束され、そこで事件が起きて、、、

 

もうひとつは、この本、絶対に“続編”が予定されている(と思われる)こと。

主人公は、脳男(とは作中一切呼ばれていない)、刑事、精神科の女医、の3人。

本編の事件を通して、この3人のバックグランドをうまく説明している、という感じ。終わり方も、脳男が華麗に警察の拘束から逃れて終了。

まるで、次回作のための第一作、という構成&終わり方です。

 

 

もっとも、次回作が出たら、もちろん買っちゃいます。

 

 

 

さて、明日から読む本はもう準備してあります。

通勤時間を有意義に過ごすために、切れ目なく本を準備しないと。

 

 

長い通勤時間に必須なもの、本と電池の持ちのいいスマホ、ですね。

 

 


「震える牛」

2013年07月09日 | 本と雑誌

たっぷりできた通勤時間。

老眼がつらいけど、電車の中で本を読めないほどでもない。

ということで、大阪での単身赴任時代にすっかりペースが落ちていた読書をしましょう。

 

 

これを読みました。

 

「震える牛」。

P1010965

 

TV化されるので話題ですよね。

 

ネタバレになるので内容は伏せますが、少し背筋が寒くなる想像としては、「この本、実はフィクションではなく、著者の取材か裏情報を踏まえた“実際にある話”を膨らませているのではないか?」ということ。

考え過ぎかな、、、

 

 

スピード感と丁寧さが同居しているし、面白かったし、そんな読みやすさは、著者の力量。

既に買ってある次の本は違う著者の本ですが、今度、相場さんの別の著作を物色してみるかな。

 

 


「珈琲店タレーランの事件簿」

2013年02月09日 | 本と雑誌

別に今話題の「ビブリア古書堂の事件手帖」と似ているからというわけではなく、以前の『このミステリーがすごい! 』の大賞の最終候補作だったというので買ってみました。

 

副題が付いています。「また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」。

Photo

 

ミステリーなので、筋は語れませんが、感想を。

私のようなおっさんが読むには“若過ぎる”ミステリーかな。

って、表紙を見た時点で気付けよ、ってか。

 

ミステリーとしての構成の評価は高いようですが、序盤の内容にイラっときたら、あなたも“おっさん化”してきていると思った方がいいかも。

 

 

ちなみに、「タレーラン」とは、ナポレオンに仕えた敏腕政治家で、かつ、美食家でコーヒー愛好家だそうです。

Photo_2(タレーランさん。ネットより拝借。)

 

ネットで調べると、こんな感じ。

・・・・・

シャルル・モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール
(1754年2月13日~1838年5月17日)

フランス革命期、ナポレオン・ボナパルトに仕えた敏腕政治家。ジョゼフ・フーシェと組んでナポレオンを裏切り失脚させた後も、長きにわたってフランス政治の第一線で活躍した。

「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い」との言葉を残した。

この言葉は、美食家でありコーヒー愛好家のタレーランが美味しいコーヒーを口にした際の賞賛とされ、現在でも“美味しいコーヒー”を語る際にたびたび使用される代表的な名言である。

・・・・・

 

なるほど。勉強になりました。

 

 

それにしても、単身赴任をしていると、長く続く何かに凝ってみたくなります。朝から豆を挽いてコーヒーを淹れてみる、なんてのはどうかな。

続くわけないか、、、

 

 


「モンスター」

2013年01月28日 | 本と雑誌

百田尚樹さんと言えば、「永遠の0(ゼロ)」。

「『永遠の0』を書いた人の別の本はどんなだろう?」という興味で買った、「モンスター」。

Photo

 

 

ストーリーは、整形で超美人になった主人公が子どもの頃の意趣を晴らす(※ちょっと単純に言い過ぎ)というかなり分かりやすいもの。

太めの文庫本ですが、往復の新幹線で読み切れました。

「永遠の0」とは全然違うのでびっくり。

 

読んだ後の感想。

「名作『永遠の0』を書いた作家の作品なのだから、単純なストーリーの中にどんなメッセージを読みとるべきなんだろう?」と考え込んでしまいました。

それは人それぞれでしょうから、ここでつらつら書くのは野暮ってもんですな。

 

 

出張の新幹線で読むのも良し。ただし、爽やかな気持ちにはなりませんので、ご注意を。

 

 


「A WORLD HISTORY」(世界史)

2013年01月22日 | 本と雑誌

ウィリアム・H・マクニールの「世界史」。

40年以上も前に書かれ、今なお世界で版を重ねて読み続けられている本。

文明誕生から現代までを、上下巻の2冊で書いている、いわゆる“世界史本”で最も“短い”本。

 

 

前々から興味があったので、年末年始用にまずは上巻を購入。

Photo(文庫本なのに¥1400もする!)

 

翻訳本にありがちな読みづらさ、小説のように適度に文字が並んでいるのではなく、ページにほとんど改行なく続く文章、、、内容を堪能する前に「根気」との勝負になりました。

やっと読み終わりました。

 

 

上巻の内容は、

  ・「ユーラシア大文明の誕生とその成立」(紀元前500年まで)
  ・「諸文明間の平衡状態」(紀元前500年から後1500年)

という2部構成。

何と1冊で1500年までが書かれています。

 

よって、「どこそこで何々が起こった」的なことを年表的に連ねる歴史ではありません。

「人間の歴史の流れを大きく捉え、『きわめて特色ある歴史上の問題』を独自の史観で」描いたもの。

 

私たちの世代が習った世界史は、世界の各地域のことが独立して(バラバラに)書かれているので、世界で同時に何が起こっているかは年代を記憶して頭の中で整理する、という感じだったと思います。

マクニールの「世界史」は、文明や国の“相互干渉”にも大きく力点が置かれているのが印象的でした。

 

と、まぁ、ご立派なことを書きましたが、最後の方は完全に「根負け」しました。

 

 

下巻にチャレンジする気合いを養うにはかなりの期間を要すると思いますので、しばらくは“優しい”本を読むことにしま~す。

 

 


年末年始の準備 ~ 書籍編

2012年12月12日 | 本と雑誌

年末年始の野望。

クリスマス前の連休で大掃除のしんどいところを“先取り”で済ませておいて、年末は超ゆっくりする。

 

 

ということで、年末年始の「超ゆっくり」用に本を買いました。

3冊です。

Dsc_0882

 

本命は、ウィリアム・H・マクニールの「世界史(上)」。

「人間の歴史の流れを大きく捉え、『きわめて特色ある歴史上の問題』を独自の史観で鮮やかに描き出す。」というコメントですが、要は、普通の歴史書とは趣を異にする名作とのことで、いつかは読もうと思っていた一冊です。

 

ただ、この本、小さい字でとにかくページにびっしり。

読むのがつらくなる時もあるだろうと、“チェイサー”がわりに2冊買いました。

 

百田尚樹の「モンスター」。百田さんと言えば、ご存知「永遠の0(ゼロ)」の作者。他の著作はどんなものかという関心で。

もう一冊は「珈琲店タレーランの事件簿」。「このミス」大賞の「2012隠し玉」という話題作。たまたま目に留まったので。

 

 

まぁ、年末の忙しい時に「超ゆっくり」させてもらえるかどうかは甚だ疑問ですが。