懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 -7 石垣のある風景 その1

2014年04月22日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県久米町(現在は津山市)

今回から3回にわたり石垣のある風景
民家は斜面に建てる事が多い。平地を確保するため石垣で土留めにして土を入れ平地にした。
古墳時代から石を積み上げで石垣や基礎にしてきた。
重機の無かった時代に巨大な石を運び積み上げたものである。
延々と積み上げられた棚田の石垣を見ていると先人の苦労と努力の遺産に感じられる。
民家の石垣も村人が応援に来て積み上げたものだと思う。

石で土留めするのは石の重さで土の膨らみを防いでいるが垂直の荷重は土の保持力でもっている。しかし土の保持力は水を含むと極端に弱くなる。
大雨の時の山の斜面の土石流にように流れてしまう。
石垣の上に建つ民家も同じで土に水が浸みこまないように雨は早く排水をする。
浸みこんだ水は土の中に排水層を作り石垣の外に排水する。