Reflections of Tomorrow

シンガーソングライターを中心に、知られざる未CD化レコードを紹介していくページです

PFM

2006-05-18 | Live Report
■Premium Japan Tour 2006 / PFM■

 先月の New Trolls に続いて、イタリアン・プログレッシヴ・ロックの代表格PFMのライブに行ってきました。 一緒に行ったのもやはり友人 K ということで、2ヶ月連続のクラブチッタ川崎です。
 PFMは、2002 年にも来日していたようで、今回の来日は 4 年ぶりの来日です。 メンバーも 60 歳近いはずですが、やはり New Trolls と同じく衰えを知らないパフォーマンスに圧倒されてしまいました。
 僕が行った日曜日のライブは、金曜日・土曜日に続いての追加公演で最終日。 高齢にも関わらず、3 日間連続でライブをする体力には頭が下がる思いです。

 ライブは、超名曲「River Of Life」 から始まりました。 Franco Mussida の爪弾くバロック調のイントロから一気にヘヴィネスの世界に突入し、静寂へと流れていく様を目の当たりにして、すでに大満足。 このときに、きっとラストは「Celebration」だろうなと思いましたが、やはり正解でした。 何人かのブログを拝見して、セットリストを見ましたが、ファーストアルバム「Photos Of Ghosts」やアメリカ市場を意識したアルバム「Chocolate Kings」からのレパートリーが多かったようです。 休憩を挟んだ二部構成が終わり、アンコールの「Celebration」は、Franz Di Cioccio の盛り上げ演出が過剰でちょっと失笑してしまいましたが、これほどのベテラン・アーティストがサービス精神いっぱいで頑張ってくれていると思うとやはりありがたいですね。

 メンバーで好対照だったのが、Franco Mussida と Franz Di Cioccio です。白髪でほとんど禿げ上がった Franco は、後ろや横の毛をふさふさに伸ばして老ライオンのような風貌。 アルペジオでアコースティックギターを弾く様は音楽学校の校長先生のようです。
 一方、ど派手なドラミングとボーカルで客席を盛り上げたのが、Franz Di Cioccio 。この人のバタリティはものすごいですね。 マイクスタンドを持ち上げたり、時には投げ上げたりするパフォーマンスを生で見たのは初めてです。 いったい、今年は 2006 年なのか、というくらいのタイムスリップ感でした。 また、自分が歌っているときにはサポートドラマーの Roberto Gualdi に叩かせて、インストパートに移ると、曲の演奏を止めないままに自分がドラムスに入れ替わるという離れ技を見せくれたりしました。 おいしいところを常に持っていかれて Franz Di Cioccio の後ろに隠れてしまう Roberto が少し気の毒にさえ思えてしまいますね。 さすが、結成から 35 年くらいにもなると、オリジナルメンバーという肩書きには、誰も何もいえない感じですね。
 さて、オリジナルメンバーといえば、当初は来日予定だった、Fravio Premoli が健康上の理由で来日できなかったのは残念でした。 しかし、代役の Gianluca Tagliavini はまったく問題なく上手なプレイヤーでした。

 10 代の頃に買ったアナログ盤の「Photos Of Ghosts」を思い出します。 その見開きジャケットの内側に、長髪のメンバーが並んで立っている写真がありました。 たしか、一番前に Mauro Pagani が写っていて、パンを横笛のように吹いている真似をしているものです。 その写真が見たくてレコード棚を探したのですが、見当たりません。 CD の時代になってからかなりのレコードを処分してしまったので、そのなかに含まれていたのでしょう。
 残念ながら、僕のもっている国内盤 CD には、あの誰も近づけない芸術家集団のようなオーラを放っていた写真は掲載されていません。 あのモノクロのメンバー写真が見たいです。 そのためだけに、レコードを買ってしまいそうな気分です。

■Premium Japan Tour 2006 / PFM■

2006年5月14日
CLUB CITTA’ 川崎

18:10頃開演 20:30頃閉演 (途中15分休憩あり)

Franz Di Cioccio : drums , lead vocal
Franco Mussida : guirtar
Patrick Djivas : bass
Gianluca Tagliavini : keyboards
Lucio Fabbri : violin , guitar , keyboards
Roberto Gualdi : drums , percussion


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