河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

アマデウスへの手紙・7

2006-10-10 00:28:26 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

また今日、ひとつ発見してちょっとコーフンしてるところです。

今度の本番では、後半に「アダージォK.540 ロ短調(この特殊な調!)」を弾きます。
モーツァルトさん自身が、自分の作品目録に「1788年3月19日」と自ら書き入れた曲。

「モーツァルト唯一のロ短調の曲」と言われているので、ほんまかしら?と、調べたのです。
で、見つけたのが、フルートクヮルテットK.285(ニ長調)の第2楽章。
これが、ロ短調。

このクヮルテットのフルートのメロディ、何気なく楽譜を見てみたら、昨日の日記に「パクリ?」と私が書いた、あの、K.280のクラヴィアソナタ第2楽章(ヘ短調)のメロディに、またまた酷似!
シチリアーノ風といい、「ミ~ファミ → ラ(移動ド)→6度下降」という音型といい、ほんまよう似てる。
(「アダージォ・ロ短調」のメロディは、全然似てないので、この際おいといて…。)

流れとしては、
ハイドンさん「エステルハージ・ソナタ(第3番第2楽章へ短調)」(1773年)

→モーツァルトさん「クラヴィアソナタK.280第2楽章(ヘ短調)」(1775年)

→モーツァルトさん「フルートクヮルテットK.285第2楽章(ロ短調)(1777年)

→モーツァルトさん「ピアノ協奏曲K.488第2楽章(嬰へ短調)」(1786年)

ということでしょうか。
きっと、この間にも(特に、77年から86年の間)いくつかの類似メロディがあるんでしょうね。

お!そうこうするうちに、「アダージォ・ロ短調」のメロディも、解けてきたぞ!!

さっき、全然似てない、とか言ったの、ウソ。
一見(一聴)似てないけど、よくよく見てみたら……!

この続きはあした。

モーツァルトさん、きっと、こういうのって無意識でやってたんでしょうね。

でも、そういう、なんというか、底で繋がる、左脳的な部分がちゃんと支えているからこそ、右脳的なインスピレーションとかが生きるんでしょう。

その一端に、なんとか触れたいのです。♪

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