韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
手製本と製本教室の活動の記録
田舎暮らしの日常生活の記録

54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その2(令和3年06月23日)

2021年06月23日 21時13分36秒 | 07アマチュア無線機

54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その2(令和3年06月23日)

配線作業と動作確認について
電源トランス部、BFO部、IFT部の配線作業については、事前に図面上でシミュレーションを実施し、全体の作業を想定した上で、実際の配線作業を行うと作業ミスが防止できます。
配線は簡単に終了したので、受信機の電源を起動します。
まずは、各部の電圧測定です。
電源トランスのB電圧が、設計値では交流の200Vですが、用意できたトランスは260Vと少し高めだったので、平滑抵抗器を5KΩにしたら、全体的にB電圧が15V程度低くなってしまいました。
試験には当面問題がないので、次に受信試験に入ります。
ホワイトノイズが出ていますが、受信していません。
IF段については、SSGで455KhzをMIX側に近づけると455Khzの信号を拾っています。
どうもIF段以降については特段問題なさそうです。
問題はOSC部がどうも発振していません。
OSC部のコンデンサーの100pFと0.01μFを交換すると徐々に受信を開始しましたが、動作が大変不安定です。
どうもバンドスイッチをパチパチと切換していると、徐々に動作が安定するようです。
50年間バンドスイッチを動作させていなかったので、スイッチの接点の接触不良が問題の本質のようです。
接点部に接点復活剤の代わりに、錆取り剤のKURE CRC 5-56を撒布して様子を見ることとしました。
なんとか動作するようになりましたが、まだまだ課題がありそうです。

最後に、日本全国の民放AMラジオ47局のうち、44局が2028年秋までにFM局となるとのことですから、本機も修復しても寿命は短そうです。

配線前の背面部

配線後の背面部

OSC部が発振していない。

日本製不良真空管と米国製の信頼性のある真空管の差

辛うじて動作している状態

最新回路図

 


参考情報
民放AMラジオ44局、2028年秋めどに“FM局”目指す
2021年6/15(火) 14:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/59eaa625d2d2ada4cd5f6f443b9211a308cd1af2
日本全国の民放AMラジオ47局のうち、44局が2028年秋までにFM局となることを目指すと発表した。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