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河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/5(金)19時 日暮里サニーホール クララ・シューマン「ピアノトリオト短調」R.シューマン「ピアノトリオニ短調」他

ベートーヴェン交響曲4と5

2010-11-28 22:15:14 | ベートーヴェン
前回のブログに以下のように書きました。

・・・・・
4番変ロ長調シンフォニーの冒頭、ユニゾンの♭シ――・・・・が伸びているところへ
 ♭ソ――・・♭ミ――・・ファ――・・♭レ――・・・・・

  ↑
これって、何か気づきません?!!!
・・・・・

・・ようやく気づいてくださる方約一名。

そうです、5番ハ短調シンフォニー(「運命」)の冒頭
♪ソソソ♭ミ―――・・・ ♪ファファファレ―――・・・

の、「ソ、ミ、ファ、レ」という音型の予行演習なのです!

これは、偶然似ている、とかそういったものではゼッタイありません。

あの「運命の動機」として有名な「♪ダダダダ―――ン」というリズムが、
「運命」作曲以前にいろいろな曲(たとえば「熱情ソナタ」)で試されている、という話は有名ですが
リズムだけではないのですね。

以下は私個人的な見解ですが、書いておきます。

この「ソ・ミ・ファ・レ」という音型は、たぶん探せば他の曲にもいくつか見つかると思いますが、
元来、下降音型(「ソ→ミ」も「ファ→レ」も3度下降)ですので
どちらかといえば、やさしさや柔らかさといった性格(4度や5度ではないことも重要)を持つ音型です。

だから4番シンフォニーでは、柔らかいとは言えないかもしれないけれど、
神秘的、ミステリアスな雰囲気になりました(ソに♭が付いたことが大きい)。

それを、今度は5番シンフォニーで
なんと、ものすごい「エネルギーの爆発」にしてしまったのです!

「ソ→ミ」「ファ→レ」という、3度の下降音型を使って
あんなエネルギーのテーマを考えつくなんて、
というか、
ベートーヴェンは、従来の音の性格(下降音型や3度は、優しくて柔らかい)を
なんとか別物にしようと悪戦苦闘しているのです。

(モーツァルトはそういう場合、べトちゃんみたいに無理強いしないで
その音の性格を上手に利用してオンガクします。
両者、持って生まれた性格の違いですね。)


この他にもベートーヴェンは「動機(モチーフ=短い音型)」を、
何年も何十年もにわたってさまざまな曲に使う・・・というか
その音型を、ひっぱったり叩いたり、蹴ったりひっくり返したり・・

これでもかこれでもか、というほど使いまくり
それをすべて晩年の作品の中に昇華していく・・・。

たとえば、「大公トリオ」の一つ前の変ホ長調トリオ。
この曲のフィナーレに出てくるモチーフは、「大公」冒頭テーマをひっくり返した形です・・・というか、変ホ長調トリオのモチーフをひっくり返したものが、「大公」のテーマ。

あるいは、
第九交響曲の第2楽章冒頭、「レッレレ・ラッララ」(最初のレ及びラは、後の二つのレ及びラの、オクターブ高い音)の後に
ティンパニが「ファッファファ」(最初のファは、後の2つのファよりオクターブ高い)とやるのは、多くの意味で画期的(内容は略)なのですが、

ベトちゃんは、すでに第8シンフォニーでティンパニに「ファ・ファ」(オクターブ)と何度もやらせて試しているのですね。

私にとって一番身近な例としては、5曲のピアノとチェロのためのソナタ。
身近な例、というより、チェロソナタを弾いていてそういったことを気づき始めたのですが。

4番ハ長調チェロソナタのアレグロ部分に、どうみても不可解な音型が出てくるのですが、
それって、実は3番チェロソナタの冒頭テーマだったのですね。
そう気づいたとき、わらわらと他にもそういった例が見つかってきたのです。

そして、あの5曲は、5曲全部で一つの大きな作品になっている。。。
(ここで詳細を書くことできませんが)

