世界らん展2010の個別審査部門のトロフィー賞に輝いた見事なランです。色彩が鮮やかで、トロピカルな感じがします。緑が濃い葉とのバランスも良く秀作でした。銘板によれば、「Rth.Tzeng-Wen Queen 'Kiss of Fire'」と記されていました。
このランは、花全体が黒っぽく見えるとても珍しいものだと思います。近づいてみると光の照射方向によっては、ワインレッドに見えたりもします。中央上にある花弁を顔(鼻)に見立てて、髭を蓄えた人の姿にも見えませんか?ランの世界には変わった種類もあるので、興味深いですね。銘板によれば、「Paph.Stealth 'Black Dragon'」と記されていました。
世界ラン展で見かけた特徴のあるランです。草丈に比較してとても大きい花が異様に見えます。図鑑によれば、この花は、「bellatulum」と「malipoense」とのハイブリッドだそうです。写真のように薄い緑色の花弁に茶褐色の網目模様があり、唇弁は袋状に膨らんでいます。熱帯雨林の中で見かけたら仰天して足がすくんでしまいそうな花でした。