michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

お掃除したくなるワケ、その(2)

2015-02-05 10:51:59 | お仕事

 続きを おしゃべりしたくなりました。

 よろしかったら おつきあいを

 

                        

ずっと農業関係の仕事をしてきて、

男の人たちが山を切り開いて、畑や養鶏場など畜舎を造ったり、住居を建てたり、

そんなのを見聞きしたり、多少のお手伝いをしたりしてきました。

 

ある時、果樹園を造り始めた山に行ったら、

まだトイレが無かった。

「その辺」にするしかないんです

そのあとしばらくして 「トイレが出来たんだってね  」という うわさが。

二度目にお手伝いに行く機会があり、楽しみにして行った。

 

トイレは――、確かに建ってた。もちろん手づくりです。

  個室ひとつだけの小さな小屋だけど もう、安心して用が足せるね。

ただ、屋根が無かった。囲いだけ。

日が暮れると、中で星が見れた。

そんな粗末なトイレだけれど、それでもすっごく嬉しかったんです。

 

どんなに質素な建物でも、その都度、それが出来た時の喜びは大きかった。

たいてい、仲間が力を合わせて一生けんめいに造ったものだしね。

それは、手入れして大切に使わせてもらいたいっていう気持ちが 自然に湧いてくる。

そうしなければ申し訳ないような気持ちに。

   そんな想いがあるんですよね。

 

自分は大きな仕事は出来ない。

建築なんて難しすぎる。

  でも、お掃除なら――。

 

                        

「あそこ、汚れてきたよね…」と気になりながらも

「しんどいなぁ~」と、ぐじぐじすることの多いこの頃。

 ふと、あの星の見えるトイレが想い出されてくるんです。

 

 

 

 

 

 

 

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