michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

聴こえないっていうのは、、    〔映画〕

2010-09-19 07:10:20 | Weblog





最近、ろう をテーマにした映画を2本
また観てみました。

 自分は難聴程度ですが、
 何度観ても感涙にむせぶ私です。



まず、
アイ・ラブ・フレンズ

主演の忍足亜希子ちゃんは、実際のろう者。
ほとんど手話で話すけれど、
こんな場面があります。

いつもは理解があって仲睦まじい旦那さまですが、
ろう者としての暮らし方、生き方のことで激しく口論になり、
亜希子ちゃんは目をつむり、電気を消してしまう。
  こうなると、手話は見えませんから話が出来なくなるんですよね。

そして、声で
「あなたには わからない、あなたには わからない…」
と泣きくずれる。

それが、ろう者特有の発音で、
私など、字幕がなければ聴き取れない。

  でも、ものすごく胸を打つんです。



      



もうひとつは、
アイ・ラヴ・ユー

この作品で一番心に残った場面。
それは、お母さんが娘、愛ちゃんに語りかけるシーンです。

愛ちゃんは
「ママは少し聴こえていたのに、私を産んだから全然聴こえなくなっちゃったのね…」
と泣きじゃくっている。

お母さんは、心を込めて手話で語りかけます。
「ママはね、愛を産んだら聴こえなくなるかもしれない、って分かっていたの。
でも、どうしても愛を産みたかったの。

愛が産まれ出てすぐに、胸の上に抱かせてもらったの。
オギャアオギャアと元気に泣いて、心臓の鼓動がママの体じゅうに響いて
身体全体で聴こえたよ。

耳が聞こえていたら、あんな風に聴こえなかったと思う。

愛を産んで、本当に良かった、って思ってるよ。」



 体じゅうで聴こえるって、すごく分かる。
 強く共感するんです。  




コメント
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