■Dorian / No Longer Than Forever■
カナダのオンタリオ出身のローカル・フォーク・グループ Dorian については、その詳細を知りません。 同名のグループはアメリカやイギリスに複数存在していますが、ここで紹介する Dorian とは別のものです。 このチープなジャケットとタイトルに魅かれて手にしたアルバムですが、アコースティックでバラエティ豊かなサウンドが全編を貫いており、マイナーレーベルにしては演奏力も高い上に音質も良く、掘り出し物の一枚となりました。
グループは 7 人の大所帯。 うち 5 人がボーカルをとっており、コーラスやハーモニーを重視した編成であることがわかります。 アルバムも全 14 曲あり、CDの無い時代のアルバムとしては曲数が多いほうです。 ほとんどの曲は 3 分未満ということもありますが、アルバムは長さを感じさせずにあっという間に聴き終えてしまう印象。 このブログのためにアルバムを2回聴きましたので、この 14 曲を 4 つの分類に括っていました。
最初の分類は「カントリー」です。 主にバンジョーやフィドルが活躍するミディアムからアップの曲をここに分類しました。 「She Went To Waterloo」、「Room In Heaven」、「Year In, Year Out」が該当します。 なかでも、「Year In, Year Out」は珍しく男性がリードボーカルを務めるナンバーで、ミディアムで和み系のアレンジが秀逸です。
次の分類は「アコースティック・スウィング」です。 「City Blues」、「My, My, My」、「Rumours」が当てはまりますが、総じてベースがリズムを刻む 2 拍子のアップ・チューンです。 全体的にバラードが多いアルバムのなかで、飽きの来ないように配置されているように思います。
3 つ目の分類は、多くの曲が当てはまりますが「ドリアン節」と命名しました。 この「ドリアン節」の特徴はピアノとベースを基調としたバラードで、ボーカルがユニゾンもしくは二人のハーモニーで構成されていることが多いことです。 なかには、「Good Times」のように英国トラッドの香り満点のワルツもありますが、「Many Streams」、「Understanding Hearts」、「No Longer Than Forever」、「How Can I Say It Again?」、「Broken Wings」などアルバムを代表する名曲がここに集まっています。 なかでも「Understanding Hearts」はアルバムを代表する楽曲。 女性ボーカルのユニゾンで歌われ、その 2 人が時に緩急を使い分けたり、見事にハーモナイズするあたりはソフトロック的展開を見せますが、そのあたりも含めて欠点が見当たりません。 アルバムタイトル曲の「No Longer Than Forever」も見逃せません。 ピアノとベースのみを背景にしたバラードですが、モノトーンの美しさに言葉をなくす名曲です。 「How Can I Say It Again?」もドリアン節 100 %ともいえるナンバーでピアノとベース、男女のハーモニーで歌われるバラード。 「Many Streams」や「Broken Wings」も佳作なのですが、それらがかすんでしまっています。
最後の部類は「インタリュード」としました。 これはインストやアカペラによる楽曲で編成上のアクセントとして効いている楽曲です。 男女混声のコーラスによるアカペラ「Walking In Jerusalem」とピアノの教則のようなイントロにコーラスをかぶせたインストゥルメンタル「Song For June」をここに入れてみました。
このように個性豊かな 14 曲が安定したアレンジと曲の質の高さのもとに輝きを放っているのが、このアルバムの最大の魅力です。 1981 年に制作されたアルバムですが、同時代の流行のサウンドには見向きもしなかったオンタリオの若者たちの伝統への敬意、音楽に対する真摯な姿勢、愛情の深さと志の高さと、といったものが伝わってくる名盤です。
■Dorian / No Longer Than Forever■
Side-1
Good Times
City Blues
Many Streams
My, My, My
Understanding Hearts
Walking In Jerusalem
Rumours
Side-2
No Longer Than Forever
She Went To Waterloo
Year In, Year Out
Song For June
How Can I Say It Again?