ピアノソナタにしても、似たようなことはたくさんあり。

そういったサブリミナル的なものが、作品の一つのエネルギーというか
作品を長く強く支える、影のチカラになっているのでしょうね。

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ベートーヴェンの周到さ

2010-11-18 22:38:09 | ベートーヴェン
忘れないうちに書いときます。

10月27日のブログ「第九の冒頭」のところに書いた続き。

ベートーヴェンの用意周到さというか、その執念とも言えるこだわりは
たとえばシンフォニーの「冒頭」に関してのみを取り上げても
1曲1曲すべてがそれぞれ異なっていて、一つとして同じものがない、みたいなお話でした(いつも新しいことを実験してる)。

それで・・・気づいたのですが!!

4番変ロ長調シンフォニーの冒頭、ユニゾンの♭シ――・・・・が伸びているところへ
 ♭ソ――・・♭ミ――・・ファ――・・♭レ――・・・・・

  ↑
これって、何か気づきません?!!!


皆さ~ん、気づいてくださいませ!!

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第九のティンパニ

2009-12-31 22:14:12 | ベートーヴェン
大晦日も、世とは関係なくさらうつもりが

家まわりの掃除や(今日は風が強くて落葉がたくさん)
お正月っぽいお花の調達や
大きなガラス戸はせめて綺麗にしたかったり・・・
結局
ピアノさらえませんでした・・・。

ところで
年越し蕎麦の前のご飯のとき
NHK教育TVの、N響の第九を見ていて気づいたことですが、

ティンパニの第二楽章(ニ短調)の調律が
F(ファ)のオクターヴ!!・・・だったことを初めて知り、
ショック+感激!!!

じつは今まで
あの有名な「タンタタ」のところ
何の音かわからなかったのです(もち私は絶対音感ありますが、ティンパニのあそこの音程は普通わかりません・・・よっぽど音楽的なティンパニストならわかることあるかも・・・?)が、今日スコア調べて知りました。

ちなみに、
第1楽章はD(レ)とA(ラ)・・・これ納得(主音と第5音)。

第3楽章はB(変ロ)とF(ファ)・・これも変ロ長調だから当たり前(主音と第5音)ですね。

フィナーレ(喜びの歌)は、D(レ)とA(ラ)・・・これも当然(主音と第5音)。

・・・他の三つの楽章は、すべて主音と第5音に調律されてるのに対し、
第2楽章のみ
なんと、第3音!!

通常、ティンパニというのは通奏低音的で、
だから主音や第5音に調律されるのが普通なのですが

このニ短調の第2楽章の唯一のティンパニの音が「ファ」(つまり第3音ですね)というのは
前代未聞?!

このファはもちろん
次につづく第3楽章変ロ長調の第5音のファにつながりますね。

ベートーヴェンさん、やったねー!

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トリプルコンチェルトをめぐる考察 3

2009-07-04 21:09:20 | ベートーヴェン
また続きです。

★トリプルコンチェルトop.56(1803~04年作曲)をめぐる考察

この時期のベートーヴェンは、以下のことをしつこく追及していた(河野み説)。

①冒頭のテーマの調から、いかに早く別の調に行けるか
②同音連打(一度)、二度、三度による、しつこいくらいのメロディの実験

上記のうち、今日は②の例を。

まずトリプルコンチェルト。

・第1楽章(ハ長調)
 第1テーマ 
 ドーシドミーレレ・・・レー#ドレファーミミ・・ミソーファファ・・ファラーソソーー#ソーラーファーレードーシーレードラーーーソソ・・・
 (ここまですべて一度、二度、三度のみでできている)

 第2テーマ(イ長調)
 ミ#ファー#ソラーー#ドミー#ドラーー#ラーシー#ドーレーミー#ファーー
 (同じく1、2、3度のみ)

