michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

『介護百人一首』 (了)

2010-03-16 07:38:23 | Weblog



NHK介護百人一首』の作品では、
「今日もまた」という表現に、よく出会います。

ちょうど5文字だし、使いやすいのでしょうけど、
ちょっとナ…なんて思うこともありました。

でも考えてみたら、
毎日毎日、昼も夜も。
そして、心を籠めてお世話していても、
報われることは少ない。。

この状態がいつまで続くのか。
さらに、症状は、徐々に進んでいく。
そんな毎日――。


そんな中で、
日々の暮らしや想いなどを短歌に綴ることで
「さ、今日も」となったりするのでは、

と思うようになったんです。


今日は、5首、ご紹介。








   朝も夕も春も冬をも忘れいる
       母の爪切る掌の温かさ

      ――8人の子を育て、いつも農家で苦労していました。
         手は黒くて大きかった。
 




   朝顔の数当て競争楽しみに
      妻は車椅子を窓辺に寄せる

      ――朝顔のつるが庭木に這いのぼり、毎朝たくさんの花を咲かせます。

 






   ゴミの日は気を使います
     近所の手前目立たないようかさばらないよう

      ――紙おむつを使うようになって、週2回のゴミの日はグーンと量が増えた。
         出来るだけ小さく小さくまとめ、朝早く出すよう心掛けております。





   みじろげぬ子の血吸いたる蚊を打ちぬ
      音さながらに血しぶきのたつ

      ――意識回復のないまま臥している息子、
         その腕の吸血鬼を見つけて思い切り叩きました。







施設などで、大勢のお年寄りの介護をしておられる
介護士さんからの作品も
多く寄せられるようになったそうです。





   「あっちいけ。」怒鳴られた後考える
      押しつけ介護自分のエゴだ

      ――実習の時、リハビリ中の人のお手伝いをしたくて手をとった時、
         怒鳴られたことが。
         相手が望む介護をしなければ、押しつけになってしまうと感じました。



       


わたしは、読ませて戴くだけなんですが、
感心したり、希望の光を感じさせてもらっています。

 


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