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河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/5(金)19時 日暮里サニーホール クララ・シューマン「ピアノトリオト短調」R.シューマン「ピアノトリオニ短調」他

直木賞の山本さんと鼎談することになりました

2009-05-19 00:47:17 | 他のジャンルと音楽
京都新聞社主催の催しのお知らせです。   

   ★ソフィア京都フォーラム2009 鼎談「日本の匠 心と技」
  
 「利休にたずねよ」で第140回直木賞を受賞された山本兼一さんを囲んで、女流陶芸家の諏訪蘇山氏とともに語り合います。

   ■出演  山本兼一氏(第140回直木賞受賞)
          諏訪蘇山氏(女流陶芸家)
          河野美砂子(ピアニスト・歌人)
          コーディネーター   吉澤健吉氏(京都新聞総合研究所長)
   
   ■2009年6月6日(土)午後2時(1時開場)
   ■大谷大学講堂(地下鉄「北大路駅」下車すぐ)
   ■入場料  500円(京都新聞トマト倶楽部会員は無料)
   ■申し込み
はがきか、ファクス 075(255)9763 に郵便番号、住所、氏名、電話番号、参加人数、京都新聞トマト倶楽部会員は会員番号を明記して、5月30日(土)までに、〒604-8567(住所不要)京都新聞COM事業部「ソフィア京都フォーラム」係へ。
Eメールsophia@mb.kyoto-np.co.jpでも可。
定員500人。応募多数の場合は抽選。

   ■問い合わせ   京都新聞COM事業部  電話 075(255)9796
   ■主催   京都新聞社
   ■後援   京都府、京都市
   ■協力   大谷大学

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歌会その他

2009-03-28 17:48:39 | 他のジャンルと音楽
昨日金曜日は神楽岡歌会で
一ヶ月ぶりにメンバーと。

今月は参加者多くって歌は16首並びました。
そのあと例によって飲み会、またまた夜中の1時半ころまで。

そのあと帰宅
お風呂へ入った後
冷蔵庫にあった蛸が傷むといけないと思い
マリネを作ってて
寝たのが明け方の5時ころだったかしら・・・?

今日は
モーツァルト室内管弦楽団の演奏会が
大阪いずみホールであり
河野vc ソリストでハイドンのニ長調コンチェルト本番。
カデンツァはソリスト作。

ゲネプロ聞くため家を9時半ころ出発。
その前にろくの散歩も行ったので
今、超ねむい。



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シンクロニシティ?

2008-11-07 21:02:01 | 他のジャンルと音楽
11月2日の京都新聞、第14面と第15面。

光華小学校の訪問授業の記事「目を閉じて、耳を澄まそう」掲載、
カラー写真がけっこうたくさん載りました。

授業では、まず最初に4階の音楽室の窓を開け、5分間目を閉じて
耳を澄ましてもらいました。

何が聞こえるかな~?

5分後、聞こえた音と、感想を書いてもらいました。
なかなか面白い結果でした。

その後、私自身の音楽体験のお話、演奏、和音のお話など。
5年生40人の皆さんに声も出してもらいました。

1時間半近くの授業でしたが、
紙面では上手く記者さんがまとめて下さいました。

おもしろかったのは
その第14面見開きの反対側の、短歌のページ。

真ん中に、林和清さんのエッセイ「秋虫の音色」、
その下が、河野裕子さんの「短歌 実作教室」。

林クンも、河野先生も私の親しい人たちです。

林氏のエッセイでは、
「日本の音楽は、西洋のようにほかの音を遮断して、
純粋な一音をもとめるというやりかたではなく、
自然の音とともにあじわうあいまい微妙なものであったという。

『源氏物語』にも音楽はかかせない要素であるが、
庭や野外で笛を吹いたり、あけはなった屋敷で琴を弾いたり、
風の音や鳥の声などと響きあわせるという場面がほとんど・・・」

「四季によって演奏法がかわり、それを聞きわける耳のするどさがもとめられた・・」

などなど、私の授業「耳を澄まそう」と
まったく相通じる内容。

こういうことって時々あるのです。

たとえば、私が書いたエッセイ。
それが載った同じ紙面の、他の記事に
そのエッセイと相通じるような内容のものが載る、ということ。

不思議だけどとてもおもしろい。
こういうの、シンクロニシティって言うの?

