土屋美恵子の子育て応援活動日記

武蔵野市議会議員として子育て支援など生活密着型の地域福祉を中心に4世代が安心して暮らせる武蔵野にと奔走しています

雨の思い出と瀬戸内寂聴さん

2007-05-17 10:14:50 | Weblog
今日は朝からどしゃぶりの雨。こんな日は通勤通学の方には大変ですよね。
その中で保育園への送り迎えもまた大変です。
特に自転車での送迎となると、いくらカッパを着ているとはいえやっぱり雨にぬれちゃいますから。
どうぞ風邪をひきませんように。
さらに乳児の送り迎えに関しては、私が子育てをしながら幼稚園教諭をしていた頃は今のようにベビーカーカバーというのがなかったので、抱っこで送り迎えをしていて、とても大変でいやだなぁと思ったことを思い出します。

でもそんな雨降りの日でもこんな思い出が。

第一子をおんぶし、手には布おむつ7組、布団カバー、着替えと、そう、保育園の月曜日は大荷物!
今はおむつはレンタルのようですが、当時は自分で持って行っていたのです。
そんな状態でカサをさし、トボトボと保育園へ向かっていると、車が止まり、同じ保育園のお父さんが「乗せて行ってあげるよ!」と。
こういうときの人の優しさというのは身にしみます。
今でもその時に感じたありがたい気持ちと温かい気持ちは忘れることができません。
どんより雨の日の、すてきな思い出です。

ところで、昨晩は瀬戸内寂聴文化講演会に行ってきました。
5月15日で85歳になられたということで、お誕生日に最新作「秘花」を出版されました。
世阿弥が佐渡へ流され、老いと逆境に向かい死を迎えるというお話をされ、舞台に出ている様子はとても85歳とは思えない颯爽とした足取りです。さらには口調もリズミカルでテキパキ。本当にすてきです。
お話の中で、4年かけて取材されたそうで、その取材の過程で感じられたという言葉の中で、
大地は記憶している、その土地で自分の足で立つことにより感じるものがある
という言葉が特に印象的でした。
また、心の自由が欲して書く、読む、本は無形の自由を持つもの、芸術は寿福を見る人に与えるものとも語っておられました。

世界本の日、サン・ジョルディの日(スペインでは男性は女性にバラの花を贈る、女性は男性に本を送る日)記念講演でもあり、本を読むことにより、心の世界が広がり、人々の思いや悲しみなどをめぐらせ、受容できることを再確認できました。

最後に、お布施の一つ、和顏施(わがんせ)をにっこり、笑顔をする施しが人との関係性の第一歩とのことでした。

すてきな夜でした(^-^)