河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

メントリをめぐって

2009-10-18 21:47:38 | メンデルスゾーン
前回のつづき。

練習時間をかけないで弾くコツとして
たとえば、なるべく鍵盤を見ないで弾く、ということ。

初見で弾く場合など特に
楽譜から眼が一瞬でも離れる(鍵盤を見る)と
その分初見演奏は完成度が低くなるけど・・・。

この何年か、盲目のピアニストさん達が話題になっているが
彼らを見て思ったのは
鍵盤を見ないでも弾けるのだ、ということ。

つまり、手の感覚。

その手の感覚が鋭敏だからこそ
視力がなくてもピアノが弾けるということだろう。

具体的には
音程の幅(5度、6度、7度、オクターブなど)と手(指)の開き方等は基本的なことだろうが、
その他に
手の構え方の角度(自分のお臍を中心に扇型に開き、両手首の内側の骨を寄せる感じ)、
それから、親指が他の指の下をくぐる時または親指の上を他の指がまたぐときの
親指の感覚など。

なるべく自然な手の動きを捜すこと。

それからアーティキュレーション。

メンデルスゾーンの書き残したアーティキュレーションは
驚くほど音楽的に忠実で正確だ。

弦楽器のボウイング的なスラーを
ちょうど弓を返す感覚で区切って弾いてみること。

アーティキュレーションの書いてないところも
それと同じ考え方でアーティキュレイトしていくと
急速なパッセージ(メンデルスゾーンの曲ってやたら速い)でも問題なく弾ける・・・ハズ。

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