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学校訪問授業しました

2008-10-25 01:55:09 | 他のジャンルと音楽
水曜日、
京都新聞日曜版のシリーズ企画「ソフィアがやってきた!」で
学校訪問授業を行いました。

光華小学校の5年生の皆さんに
1時間あまり
音や音楽についてお話しました。

詳しい内容を書きたいのはヤマヤマですが・・・。

京都新聞11月2日の日曜版を楽しみにしています。

カラーで、たぶん2ページくらい
けっこう大きく載るようです。

コメント (2)
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日本国国歌について

2008-08-19 22:06:47 | 他のジャンルと音楽
朝来(兵庫県朝来市)音楽祭から帰ってきたら
世の中は、オリンピックと高校野球だらけ。

オリンピックも高校野球も、私はほとんど興味なくって
(スポーツは自分でやらなくっちゃ)
それでもTVをうっかりon するとそのまま見てしまう
っていうのが、なんというか・・・・。

一ヶ月ほど前だったか
某大新聞上で
オリンピックの将来についての、著名人100人に対するアンケートで
たった一人詩人の町田康だけが
オリンピックなんかやめろ、みたいなこと言ってて
わたし思わず喝采しましたが・・・・。

国歌や国旗を背負っての勝負って
なんか痛ましい。

・・・・
たまたまon した番組で
北島選手の金メダルの、国歌「君が代」の音楽を聴いたのだけど
「君が代」のこの音楽自体は
私はとってもよくできていると思う。

歌詞はいろいろと問題があって
ここでは触れる時間もエネルギーもないけど
実にほんとうに、この音楽はよくできている。

メロディ自体は
いわゆる西洋のドレミファの音楽ではない(律旋法)。

そのメロディに
ドイツ人エッケルト(だったはず)が和声を付けたわけで
だから「和洋折衷」なのだが
それがなかなか素晴らしい。

出だしはユニゾン(きみが~よ~は~)、非常に印象的。
これで、次がどうなるか期待がふくらむ。

次に長三和音を中心としたハーモニーが付き(ちよに~やち)、
(よに)の所で、バスの半音上行形(レ#レミ)が素晴らしい。

次いで(さざれ~)、ここまで長三和音がほとんど。

次の(いしの~)で、短三和音、これで翳る。
ここが良い。

あと、また長三和音が続き(いわおとな~りて)
最後、(こけの~)でまた短三和音になって翳ったあと
(む~す~ま~でー)でまたユニゾンに戻る。

最初と最後が清澄なユニゾン。

もちろん、
この音楽を聴いたり演奏したりして
戦う気分になんかなれない。

それが素晴らしい。

たいていの他国の国歌は
いわゆる西洋音楽(機能和声)そのままを使った
戦意高揚、みたいな勇ましいもの(だと思う)。

私が知る限り
たったひとつ「君が代」だけが
他と異なった体系の音楽を、一部にしろ使っているところが
貴重だと思う。

和声も
長三和音と短三和音の照り翳りが
まるでシューベルトみたい(?!)。
(ちなみに、ビートルズも長三和音と短三和音の照り翳りが魅力デス。)

先日の某大新聞に
「君が代の退屈な和音」と書いてあったけど
私は全然そう思わない。

和音以外にも
バスの動きや、太鼓の使い方など
ほんと、何回聞いても飽きません。
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この半年の仕事

2008-06-04 22:53:49 | 他のジャンルと音楽
・この半年、本番で弾いた曲を書いてみる。

バッハ     「主よ人の望みの喜びよ」 (+Vn.)
         「フランス組曲第4番変ホ長調」

ジェミニアーニ 「ヴァイオリンソナタ イ長調」(+Vn.)

