懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その26 「甍 (いらか)」 岡山県牛窓町

2012年05月11日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その26 「甍 (いらか)」 岡山県牛窓町(現在は瀬戸内市)

牛窓町の古い町並みを小高い山から俯瞰撮影した。
牛窓の昔からの町並みは港町だけに道路は車が一台通れる広さだった。
しかし、通りの写真は余り撮影していない。
広角レンズを持っていなかったので撮影を諦めたか光線が悪かったか、それとどうしても撮影するといった気概もなかったと思われる。

小高い山から眺める牛窓の風景は海や島がありいいものだ。写真の島は前島である。
オリーブなどを植え日本のエーゲ海と宣伝していた頃があった。
しかし、最近は海外旅行で本物を見てくる人が多くなり恥ずかしいのか言わなくなった。
帆船の頃は潮待ち、風待ちの港であった。朝鮮通信使が立ち寄りその行列の様子を再現した唐子踊りが残っているそうだ。

朝鮮通信使は江戸時代に12回訪れている。
ヨーロッパの国々とは鎖国をしていたが朝鮮を経由して明や清の国情、文化を知りたかったに違いない。
朝鮮にしても交流を名目に日本の幕府政治や国情をスパイするのが目的だったとおもわれる。
日本にとっては鎖国で外国の文化に触れる機会が少なかっただけに朝鮮通信使からの受けた影響は大きかったと思う。

その後、む牛窓には潮干狩りやつわぶき採りに訪れた。
丁度今頃であろうか海岸沿いの岩山につわぶきがあった。新しく伸びた茎を採って帰り皮を剥きアクを抜き佃煮を大量に作った。