Room In Heaven
Broken Wings
Produced and Arranged by John H. Wiebe
Dorian:
Edi Gubler : violins , vocals
Doris Martin : piano, vocals
Gerry Steingart : lead vocals
Peter Klassen : vocals
John Wiebe : guitars , vocals
Jeffrey Laughton : bass
Imre de Jonge : percussion
Manufactured by Boundary International Recordings
BIR / One River Records LP2
カナダのオンタリオ出身のローカル・フォーク・グループ Dorian については、その詳細を知りません。 同名のグループはアメリカやイギリスに複数存在していますが、ここで紹介する Dorian とは別のものです。 このチープなジャケットとタイトルに魅かれて手にしたアルバムですが、アコースティックでバラエティ豊かなサウンドが全編を貫いており、マイナーレーベルにしては演奏力も高い上に音質も良く、掘り出し物の一枚となりました。
グループは 7 人の大所帯。 うち 5 人がボーカルをとっており、コーラスやハーモニーを重視した編成であることがわかります。 アルバムも全 14 曲あり、CDの無い時代のアルバムとしては曲数が多いほうです。 ほとんどの曲は 3 分未満ということもありますが、アルバムは長さを感じさせずにあっという間に聴き終えてしまう印象。 このブログのためにアルバムを2回聴きましたので、この 14 曲を 4 つの分類に括っていました。
最初の分類は「カントリー」です。 主にバンジョーやフィドルが活躍するミディアムからアップの曲をここに分類しました。 「She Went To Waterloo」、「Room In Heaven」、「Year In, Year Out」が該当します。 なかでも、「Year In, Year Out」は珍しく男性がリードボーカルを務めるナンバーで、ミディアムで和み系のアレンジが秀逸です。
次の分類は「アコースティック・スウィング」です。 「City Blues」、「My, My, My」、「Rumours」が当てはまりますが、総じてベースがリズムを刻む 2 拍子のアップ・チューンです。 全体的にバラードが多いアルバムのなかで、飽きの来ないように配置されているように思います。
3 つ目の分類は、多くの曲が当てはまりますが「ドリアン節」と命名しました。 この「ドリアン節」の特徴はピアノとベースを基調としたバラードで、ボーカルがユニゾンもしくは二人のハーモニーで構成されていることが多いことです。 なかには、「Good Times」のように英国トラッドの香り満点のワルツもありますが、「Many Streams」、「Understanding Hearts」、「No Longer Than Forever」、「How Can I Say It Again?」、「Broken Wings」などアルバムを代表する名曲がここに集まっています。 なかでも「Understanding Hearts」はアルバムを代表する楽曲。 女性ボーカルのユニゾンで歌われ、その 2 人が時に緩急を使い分けたり、見事にハーモナイズするあたりはソフトロック的展開を見せますが、そのあたりも含めて欠点が見当たりません。 アルバムタイトル曲の「No Longer Than Forever」も見逃せません。 ピアノとベースのみを背景にしたバラードですが、モノトーンの美しさに言葉をなくす名曲です。 「How Can I Say It Again?」もドリアン節 100 %ともいえるナンバーでピアノとベース、男女のハーモニーで歌われるバラード。 「Many Streams」や「Broken Wings」も佳作なのですが、それらがかすんでしまっています。
最後の部類は「インタリュード」としました。 これはインストやアカペラによる楽曲で編成上のアクセントとして効いている楽曲です。 男女混声のコーラスによるアカペラ「Walking In Jerusalem」とピアノの教則のようなイントロにコーラスをかぶせたインストゥルメンタル「Song For June」をここに入れてみました。
このように個性豊かな 14 曲が安定したアレンジと曲の質の高さのもとに輝きを放っているのが、このアルバムの最大の魅力です。 1981 年に制作されたアルバムですが、同時代の流行のサウンドには見向きもしなかったオンタリオの若者たちの伝統への敬意、音楽に対する真摯な姿勢、愛情の深さと志の高さと、といったものが伝わってくる名盤です。
■Dorian / No Longer Than Forever■
Side-1
Good Times
City Blues
Many Streams
My, My, My
Understanding Hearts
Walking In Jerusalem
Rumours
Side-2
No Longer Than Forever
She Went To Waterloo
Year In, Year Out
Song For June
How Can I Say It Again?
Room In Heaven
Broken Wings
Produced and Arranged by John H. Wiebe
Dorian:
Edi Gubler : violins , vocals
Doris Martin : piano, vocals
Gerry Steingart : lead vocals
Peter Klassen : vocals
John Wiebe : guitars , vocals
Jeffrey Laughton : bass
Imre de Jonge : percussion
Manufactured by Boundary International Recordings
BIR / One River Records LP2
This is my fathers' album. It is nice to know that he has friends in Japan!
これは私の父のアルバムです。それは、日本のようなすてきな人々に知っているよ!
よろしくお願いいたします。
Aaron Wiebe
I was wondering where you purchased this LP? My father is concerned that the manufacturer did not have the rights to make it. Can you send me a high resolution picture of the back cover?
Thank you again!
こんにちは、
私は、この不思議のご購入をご覧どこですか?私の父は懸念していないが、製造元の権利を作ることだ。高分解能を送ってくれるの裏表紙の写真ですか?
再びありがとう!
Aaron Wiebe
epiphani@gmail.com