モーツァルト 「前奏曲(カプリッチォ)K.284a ハ長調」
        「ロンド K.511 イ短調」
        「指の練習 K.626b/48ハ長調」
        「アレグロ(ソナタ楽章)K.312 ト短調」
        「ピアノソナタ K.279ハ長調」よりフィナーレ 
        「ピアノソナタ K.533+494ヘ長調」
        「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.301ト長調」(+Vn.)               
        「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.454 変ロ長調」(+Vn.)
        「ピアノ協奏曲第22番K482変ホ長調」(+Orc.)
         オペラ「フィガロの結婚」より 第1幕(フィガロとスザンナの二重唱)
             「三尺四尺五尺 ~ 奥様がお呼びになる時は」(+Sop. Bar.)
         オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より
          (ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱)「手をとりあって」(+Sop. Bar.)                                      
           同 「カタログの歌」(+Bar.)  
         オペラ「魔笛」より(パパゲーノとパパゲーナの二重唱)
             「パ・パ・パ」(+Sop. Bar.) 

ベートーヴェン 「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第10番Op.96」(+Vn.)

クーラウ  「三重奏曲 ト長調Op.119」(+Fl.Vc.)

ロッシーニ    オペラ「セミラーミデ」より 「麗しい光が」(+Sop.) 

シューベルト 「ソナタ・遺作 変ロ長調」より 第一楽章 
          「魔王」「菩提樹」(+Bar.)

トスティ    「アブルッツォのギターの調べ」(+Sop.)  

マスカーニ  「アヴェ・マリア」(+Sop.)

ドナウディ   「新鮮な土地、芳しい野よ」(+Sop.)

メンデルスゾーン 「ピアノ三重奏曲 ニ短調OP.49」(+Fl.Vc.)

パガニーニ   「カンタービレ」(+Vn.)

モンティ     「チャルダッシュ」(+Vn.) 

ショパン   「葬送ソナタ」より フィナーレ 
       「夜想曲嬰ハ短調・遺作」 

ブラームス  「間奏曲 Op.118-2」
         「間奏曲 Op.119-1」         

ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ドビュッシー 「前奏曲集Ⅰ」より「亜麻色の髪の乙女」
         「映像第1集」より「水の反映」

R. シュトラウス 「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.18 変ホ長調」(+Vn.)

ファリャ(クライスラー編曲) 「スペイン舞曲」(+Vn.)

クライスラー   「ウィーン奇想曲」(+Vn.)
     「愛のかなしみ」(+Vn.)

シェーンベルク  「6つの小品Op.19」      
          「組曲 Op.25」より

ベルク       「ソナタ Op.1」

プロコフィエフ 「ヴァイオリンとピアノの為のソナタ 第1番op.80 ヘ短調」(+Vn.) 

ラフマニノフ   「ヴォカリーズ」(+Vn.)           

ピアソラ      「タンゴの歴史」より「ボルデル1900」(+Vn.) 

越谷達之助    「初恋」(+Fl.)

多 忠亮     「宵待草」(+Fl.) 

中田喜直      「夏の思い出」「木兎」「悲しくなったときは」「ゆく春」(+Sop. Bar.)

山田耕筰     「この道」「中国地方の子守唄」「からたちの花」「待ちぼうけ」(+Sop. Bar.)

高橋侑子編曲   「日本の四季の歌メドレー」(+Sop. Bar.) 

・・・・
・この半年の原稿も書いておこう。

「塔」の月集評(2880字)×6回
 同 短歌韻律論「はなればなれに」(6000字)

「歌壇」の12首「廃兵」

「モーツァルトに会いたい3・モーツァルトマニアック」の当日プログラムノート(3300字)

角川「短歌」の書評(2000字)
  同   短歌26首「こんなところに」

             以上・・・疲れました。
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速読法って?

