懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

化学肥料には害があるのか

2017年08月28日 | 日記
化学肥料には害があるのか

野菜の産直市に行くと有機肥料、無農薬と書いてある。うちは高くても有機無農薬の野菜しか買わないという人がいる。
化学肥料は大量に使われているが化学肥料使用などと余計な事は書くと売れない。化学肥料は害があり有機肥料が旨いと刷り込まれている。
何で化学肥料は嫌われたのか、昭和40年代は公害の時代だった。
有吉佐和子の複合汚染がベストセラーになった。人が作り出した物には害があり自然の作り出すものは害がない風潮が生まれたのか。
化学肥料が誕生して110年、これだけの人口増加の食料を支えたのは化学肥料である。単位当たりの収穫量を上げたのは化学肥料でもある。
化学肥料に害があるのならこの長寿命化はなかっただろう。

化学肥料は害があるのか・・・害はない。
ただし化学肥料だけでは土地が痩せるので腐葉土、堆肥などの有機物との併用が望ましい。何でも使いすぎは害が出る。

1.化学肥料とは何か
窒素。リン酸、カリが植物の三要素、石灰を加えて四要素ともいわれている。・
リン酸とカリは鉱物で化学肥料と言われていても自然界で作り出されたものである。リン酸は海鳥が魚を食べて堆積したものだ。資源が枯渇されると言われているが動物の骨、骨粉があるので枯渇の心配はないと思う、人骨も使えば肥料になる。カリは凍結防止に使われる塩化カリウムのように採掘された鉱物である。
窒素肥料(硫酸アンモニア、硝酸アンモニア、尿素)だけが人間の作り出したものだ。
化学肥料の無い時の窒素肥料は尿や人糞や家畜の糞だった。
窒素肥料の成分はアンモニアである。地球の自然は完全リサイクルの世界である。水も空気も生物も再生されて何億年も繰り返された。地球を卵にたとえると殻の部分に水と空気が存在し生物が生存している。
人も動物もタンパク質が分解され尿にアンモニアとして排出される。それが植物や野菜の窒素肥料となった。油粕や鶏糞にぬかをまぜ水を加え発酵肥料を作るときに発酵熱で温度が上がるとアンモニア臭がして近所迷惑な悪臭になる。
人も動物も自然界も分解は化学工場なのである。
アンモニアの製造は1906年ドイツで始まった。アンモニアは平和な時は肥料、戦争になると火薬の原料になる。アンモニアの製造が始まる前は白川郷などでは人の尿からアンモニアを抽出し硝酸と化合して硝酸アンモニュームから火薬を造っていた。
アンモニアの化学式はNH3で窒素と水素の化合物である。窒素1、水素3の割合で化合される。
窒素は空気中に78パーセントと大量にあるが抽出が難しい。酸素や他のガスを分離して純粋の液体窒素にする必要がある。液体酸素はマイナス183℃ 液体窒素はマイナス196℃とわずかに13℃の差で分離しないといけない。
水素はメタンガスから抽出や電気分解の水素を使う。気圧200キロ
温度500℃の高温高圧化で合成させる。アンモニアの製造は技術力のいる工場である。

2.植物はどのように栄養を根から吸収するのか

資料を読むと植物が根に吸収できるのは水に溶け込んだ陽イオン陰イオンになった状態でないと吸収できないだそうだ。
有機肥料をやってもアンモニアの化学物質になり水に溶け込み窒素と水素に分離した状態になり始めて吸収できるのだ。有機肥料をやろうと化学肥料やろうと同じ事なのだ。化学物質にならないと植物は吸収できない。化学肥料は播いて水をタップリやれば水に肥料が溶け込み吸収できるので効きが早い。有機肥料は播いてもアンモニアに変換してから水に溶け込み肥料になるので遅効性である。

3.有機肥料は安全?

有機肥料が優位に見えるが本当に安全か
我々の子供の頃は人糞や尿を肥料に使っていた。金肥と呼ばれ農家が人糞を買いに来ていた。我々世代は腸に回虫などの虫がいた。学校で虫下しを定期的に飲まされた。 余談だが腸に虫を飼っていた世代は花粉症にならないそうだ。・.

牛や馬や動物の腸にはO-157などの多様な腸内細菌がいる。
腸内細菌がどこで発生するのか突如と発生する。
レタスや大根など生で食べる野菜は有機肥料では育てるのは嫌だった。大雨が降ると葉の裏には肥料が飛び散る
深く元肥には有機物も入れるが表面は化学肥料が安全だ。

鶏糞などの有機肥料だと病気になる植物がある。
ネギや玉ねぎ、ラッキョの類は成長期に上に追肥で播くとベト病になり全滅する事がある。追肥は化学肥料が安心

有機物の入れすぎはミミズの増加でモグラの被害やコガネムシの幼虫で育たない。






懐かしい物 畚(ふご)と芋

2017年08月28日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県岡山市

茅葺き民家を撮影にお邪魔すると家の周りや玄関に置かれているものにも目がいく。
ふごに収穫したサツマイモが入っている。ふごは自分で編んだのだろうか
子供の頃に農家の庭先で見かけた風景にシャッターを切った。

茅葺の写真を撮るのが目的だが子供の頃の光景や昭和の風景を追い求めている。

懐かしい物、消えゆくもの、昭和のノスタルジーをキーワーで撮っているように思う。

玄関の障子の引き戸も懐かしい。
つっかえ棒で開かないようにしていても泥棒には入りやすい戸である。
日本の民家のセキュリティはそんな悪い人はいないが前提になっている。