韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
手製本と製本教室の活動の記録
田舎暮らしの日常生活の記録

アルバムの修復作業記録 その1 2015年11月12日

2015年11月12日 21時48分16秒 | 00手製本/製本教室

アルバムの修復作業記録 その1 2015年11月12日

姉から実家のアルバムの修復を依頼されました。
製本とは若干異なりますが、いやとも言えず修復を行うこととしました。
昭和20年~30年代の一般家庭で保存されているアルバムは、どうしても保存状態に問題を抱えていると思われます。
ページがはがれたり、表紙が破けたりしているものではないでしょうか。
とりあえず、保存状態を観察します。
3冊とも、根本的な対処が必要のようです。
まず、どのような対処が必要なのから検討を開始することとしました。


対処案は以下のとおりです。
表紙と本体部を分離し、本体部は製本の技法で再度背固めを行い、寒冷紗で固定します。
表紙については、新規に作り替えとし、半革装・全革装・布装の中で最適なものを選択しることとします。
背の題字については、箔押しを行います。
半革装として、革を準備し箔押ししてみましたが、バックスキンの革のため箔押しが不十分となりました。
しかたないので、ハンズにて全革装でも可能な革2点を購入しました。
今回は本格的な全革装でチャレンジします。

 

広島手製本倶楽部は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html

 


手製本活動(その40:製本教室)

2015年11月12日 17時31分15秒 | 00手製本/製本教室

手製本活動(その40:製本教室)

平成27年11月12日実施した製本教室の制作模様です。

全体の教室模様です。

 

おまけ;
①東急ハンズ広島店では、HANDS Fabコーナーがあり、本サービスにレーザー加工があります。
製本用の文字入れに、生徒のYさんがチャレンジされました。
革素材に関連しますが、焼き入れするので文字が見にくいなる場合があることが難点のようです。


②箔押作業・・・やはり製本の文字入れには、箔押しが王道のようですが、活字作成がこれも難点の一つです。

 

■本体部作成2:見返し、天地のやすりかけ、寒冷紗貼り、はなぎれ、しおり、クータ貼りの工程の作業状況です。

①捨紙をはがし、全体的にお掃除します。

②本来は裁断工程ですが、天をやすり(#240)がけし平らにします。

③クータを準備し、しおり紐や花布を教材の中から選び、見返しを貼ります。

④しおり紐、花布。寒冷紗の順番で背に貼ります。

⑤最後に、クータを背に貼って完成です。

 

■表紙の作成工程(革と紙装)の角背・丸背チームの作業状況です。

①表紙の裏にはる黄ボール紙(厚さ2mm)として、表・裏・背の型紙を切り出します。
  丸背の場合には、背は地券紙で切り出します。
 背幅については、前工程にて測定したデータをそのまま使用します。

②今回は事前に自分で用意した裏打ちした布を使用し、この切り出した黄ボール紙を型として鉛筆でなぞり、表紙の枠を確定します。

③最後に、水溶きボンドにて、表紙の用紙に、切り出した黄ボール紙の型紙を貼り付けます。ここでの注意事項は角のまるめ処理です。

 

■講座終了後、本日は「ひろしまラーメンスタジアム2015」が開催されていたので食事がてらのぞいてみました。
 大変盛況のようで、約30分以上ならぶ羽目となりました。

 

※製本教室の案内は下記のとおりです。


中国新聞文化センター教室部
教室名:クレドビル教室 お問い合わせはTEL082-962-4111へ
講座名:手製本(ルリユール)入門
コース:第2・4木曜 10:00~12:00
講師:広島手製本倶楽部主宰 森川 昌幸
講座内容:自分の本を作りたいが、製本については全く知識がないといった初心者を対象とした講座です。
製本の基礎として、前期3ヵ月間は角背、後期では丸背の製本実習を行います。
専門的な製本道具を用いず、手作り製本が楽しめるようになります。
製本技術をマスターすれば、自分史、ホームページ、ブログや絵手紙など自分のアイデアを活かした本を作ることができるようになります。
1回 5単位 2,500円/月2回 5,000円(表示:税抜)
備考:初回 教材費 3,000円
   更新 教材費 2,000円

 


広島手製本倶楽部は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html