日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 石の上にも・・ *

2008年02月22日 | 雑感

日曜に息子からお土産に”酒まんじゅう”をもらった。
法善寺横町のお店が毎年企画しているごひいきのお客さまと新酒の時期河内長野市の
西條酒造さんで天野酒の酒蔵見学をし、その後場所を移し料理屋さんで懇親の宴を持つのである。
”酒まんじゅう”は天野酒を使い大阪駿河屋作成の2月限定で今年始められたお菓子だそうである。
お酒の香りほんのり、甘さ控えめの程よいこしあん、いくつでも食べられる上品な仕上がりである。
翌日孫が寝たので私だけのひっそりとした家で、ひとつを食べたら胸がいっぱいになった。

息子が辻調を卒業し、お店に就職が決まり勤める前のこの時期、招いていただいて始めて参加した。
その時に持って帰ったのが、お客さまに手土産の天野酒。
家を出るとき「三年は辛抱するように・・」と諭すように言ったら、「辞めさせて下さいと言う勇気がないから
10年はがんばるよ」と言って、始めて家を出て行った日の息子の言葉は忘れられない。 
大将や女将さん、先輩方々にお世話になりながら育てていただき今に至っている。
愚痴や泣き言も言わず続けられているのは、器の大きい大将の人柄みなさんの愛情のお陰さまと。
帰宅はいつも夜中、帰る道すがら仕事とはいえ寒い冬などはどんなだろうかと思う。
入ってきた人が辞めていくので、未だに後輩が出来ないでいるほどた易くはないんだろうと思っている。
子供は社会の中で育てられると言うが、家を離れ所帯を持つまでは数えるほどしか帰っていない。
だから私たちは何もしてやっていない、息子の方が親離れし私たちに子離れさせてくれた。
そんな息子がいつしか所帯を持ち、子供ができその子も4月には2歳になる。

頂き物のお酒が多くなって人さまに差し上げることがあっても、これだけは居場所が変わらない。
当然なのだがお酒は当時、夫が嬉しそうに飲んだので今中味は水なのだから。
ラベルは少し劣化しているが私には、社会へ足を踏み出した息子が酒蔵見学でもらった始めての
記念のお酒の瓶、12年の足跡を刻んだ瓶・・有難いと思いながら眺めている。

大阪城の梅は咲き始めのようだが、近所の神社公園のたった一本の紅梅は満開だった。



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9 コメント

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解ります~ (ちゃこママ)
2008-02-23 00:57:07
「天野酒」空き瓶になっても、中身はお水でも凄い宝物ですよね 

「辞めるっていう勇気が無いから10年は…」
私も読みながら胸が熱くなりホロリとしてしまいました
親であるみくさんなら尚更でしょう
酒饅頭を食べながらその時の事を思い出されたのですね
ありますよね~
胸がキュンとする子供の言葉や態度を思い出す瞬間って…
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コメントありがとうございます! (みく)
2008-02-24 05:34:01
☆ちゃこママさんへ☆
沢山コメントいただきながら、お返事が遅れてごめんなさい。
夜は駄目なんです、昨日はひろとの子守も・・9時過ぎ就寝でした。

天野酒の瓶、みなさん色々形は違ってもこう言うのって捨てられないもの
あるのではないでしょうか、小学校の修学旅行のお土産の漫画チックな湯のみとか
安価なブローチでも捨てられないんですよね。 子供の思いがこもっているようで。
幼稚園のときからの三人の絵もどないしようか・・と。

「辞めるっていう勇気が無いから10年は…」
19の息子の口から出た言葉、簡単に10年と言いましたが胸のうちには
どれだけの決心や覚悟があって言葉にしたのでしょうね、
我が子ながら良く辛抱したと拝みたい気持ちです。
母親は男の子にはまた違った感情、家から通わなくて良かったです。

ちゃこママさんも今はなお更海外で離れておられるので同じような
家に残っている息子さんの息のかかったもの・・眺められては
胸キュン、今はエリちゃんの分も・・なのではないでしょうか。
親子一心、離れていても親が思う心は子供に通じているはずです、
お互いに思う心大切にして行きましょう。
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母ってそう言うものですね。 (fujimino)
2008-02-25 17:10:39
我が家でも子供たちの思い出に関わるものはづっと妻が大事にしています。
そして帰ってくると大変なのに色々と世話を焼いて、たまに僕の手助けなどすると、役に立ったのネ良かったなんてとてもうれしそうです。
それが母親なんですよね。
思い出のお饅頭、なかなか一挙にはいただけませんね。
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いい話ですね。 (yoshiyuki)
2008-02-26 13:29:57
最近は大学を出て就職しても継続してがんばる人間
減っているんでしょう。
思うような環境でなかったり、辛抱や我慢と言うことも段々と。
幸せですね、うれしいですね。
母親ってそうなんでしょうね。 捨てられないもの、わが子の思い出、うちでもわすれているようなものまでとっていました。
小学校の家庭科作ったエプロンとかあるん
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続きです。 (yoshiyuki)
2008-02-26 13:33:37
途中で投稿になってしまいました!
あるんですよ。びっくりしました。でも嬉しいですね。
僕に子供が生まれたら見せられますね。
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コメントありがとうございます! (みく)
2008-02-27 02:11:55
☆fujiminoさんへ☆
お返事が大変遅くなって申し訳ありません、少し体調不良で失礼致しました。
加えて年をとると睡魔には勝てず・・孫と一緒に早々に寝てしまうばぁばです。
ってこんな時間に(内緒です)ラジオ聴きながら・・。