・第2楽章 Largo(変イ長調)
 ドー♭シド♭レ・♭レ♭レーー♭ミドー♭レ♭シ・・・
 (同じく1、2、3度のみ)

・(attacca)Rondo alla Polacca(ハ長調)
第1テーマ
 ソーラシドレミドーシラファーファミミレレドドシラソ#ファソ#ファソ#ファソ
 (同じく1、2、3度のみ...ラファの6度=3度の倒立型)

 第2テーマ(ト長調)
 ソ シーソ レーシ ソ ソー#ファ・・・レ #ファーレ ラー#ファ レ ドーシ・・・
 (同じく1、2、3度。わずかに2回5度ソ レ、 レ ラが表われる。ただしスラーは切れている=別のフレーズ。)

 ポルカのテーマ(イ短調)
 ミ ラ ラ#ソラ ラシド ドレミ #ファ#ソラ ラシド ドレ ミーーーレード
 (冒頭アウフタクトの5度が1回出てきたあと、2度と3度のみ。)

・・・
また明日書きます。


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トリプルコンチェルトをめぐる考察 2

2009-07-02 20:42:59 | ベートーヴェン
昨日の続きです。

ベートーヴェンが、この時期に興味を持っている以下のことについて。

①冒頭のテーマの調から、いかに早く別の調に行けるか

昨日はピアノソナタ「ワルトシュタイン」について書きましたが、
今日はヴァイオリンソナタ(正確には、ピアノとヴァイオリンのためのソナタ)第9番「クロイツェルop.47」(1802~03年作曲)について。

クロイツェルって、いつも
えっと何調・・・?って思う。

一応「イ長調」だけど、実は
冒頭の序奏部分のヴァイオリンソロ4小節だけがイ長調。

第5小節目からのピアノソロはイ短調。
第7小節3拍目からト長調。
題8小節2拍目からハ長調。
第10小節目からホ短調。
第11小節2拍目からイ短調。
第12小節3拍目からト長調。
第15小節目からト短調。
第15小節目3拍目からニ短調。
そしてやっと序奏が終わり、第19小節プレストからイ短調。

序奏だけで、なんと九つの調(うち2調は二回)が出てくる!!

プレストの主部も
イ短調からハ長調、変ロ長調(変ホ短調)・・・と安定せず、
第45小節目でようやくイ短調に決まる。

・・・・続きはまたあした。
これから、ワルイお誘いがあり、迷ったあげくノッてしまいました。




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トリプルコンチェルトをめぐる考察

2009-07-01 15:38:24 | ベートーヴェン
28日日曜日のトリプルコンチェルト本番。

個人的には、出来は諸々ありましたが
全体の演奏としては
オケの皆さんともども本番が一番良かったと思います。
800名近くの来聴があったとか。
お客様もたいへん喜んでくださったようです。

演奏される機会の少ないこの曲を本番で弾けて
本当にうれしかったです。

プラス、この曲を弾くことによって
この時期のベートーヴェンの関心事が徐々に浮かび上がってきました!

前々回の日記に書いた続きです。

★トリプルコンチェルトop.56(1803~04年作曲)をめぐる考察

この時期のベートーヴェンは、以下のことをしつこく追及していた(河野み説)。

①冒頭のテーマの調から、いかに早く別の調に行けるか
②同音連打(一度)、二度、三度による、しつこいくらいのメロディの実験

①の例は、本当にいっぱいありますが、今日は
ピアノソナタ「ワルトシュタインop.53」(1803~04年作曲)についてのみ書きます。

ワルトシュタイン第1楽章(ハ長調 4/4)の冒頭「・ミミミ ミミミミ ミミミミ ミミ#ファファ ソーーシラ ソ・・・」ですが、

第1小節目と第2小節目3拍目まではハ長調。
第2小節目4拍目からト長調。
第5小節目から変ロ長調。
第6小節目4拍目からヘ長調。
題8小節目からヘ短調。
第9小節目からハ短調。

