道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

07/25 ブールドロ&カンノーロ

2014年07月25日 | スイ-ツ・お菓子

【ブールドロ】

「ブールドロ」は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。

16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の?に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。

「ブールドロ」というのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語「bihurder(冗談を言う)」とされる。パリ郊外のベルシュ地方では「ブールデーヌ(私生児)」、オルレアンでは「ガロパン(小僧を指す名詞だが関連性は不明)」、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県では「ラポート(オランダ語の古語でウサギ)」、の地方名を持つ。

『作り方』

焼きリンゴと同じようにリンゴの芯を抜いて砂糖とバター、あるいはグロゼイユのジャム、アーモンドのパウダーなどを詰める。リンゴはノルマンディー特産のカルヴィル種を使うのが正統。折り無パイ生地や練りパイ生地で包み、卵黄を塗ってオーブンで焼く。
ラボートの地方名で呼ぶアルデンヌ県では、生地で作った耳やレーズンの目で飾り付けて、ウサギの顔に見立てた形に作って焼くこともある。

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【カンノーロ】

「カンノーロ」は、イタリアのペストリー菓子である。「カンノーロ」の発祥地はシチリア島であり、シチリアの菓子の中でも最も有名なものの一つである。「カンノーロ」は現在一年中食べられるが、本来は謝肉祭を祝って作られる季節菓子である。イタリア系アメリカ人のデザートとしも大変人気が高い。

『語源』

「カンノーロ」の意味は「小さな筒」で、ラテン語のカンナ(canna)を語源としている。直訳すると〇〇だが、竹やサトウキビの茎の意味もある。ちなみに、かって「カンノーロ」を円筒状に調理するためにサトウキビの茎が多く利用されていた。現代でも、家庭内で「カンノーロ」を調理する際はサトウキビを利用する人もいるが、公共衛生観念からレストランや菓子店などの商業施設での使用は許可されていない。

『概要』

イタリアの「カンノーロ」は、小麦粉ベースの生地を薄く延ばし、正方形に切ってから金属製の円筒に巻き付けて低温の植物油かラードで筒状に揚げた皮の中に、甘みをつけたリコッタ・チーズにバニラ、チョコレート、ピスタチオ、マルサラ酒(シチリア地方のワイン)、ローズウォーターやその他の風味のうち幾つかを混ぜ合わせたクリームを詰めたものである。

シチリア地方では羊乳製リコッタが使用されるが、その他の地方では牛乳製も使用される。
「カンノーロ」が元々季節菓子だったのも、冬の間羊乳の脂肪分などが増え、コクと旨味が増すからである。菓子職人によっては小さく切った果物の砂糖漬けやズッカータを、クリームに混ぜたり両端を飾ったりする。シチリア地方以外ではリコッタではなくカスタードクリームを使用する菓子職人もいる。

皮の生地には砂糖、塩、重曹、シナモン、卵黄、マルサラ酒、ラードが入り、ココアを混ぜてチョコレート味にすることもある。
「カンノーロ」の大きさは様々で、指よりも細い「カンヌーリッキ」から、シチリア島パレルモの南にビアーナ・デッリ・アルバネージ特産の拳サイズのものまで見受けられる。
クリームを詰めると皮が水分を吸って湿ってしまうため、大きさに関係なく、食べる直前まで待ってから皮にクリームを包めた方が、クリームの柔らかさと皮のパリパリ感の対比を最大限に楽しむことが出来る。

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07/24 ビュッシュ・ド・ノエル&カヌレ

2014年07月25日 | スイ-ツ・お菓子

【ビュッシュ・ド・ノエル】

「ビュッシュ・ド・ノエル」はケーキの一種。ブッシュ・ド・ノエルともいう。

『概要』

フランス語でノエルが「クリスマス」、ビュッシュは「木、丸太」で「クリスマスの薪」の意。
基本的にはクリスマスケーキとして食べられる。他のケーキ同様に洋菓子店で売られるが、一部出来合の材料を使うことで、家庭でも比較的簡単に作ることが出来る。

輪切りにしていない長いままのロールケーキの表面をココアクリーム(ココアで茶色く着色したバタークリーム)で覆い、そこにフォークでひっかくようにして波形の筋をつけて、樹皮をかたどる。さらに枝を模したチョコレートや、雪を模したホイップクリームや粉砂糖でデコレーションして作られる。

なぜ薪の形なのかについては幾つかの説があるが、一つは「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やした」ことに由来するとも言われる。
ただし、クリスマスかキリスト教以前の冬至祭を起源とするのと同様、元々北欧の古い宗教的慣習から続くものとの説も存在する。

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【カヌレ】

「カヌレ」はフランスの洋菓子。正式名は「カヌレ・ド・ボルドー」。

フランスのボルドー女子修道院で古くから作られていた菓子。蜜蝋を入れることと、カヌレ型と呼ばれる小さな型で焼くことが特徴。

そもそもカヌレとは、「溝のついた」という意味である。外側は黒め焼き色が付いており固く香ばしいが、内側はしっとりとした柔らかい食感を持つ。

ボルドーではワインの澱を取り除くため、鶏卵の卵白を使用していた。そのため大量の卵黄が余り、その利用法とて考え出されたものという。

コーヒーの液体を生地に混ぜた「コーヒーカヌレ」という種類も存在する。

『作り方』

鍋で牛乳を沸騰させ、そこにラム酒、バター、砂糖、薄力粉、全卵、卵黄、バニラを加えたのち生地を漉して反日寝かす。カヌレ型に蜜蝋を塗り、休ませておいた生地を流し込みオーブンで焼き上げる。蜜蝋の代わりにバターを使用してもよい。

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