日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* おみやげ * 

2012年02月11日 | 雑感

夫は夕方からの飲み会で、4時過ぎ出かけた。 場所は通天閣のある新世界だと言って。

ドンキホーテへ行く用事があったので、その前にちょっと八幡屋公園のグリーンヒルズへ登って見ようと思った。 
日の入りが5時3?分と見て行ったけれど、待てなくて少し早い目に切り上げた。

 それでも西の空は紅く焼けてきた。

(白樺の木立を歩いてみたい・・)が乙女の頃の夢だった私。 この公園には3、4?本の白樺の木があって、
見るたびにセピア色の過去に自分の夢を思い出す。 この公園にはおよそ不似合いな白樺の木が楽しい。

 大阪プール前のモニュメント。

東の空も焼けて・・青空と夕焼けがまるで絵葉書のようだった。 小枝がもう少し少なかったらなぁ。
うん、絵葉書にして送ろうか、近況報告などでも。
何気ない写真でも、被写体を選ぶ、シャッターを押す瞬間、足の痺れや痛みなど何処かへ消えている。

夫のいないはなまるタイム、ひとりご飯を食べて書きかけ一週間分のブログをやりあげようと思ったのに、
贅沢にもこたつでTVを見てしまった。 フィギアを見ている時帰って来た。
こう言う集まりは大いに歓迎。 



「お土産ないの?」 夫は笑いながら「なんでやねん、あんな場所やし、みんながおるのに」真面目な顔をして言う。
「あら、冷たいわ~期待していたのに」って半分冗談で言ったら、「その代わりあんたが見るようなビデオ借りて来たったで」
「ほんまに? それは嬉しい」 私はTVの2時間の映画やビデオは、居眠ったりしてまともに全部見る事が無い。
夫が私の為にって、こんなの初めてと違うかな。 まさにおみやげである。

“僕と妻の1778の物語“ 



平清盛の初回に苦言を呈した兵庫県知事ではないが、「暗い映画やなぁ・・あかんかったかな」申し訳なさ気に夫が言った。
ストーリー上最初から場面は暗い構成だった。 
せっかっく私が喜ぶだろうと気を利かせた夫は少し気の毒がったが、題名がいかにも私が好きそうと思ったらしい。

予告で見たが、SF作家の眉村卓氏と、奥さまの悦子さんが末期癌の告知をされてから亡くなるまでの実話を映画化したもの。
医者から笑うと免疫力が高まると言われ、一日一編妻を笑わせる為に小説を書いて行く。 
亡くなるまで書いた1778話の小説を重ねた、夫婦愛を描いたストーリー。

過去に邦画で「君に読む物語」の老夫婦の似た映画を2人で見たが、あの時から年数は経った。 だからよけいに身につまされる。
もう20年も恐らく生きてはいないだろうと思っているが、老いるほどこのような話は人ごとではなく、もし私たちだったらと
いつか自分にもこのような事態を迎える時が来るのだと重ねながら見た。

明るく夫の仕事を理解しながら、妻を思う夫の思いに寄り添う妻、竹内結子さんの妻の姿は美しく素敵だった。
気がつけば一瞬目を閉じていたりもして相変わらずな私だったが、殆ど見たので考えさせられた。 いいおみやげだった。
夫はと言えばこの手の映画は苦手な方で、今日の飲み会をアップしながらも何度も大いびき、半分は見ていないだろうか。 
「どうやった?」 「うん、良かったわ、ありがとう」 (妻の部分を感じて、反省やわ・・)とは言わなかった。