たった9小節の間に6つの調に転調してます。

第2楽章序奏(ヘ長調 6/8)冒頭は、

第1小節目3拍目までヘ長調。
同 4拍目からヘ長調ではなくなって(まだ確定できないが、イ短調とも言える)
第2小節目2拍目でイ短調、と思いきや
同 3拍目でホ短調。
第5小節で減七和音がでてきて調の確定ができなくなり
4拍目でヘ長調っぽくなって
第6小節4拍目で確定。

6小節間に4つの転調しました。

それに対して
最後のロンド(ハ長調 2/4)の部分は、ハ長調の念押しみたいな感じ。

第1小節から第14小節目まで、ハ長調のⅠとⅤの和音しか出てこない!

つまり
第1楽章と第2楽章序奏それぞれの冒頭テーマでさんざん転調をしたので
聞く方としては
「テーマがすぐ転調する」ということが知らず知らずのうちに刷り込まれている。

で、最後のロンドになったとき
またまた転調するのかと思いきや
なんと
ハ長調のⅠとⅤ、つまり「ドミソ」と「シレソ」という
一番の基本形、最もわかりやすい和音がど~んと続く・・・。

これってすごい存在感ですよね。

ワルトシュタインソナタは、
あらゆる意味で「立派な音の建造物」だと私は思いますが、
こういう点からもそれは確認されます。

・・・ということで、また続きは明日に。


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トリプルコンチェルト本番

2009-06-28 00:31:10 | ベートーヴェン
昨日の日記に
明日書きます、とか書きながら
夜12時を過ぎてしまい
本番当日になってしまいました。

明日(今日)は昼本番・・・ということは
ゲネプロ11時・宇治っていうことで
とーっても早起きしなくちゃならない(一応美容院行きます)。

・・・ということで今日はもう眠ることに。

明日、宇治シティフィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
午後2時、宇治市文化センター大ホールです。
皆様の御来聴お待ちしています。



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ワルトシュタインとトリプルコンチェルトの類似と相違

2009-06-27 00:53:06 | ベートーヴェン
28日本番の
ベートーヴェン・トリプルコンチェルト(ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲)。

私のかねてからの見解ですが、
ベートーヴェンは、必ず新しい曲を書くときに何か実験をした。

たとえば、
ある曲では「スラーとスタッカートの明確な違いをもう一度確かめる」とか
別の曲では「属七和音と減七和音の違いをしつこく確認する」(実はこの二つの和音は、4つの構成音のうちたった1音が半音違うだけなのですが)とか
あるいは
「上行形の音型は、エネルギーがあり、下行形は情緒的、と一般に感じられているが、その逆は可能か」とか・・・・。
さらに、「いかに、或る拍子をトリッキーに(何拍子かわからないように)するか」など・・・。

・・・で、このトリプルコンチェルトに関していうと・・・。

まず気づくのは、
ピアノソナタ「ワルトシュタイン」との類似。
同じハ長調。
しかも、冒頭「ド」の音がずーっとが続くところなど。

後で調べてわかったのですが、
この「トリプルコンチェルトop.56」や
ピアノソナタ「ワルトシュタインop.53」、同「op.54ヘ長調」、同「熱情op.57」は
同じ時期、すなわち1804年頃に書かれていて

ベートーヴェンはこれらの曲を
まとめて出版社に売ろうとしていた、ということ。

トリプルコンチェルトの第3楽章のピアノの最初の部分「レドシドミソ」など
同じ音型が「ピアノソナタop.54」の中に出てきます。

・・・・
ベートーヴェンの実験のことを書き始めるとキリがないので
まとめてしまうと、

この頃のベートーヴェンは
曲の冒頭の調から、いきなり他の調へ転調することをしつこく試していました。

ワルトシュタイン=ハ長調からいきなりト長調へ。
トリプルコンチェルト=同上以外に、ハ長調からヘ長調へ。あるいは、ホ長調(!・・・これは第3楽章・・・これは後に、ピアノコンチェルト第4番の冒頭の転調に生かされています・・・ト長調からロ長調へ。)
熱情=ヘ短調から変ト長調(!!)へ。