我が子の思い出の品・・そうでしょう、どこでも母親ってそうでしょうね。
その時々の子供の思いが詰まった品、それだけは処分出来ない、まるで身近に
子供がいるようなそんな感覚で置いておきたいものでもあります。
大掃除の度にそのものたちを眺め触れて思い出しては成長をまぶしくも嬉しくも。
母親は息子にはまた娘と違った思いがあるようで手もかけたい・・。
奥さまご次男さんにはいっそう思いが強いかも知れませんね。
今年初めて出来たお饅頭だそうですが、こそっと二つ冷凍にしております(笑)
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コメントありがとうございます! (みく)
2008-02-27 02:44:15
☆yoshiyukiさんへ☆
辛抱、我慢・・大切ですよね、でも物に恵まれ飽食の時代子育ての中で
辛抱や我慢の精神を育てるのは大変ですよね。
幼児期からそんな精神が大切だと思っています。
私も今昼間孫を子守するようになったんですが、ある意味責任を感じます。
一度言ったことすぐに覚えて口真似するんですよ、まだあ1歳七ヶ月位でも。
だからどれだけ周りのものの言動や環境が大切かと思います。

大卒、高卒でもでしょうけれど、就職先を転々とされる人も結構あるようですね、
挙句の果てフリーターとか、私の職場でも自分が何を本当にやりたいか分からない大卒や高卒の人も。
息子は人に恵まれていたんだと思います。 人間関係は大切ですものね。
話長くなりましたが、母に言わせれば親が頼りないと子はしっかりすると(笑)
そんな子供たちの息のかかった思い出のもの、捨てられませんよね。
yoshiyukiさんのお母さんも同じですよね、そちらでも小学校でエプロンを!
我が家にも子供たちの作ったのありますよ、オルゴール箱とかだって。
どうぞお子様が生まれたら見せてあげて下さい。
素晴らしいことですね。
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胸がジンとしました (ふうせん)
2008-02-27 11:15:21
みくさんの写真や文章を読ませて頂いていつも感激しています。息子さんの独り立ちされるまでの親心が
同じ息子を持つ身として良くわかり胸が熱くなりました。何か娘と違った感情があるのかな?と自分自身感じております。まだまだ子離れ出来ていない自分が居るのでしょう。まだ一人ですから・・・
お饅頭を食べながら感無量のみくさん。この親にしてこの子ありでご立派です。
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コメントありがとうございます! (みく)
2008-02-28 15:13:44
☆ふうせんさんへ☆
お返事が遅くなりました、ごめんなさい。
今日は温かな陽射しでウォーキングいいでしょうね、
私は引き子守、いえ今日は引き篭もり。
ウォーキング継続素晴らしいですね、尊敬します。
寒い季節が嫌いではないのですが、なんと言いますか甘いんですね自分に、
病院の方から血液検査が遠のいていますよと電話がかかったような次第です。

息子と言うのはなんて言うのでしょう、異性だからででしょうか血の繋がり?
娘はいつか離れて行く存在、それに同姓で身の回りのこともせずにすみますが息子はね、
気になるし世話をやきたくなる存在だったような、夫以上にね(笑)
今思うと息子の高校時代でも自分はとんでもない存在だったかも知れません。
夫が一度や「○○命」と書いて、はちまきしめとき、ってやきもちやいたことが(-_-;)
しかし思いや手をかけるほど男の子は器の小さい駄目な人間にするのでしょうね。
その点、父親の息子に対する思いは熱いけれどきちんと距離を置いて見守ると言う。
息子の辛抱や我慢、お店の人たちの素晴らしさはもちろんですが
父親のこつこつとやり抜く精神を受け継いでいるのでしょうね。
家から通っていたら自分の仕事だけで甘えになったかも知れません、
それに家に帰ると愚痴や泣き言でも言わせてしまい適切にアドバイス出来たかどうか。
子供の方から親離れしてしてくれ、子離れさせてくれて情けないけれど救われました。
姉や妹に「一度一人暮らししてみ、水道も電気も全部お金なんやで」そう言ったことがありましたね。
そのお陰か家族が揃って母親の手料理を食べる・・そんなことがどれだけ
幸せなことか、そんな風に感じられる自分も有難いと妹に話したそうです。 
お金や物で満足させてやれませんでしたが、家族と言うものの存在を大事に、
そんな風に生きてくれていることに夫婦ともども幸せに思います。
ふうせんさんの創意工夫の温かい家庭料理や日々継続貫いている事がらお姿、
子供さんは見ておられますよ、お互いに一生涯が子育て、一生が子の親です、がんばりましょう。
冷凍にした二つの酒まんじゅう・・いつかそっと独り占めするとしましょう。
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