2007-11-09 00:45:03 | 他のジャンルと音楽
前回の日記に書いた戸隠の話は
また別の機会に。
やっぱり簡単に書けないので。

ここのところ仕事の関係で
源氏物語とブラームス
両方読まなければならないことに。

ブラームスについての講演会(+ミニ演奏)が来週水曜、
源氏物語の講義(Hさん)の合間に私がピアノを弾く
という本番が来週土曜。

両方それぞれ面白いのだけど
どう考えたって
時間足りず。

速読法って
以前から興味あるのだけど
どういうものかしら?

むかし何かで見た記憶では
2,3秒に一度のペースでページをめくっていく
って感じだったような。

それで完璧に中身が読めてる。

俄かには信じられなかったけど。

でもそれを訓練する時間があったら
練習+読書+その他もろもろ
をやらんとあかんのです。

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京響定期と神楽岡歌会同日の場合

2007-10-13 23:58:44 | 他のジャンルと音楽
金曜日は
夜7時より京響(京都市交響楽団)定期演奏会を聞きに。
下野竜也指揮。

バッハ・レスピーギ編曲の「パッサカリア」、
ベートーヴェン・ピアノコンチェルト4番(ピアノ小菅優)。

バッハについて言えば、
ピリオド楽器の演奏を知って以来
私はその魅力にとらわれているので
こういう編曲版はどうしてもダメ。

バッハ=ブゾーニの編曲モンが
どうしてもダメっていうのといっしょですね。

ピアニストは1983年生まれというから24歳。
この若さで
この地味なコンチェルトを弾く、というところに
彼女の特徴が良く現れていたと思う。

通奏低音的な音楽の捕らえ方
(バスがあって、その上に他の声部が載っている)ができてるのは
この年齢では珍しい。

そのぶん
右手の表現の物足りないところが
ちょっと気になった。

この曲を弾くには
やっぱり若すぎると思ったけど、
身体の使い方(足腰や腹筋を使って弾く)ができているので
音楽の推進力は気持ちよかった。

京響は久しぶりに聞いたけど
メンバーもずいぶん替わっていて
木管など女性がずいぶん多くなった。

以前よりずっとまとまりのある音だった。

後半はフランクのシンフォニーだったけれど、
残念ながらパスして
神楽岡歌会に。

京都コンサートホール(地下鉄「北山」)から
「丸太町」まで地下鉄に乗って、
そのあとタクシーで
熊野神社近くの教育文化センターまで。

到着したら
歌会はほぼ終わりかけで
がっかり。

やっぱり
音楽会と歌会と
二兎追おうとして
結局両方とも消化不良でした。

そのあとの飲み会で
ようやくちょっと満足。
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行ってきました俊読

2007-10-07 23:07:02 | 他のジャンルと音楽
前回の日記に書いた
夜の顛末はちょっとおいといて。

金曜日
谷川俊太郎さん賢作さんcyoriさんなど出演の
ポエトリーリーディング「俊読」に。

100人余り入れる
京都北山通りにあるライブハウス(と思う)。

他に桑原滝弥、神門、溺死、河野宏子さんなど。

皆さんそれぞれ
プロとしてのパフォーマンスだったデス。

私自身は
音楽とコトバの関係をいつも探っているので
その点でいえば
谷川賢作さんがばっつぐんに面白かった。

賢作さん自身が編集した音楽(クラシックから演歌まで)をバックに
俊太郎さんの「生きる」の一部を朗読しはじめる…。

徐々に脱線、あるいは
バックの音楽に茶々をいれ
(「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れてる時は、「リヒャルト・シュトラウス!ヨハンじゃなくって!!」とか)