そのほかに、このトリプルコンチェルトでは、
たぶん一度(同音連打)、二度、三度の音型をしつこく試しているのだと思われます。

それと、アーティキュレーション。
16分音符のアーティキュレーションが、けっこういろいろと細かく書き分けてある。
特にピアノのパートに、時々ものすんごく長いスラーがあったり。

・・・・
もう時間ないので
いろいろと書くべきことをすっとばして書いてしまうと

ワルトシュタインとの共通項はいっぱいありながら
このトリプルコンチェルトとワルトシュタインとの一番の違いは
「ユーモア」ということ・・・だと思います。

ワルトシュタインは、すごく立派な、或る意味巨大な音の建造物。
演奏しても、聞いていても、ハ~っ(偉大なものに対する尊敬みたいなもの)となる。
冗談はどこにもない。

それに対してトリプルコンチェルトは
同じくでっかい曲なんだけど、
なんだかちょっとユーモラス。

ジャカジャカやかましく騒いでみたり、
いきなり軽くなってみたり。
ヘンな所にアクセントつけてみたり・・・。

・・・・
また明日につづきます。



 
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トリプルコンチェルト

2009-06-24 23:01:11 | ベートーヴェン
下記、お知らせです。
今度の日曜日本番です。

ベートーヴェンの三重協奏曲(ピアノ、ヴァイオリン、チェロとオーケストラ)は、けっこう本番で演奏されない曲かも。

中期の大規模な協奏曲で
ベートーヴェンがこの曲で何を試そうとしていたか
(ベートーヴェンは、新しい曲を書くとき必ず何か新しいことを実験していた・・・これは私の説ですが・・・)、
またあらためて書きたいと思います。

・・・・・・
宇治シティーフィルハーモニー 第54回定期演奏会

■2009年6月28日(日)14:00開演、(開場1:15)
■指揮 脇坂英夫   
■独奏  pf 河野美砂子 vn 玉井菜採 vc 河野文昭
■管弦楽 宇治シティーフィルハーモニー管弦楽団
■演奏曲目 
・ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第1番 op.138
・ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56
・シベリウス:交響曲第1番ホ短調 op.39

■宇治市文化センター大ホール   電話:0774-39-9333       
      後援:宇治市、城陽市、宇治市音楽連盟
■問い合わせ    電話 0774-23-4462

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ヘンレ原典版編集者のおせっかい

2007-12-07 00:00:42 | ベートーヴェン
本番を明日に控えて
今日になってまた
ベートーヴェンの楽譜から
さまざまなこと発見。

10番のヴァイオリンソナタOp.96について、
今まで書いてきたこと以外に

・音域によってカラーが異なること
(提示部と再現部の違い…これはこのソナタだけではないけど)
・ヘンレ原典版編集者のおせっかい
(括弧付きでスタッカートやスラーなどさまざまな記号が書いてあるけど、要注意!)

など
メモっておきたいことがたくさん。

ですが
リヒャルト・シュトラウスもあることだし
(弾いてて恍惚となるとこアリ・・・シ・ア・ワ・セ)
もう寝ます。

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作品と演奏の質のバランス

2007-12-05 01:45:53 | ベートーヴェン
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ10番Op.96

本番を3日後に控えて
持っていたCDを聴く。

なかで
グリュミオー+ハスキルがすばらしい。

何がって、
ひとことで言うの難しいけど
作品の質と演奏の質のバランスというのか……。

先日の日記で書いていたように
この曲はやっぱり
どちらかというと理屈っぽい。

いや、理屈っぽいという所を越えて
ものすごく深い音楽なのだけど。

でも彼らの演奏は
ものすご~く感覚的。

というより、
感覚的に見えて
実はすご~く「音楽的な理屈」に裏打ちされてるんだけど
そんな素振りはつゆ見せず
ものすごく
その時かぎりの演奏の喜びを限りなく享受。

