河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/28(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑪」Op.63、バラード第1番他 

曲順について・アマデウスへの手紙2-2

2007-05-24 00:43:26 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

今日は相談があります。
6月10日「ピアノトリオ」本番の演奏順についてです。

①ハ長調K.548 
②ホ長調K.542 
  休憩
③(断章)ニ短調K.442 
④変ロ長調K.502

という順をもともと考えていて、
一応そのようにアナウンスしていますが、
①と④を入れ替えた方がいいかな?と
最近思うようになりました。

ベートーヴェンさんの曲なら
やはり作曲年代順に演奏するのが一番面白いでしょうけど、
モーツァルトさんの場合は
必ずしもそうじゃないのですね。

断章を除いた3曲は、
みんな晩年(1786年~1788年)の作品です。

それぞれがホントにいい曲で、
私としては、

①それぞれの特徴が際立つこと
②演奏会の始まりから終わりまでの流れ(お客様の立場)

を考えた上で決めたいのです。

最初に書いた案を決めた理由はいろいろあります。

つまり、
ホ長調の、あの優雅で柔らかい3拍子のダンスは
どうしても休憩の前に弾きたかった。

いきなりだと、
あのデリケートさにお客様がついていけないし、
かといって、
最後に弾くには、やっぱりデリケートすぎる。

ホ長調が2番目だとすると、
その前に変ロ長調を弾くのはいやだ。
変ロ長調とホ長調って
増4度という、気持ち悪い離れ方しているので。

ハ長調を冒頭に弾けば、
ハ長調の、わりと太い平明な調性に対して
2番目のホ長調の
潤いのある調性が際立つのではないかしら、
と思ったわけです。

でも逆に、最近感じるようになったのは、

変ロ長調を最後に弾くとすると、
フィナーレが Allegretto なので
聞いて下さるお客様の感じとして
もう一つ高揚しないのではないか、ということ。

もしハ長調を最後に弾けば、
8分の6拍子 Allegro のフィナーレで
ずいぶん気持ちがハイになります。

前半の、変ロ長調とホ短調の増4度関係の問題も、
1曲目が終わった時点でお話が入るので、
あんまり気にならないかな、
と思うようになりました。

変ロ長調を最初に弾くとすると
あの冒頭の生き生きとした感じも
演奏会の始まりとして
なかなかいいんじゃないでしょうか?

どうでしょう?
モーツァルトさんなら、どうします?
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