最後、
プッチーニ(でしたよね?)のあま~いメロディに乗って
「あっち向いてプゥ(おなら)」とか。

音楽とコトバのバランス(アンバランス)がぴったりで
もういちいち私は手をたたいて喜んでしまった。

俊太郎さんの方はさすがに
コトバのみで勝負できるので、
音楽ナシ。

音楽とコトバとの組み合わせの必然性という点で
賢作さん俊太郎さん
さすがプロでした。
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その道のプロの会話

2007-08-25 23:15:41 | 他のジャンルと音楽
たまたま見た教育TV「芸能花舞台」で
「伝説の至芸・三世尾上多賀之丞」というのを見ました。

三世尾上多賀之丞という人は
いわゆる脇役、
女の老け役では天下一品という役者だったらしい。

ゲストは、
多賀之丞と同じような役をやることの多い歌舞伎役者
澤村田之助さんと
歌舞伎評論家の、渡辺保氏。

昔のVTRを見ながら
二人が話す、
そのプロの話が滅法おもしろかったです。

私は途中から見たのですが、
たとえば
「仮名手本忠臣蔵・六段目」。

お軽と勘平の話の中で
勘平が闇の中で殺した人が、
お軽の父親だったかもしれない、という場面。

お軽の母親(多賀之丞)が、
そのことで婿である勘平を責め立てるところ。

(最後には勘平はその母親の責めに耐え切れず
切腹してしまいますが、実は殺したのは別人だった→
お軽にとってもその母親にとっても大悲劇です。)
                 
母親は見るからに老女ですが
勘平を責める
恨みに満ちた長~い長~いセリフ。

その場面を見ながら
田之助氏と渡辺氏が言うには、

「これ、一息ですね~。」
「言葉と言葉のあいだに間(ま)はあるけど
息を継いでいない。」
「息を継いでしまったら、
そこで発散してしまうからだめなんですね。」
「溜めて溜めて溜めておかないと。」

「ほんとにエネルギーが要るんですね。」
「私(田之助氏)がこの役をやった一ヶ月公演の間は、
毎日毎日ビフテキか焼肉を食べたかったです。」                  
等等。
おもしろ~い。

これって、まったく
私がたとえばベートーヴェンを弾く時に感じること。

「みずからその場(舞台上でのある場面)で発散してしまったら
その演奏はお客には通じない。」 

たとえば
クレッシェンドをする時、
人間の自然な習性として
テンポも少し前向きに速くなるのですが
それをやってしまうと×の場合が多い。

辛抱して辛抱して
前へ行きたいのをブレーキかけて
でもクレッシェンドはする、
みたいな感じ
がだいじ。

坂道を下るとき、
ほっとくと
だんだん前のめりに駆け出してしまいますが
それをエネルギー使ってしないようにする。

一歩づつ踏みしめて
平地を歩くのと同じ速さで下る。

それにはエネルギーが必要です。
エネルギーがないと、
どどどっと速く下ってしまう。

エネルギーを使わないと
相手のココロには届かない
(音は物理的に耳に届くけど)。

ラクしてたら
相手の耳には
右から左で終わってしまう。


他にもいろいろありましたが、
とにかく
現場の人(田之助氏)と、
現場をよく知っていてそれを聞き出す人(渡辺氏)の
ある種マニアックな会話は
本当に良かったです。

じつは、渡辺保氏に関しては、
私は毎日新聞の書評欄でその名を知っていました。

何度もその文章に感銘を受けたことがあるからです。
(歌舞伎以外に関しても書評すばらしい。)

秘かに渡辺氏はすごい、と思っていたら
ある時、高橋睦郎氏も同じお考えだったので
うれしくなったことありました。


話かわりますが、
思うに
最近のNHKクラシック音楽番組は
いわゆる啓蒙的なものが多すぎて
上のような
良い意味でのマニアックなものは
ほぼ壊滅状態です。

これでは
結局はお客さんは離れていく、
と私はつよく思います。

現場の人同士の思い切りマニアックな会話
プラス
その会話を一般の人と繋げる役目の人
というメンバーでの鼎談
みたいなの、
聞いてみたいですねー。

            
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