作品がどっちかというと理屈っぽいとき
演奏が感覚的(理屈っぽくない)っていうの
さいこー。

それに関して
書くこといっぱいあるけど
明日朝から
本番前最後の練習があるので
もう寝ます。
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ヴァイオリンソナタ10番第2楽章

2007-11-27 02:00:15 | ベートーヴェン
またメモ。

ベートーヴェンのこだわり
3度、4度、プラス2度の実験について。

Vn.ソナタOp.96は
第9番「クロイツェル」から10年。
それまでのソナタとまったく違った深さのある曲。

その中でも第2楽章。

冒頭のテーマはもちろんだけど
それとは別にもう一箇所。

第54小節~55小節のVn.
続いての2小節はピアノのメロディ

 ミ♭ーソーラ♭ーーレ

めっちゃ感動的な場面ですが
これを移動ドに直すと

 ドーミーファーーシ

これって、すごい!!

何が凄いかは
またあした。

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双子だった「大公」と「Vn.ソナタ10番」

2007-11-24 01:21:06 | ベートーヴェン
時間ないので、以下にメモ。

「ヴァイオリンソナタ10番Op.96」「大公Op.97」は
作品番号が隣り同士っていうのは気づいてたけど
結局、この二つの曲のテーマは、同じだったんだって
や~っと気づいた。

「シーレーシー」
というのが、その根幹。

「Vn.ソナタ10番」の冒頭「シーミレシー」は
要するに「シーレーシー」(「ミ」はアッポジャトゥーラ)。

「大公」の冒頭「シーレーラーシー」も
要するに「シーレーシー」(「ラ」はアッポジャトゥーラ)。

!!!

そうだったのね、ベートーヴェンさん。

他にも一杯あるでしょうね。

今は、でも調べる時間なし。
明日日曜の本番に向けて
とりあえずさらいます。
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第9のメロディの秘密

2007-11-23 01:42:48 | ベートーヴェン
昨日の「ヴァイオリンソナタ10番」のつづきですが。

ベートーヴェンのテーマのこだわり

①2度、3度、4度の組み合わせ
②その山型 or 谷型の音型

などについて。

昨日書いたあとに気づいたのは
上記のことプラス

③同音連打(たとえば「ソソソソ…」など)
も試してるってこと。

代表的なのは、もちろん
ピアノコンチェルト第4番ト長調
「シーー・シシシ シラララ…」
ですね。

今回のVn.ソナタ10番ト長調(おんなじ!)にも
同音連打頻出します。
「シーミレシー」→
この両端の「シーシー」から
「・ファファファファファ」(第26小節目)が生まれた。

ここを弾くたびに
ピアノコンチェルト4番思い出しました。

結局、気づいて調べてみると
ほとんどBさんの曲は
上記の①②③でできてる。

身近なところで
Op.90のピアノソナタ。
テーマは「ソッソーファミ・ラ」ですが

①「ソ(ファ)ミ」は3度
+「ミラ」は4度
②音型は谷型。 \/
③「ソッソ」が同音連打

他の曲にも一杯ありますが
とってもここでは書けません。

Vn.ソナタ10番の
感動的な第2楽章など、
やっぱり3度4度のことで一杯書くことあるけど
今日はそれを置いといて

いきなり究極の発見に行きます。

第9の「喜びの歌」。

コレって
究極の①②③なのですね。

このテーマ「ファファソラ ラソファミ」は

「ファ(ソ)ラ」3度…①
「ラ(ソファ)ミ」4度…①
「ファソラ」あるいは「ラソファミ」順次進行=2度…①
音型は山型。/\…②
冒頭「ファファ」同音連打…③

でしょ?

Bさんがしつっこく追ってきた
音の形や音の幅の問題を
一番シンプルに
一番素直に並べたのが
この「喜びの歌」のメロディだったのね。

一朝一夕にできたのではない、
何十年のこだわりの末に到達した
(思えば「作品1」の3つのピアノトリオからの長い年月でした)、
このシンプルな美しいメロディ。

私達はそんな苦労は知らないのだけど
このメロディにはとても魅せられる。

でもやっぱり
その無駄のない
でも充分に美しく
しかも万人に覚えやすいメロディ
っていうのは

何十年ってあいだの
ベートーヴェンさんのしつっこいこだわりが
神様の恩寵のように
ここで実を結んだのでしょうね。

ベートーヴェンさんって
やっぱ
異常。

何十年も
だれも気づかないような小さなことに
ずっとこだわり続けるなんて!

その異常さに
私は
心からの敬愛の気持ちを持ちつつ

その作品を演奏できる、ということ

そのことの
喜びとありがたさを
本当に心から感じます。
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ベートーヴェンVn.ソナタ10番の秘密

2007-11-21 23:55:55 | ベートーヴェン
12月7日金曜、京都アルティにて
「塩見裕子ヴァイオリンリサイタル」。

私は
ベートーヴェンの最後のVn.ソナタ
Op.96ト長調と
R.シュトラウス・Vn.ソナタ他を弾く。

両ソナタとも私の愛する曲。
これをアルティで弾けるというので
嬉しくって仕方がない。

R.シュトラウスは
半年ほど前
大阪フェニックスホールで弾いたばかりだけど
弾くたびホントに「喜び」を全身で感じる。

ベートーヴェンは久しぶり。
たぶん10年以上前に弾いて以来。

今回弾いてみて
前回とは比べ物にならないほど
いろんなことに気づく。

今日は
R.シュトラウスはおいといて
ベートーヴェンのことを
ひとつだけ書く。

冒頭のテーマ「シーミレシー」。

これって
はっきり言って
メロディとしてそんなに魅力があるわけではない。

というより
ちょっとダサい
(だから最初の「シー」にトリルがついてるのかも)。

でも実は
このテーマって、
ベートーヴェンさんがしつっこく
ず~~っっとず~~っっっと
手を変え品を変え
撫で回し抱き寄せ
ある時は舐めある時は蹴っ飛ばし
そうやって使ってきたテーマだったのです!

簡単に言えば
①「3度と4度の関係をさぐる」
②「2度も」
③「山型の音型」/\
ということになるかな。

Bさんが
「3度と4度の関係をさぐる」
ということをしつっこくやってるってことは
私もずいぶん前から気づいてたけど。

それは
最後の3つのピアノソナタ(Op.109、110、111)
の冒頭テーマに代表されるような形。

・109 ソシーシファー /\
・110 ドーララーラレーシー \/
・111 ドッミッシー /\

その3度4度が山型/\
あるいはその逆行型の谷型\/。

今回のVn.ソナタのテーマ
「シーミレシー」は
「シミ」が4度
「ミレ」が2度
「レシ」が3度。

音型は山型。 /\

実は
この変形が
ピアノコンチェルト「エンペラー(皇帝)」Op.73に頻出。

有名なテーマ
「ミ♭~ファミレミファソーミードーシー」は
「ミファ」2度
「ファ(ミ)レ」3度
「レ(ミファ)ソ」4度。

音型は山+谷。 /\/

この音型、
たとえばチェロソナタ5番Op.102-2等にも頻出。

あるいは
「大公トリオ」Op.97
「シーレーラーシーファー」。

「シレ」3度。
「レラ」4度。
「ラシ」2度。

音型は山+谷。/\/

などなど、い~っぱい。

だから
今回のVn.ソナタのテーマ
「シーミレシー」がダサい、とは
だんだん感じなくなってきた
というか

あらゆる可能性を秘めた音型のひとつ
だということが
だんだんわかってきた。

そう思うと
このテーマを弾く
その時の気持ちが
10年前とは全然違ってくる。

う~ん
すごい。
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