道彦の散歩道

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07/06 月餅&麻花 

2014年07月06日 | スイ-ツ・お菓子

【月餅】

「月餅」は、中国の菓子の一種。月に見立てた丸く、平たい形は共通であるが、中国各地で大きさ・材料・中に詰める餡などには違いがあり、いわれについては諸説ある。

『概説』

最も有名な物は「広式」と呼ばれる広東省のスタイルで、柔らかめの餡や皮を用い、茹でた「シェンタン(アヒルの卵を塩水に漬けたもの)」の黄身を入れたものに人気がある。小豆餡の他、ハスの実の餡やナツメ餡なども一般的である。
一方、北京など北方の物は一般的に水分が少な目の餡を使い、クルミや松の実などのナッツを入れたものが多い。一般的に砂糖を多く含む他、ラードなどの油脂分も含むため、見た目以上にカロリーが高い菓子である。

水分が少ない分、保存性は比較的高いが、これは元々大きなサイズのものを少しずつ切り取りながら食べていた為で、最近でき小型のものが一般的になり、また香港では、「アイス月餅」など新しく作られたバリエーションが豊富である。

『起源』

古代の「月餅」はお供え物として中秋節に食べられていた。しかし、時の移り変わりとともに、「月餅」は中秋節の贈り物に用いられる食品へと変わっていった。中秋節に「月餅」を食べる習俗は唐代に出現している。

「洛中見聞」によれば、唐の僖宗は中秋節に御前房に銘じて新料の進土に紅綾で飾った餅を賜ったという。北宋の時には、このような餅は「宮餅」とよばれ、宮廷内で流行した。
やがて民間にも伝わり、当時は「小餅」や「月團」と俗称された。「月餅」という言葉は最初に南宋の呉自牧の「夢梁録」に現れた。当時の「月餅」は菱餅のような形をした食べ物で、後に円形を型どり、団円を萬意するようになった。

『贈答品としての月餅』

旧暦の8月15日の中秋節の時、家族や親しい友人が集まり、月を愛でてこの菓子を食べる習俗がある。現在は、中秋節が近づく頃、親しい人やお世話になっている人にこれを贈ることが盛である。数多く贈る手間を省いたり、新しいものを入手できるように、特定の店で使える月餅専用の商品券で贈る場合もある。数を多く贈ると結構な出費となるので、香港では毎月積立をして商品券を受け取れる様にする制度もあった。

現在では金箔を貼ったり、素材に凝った豪華な物が出てきている他、箱に時計や洋酒と言った高価な商品を詰め合わせて売る商法もあり、贈賄問題となる例もある。そのため、中国政府は2005年以後、「月餅むの」の包装や詰め合わせた物の価値が、「月餅」そのもののコストの20%をを超えてはならないという法律を制定した。

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【麻花】

「麻花(マーホア)」は、かりんとうに似た、小麦粉を捏ね、油で揚げて作る中国華北の菓子。きつね色に揚がった、香ばしく、サクサクした食感と、甘い味が特徴。

日本では長崎県や神奈川県などに製造業者があり、「よりより」、「唐人巻」、「麻花巻」、「ねじりんぼう」などとも呼ばれる。

『作り方』

小麦粉に水、砂糖、少量の塩と膨張剤を加えて捏ね、棒状に引き伸ばした後で、半分に折ってねじり、油でじっくりと揚げる。揚げた後で、砂糖をまぶすものとまぶさないものがある。

『天津大麻花』

天津の名物菓子。大きいものでは50センチ程度のものがあり、砂糖をまぶしただけでなく、氷砂糖や金平糖が表面に挟み込まれたものもある。苑貴才、苑貴林という兄弟が始めた、老舗の「桂發祥」のものが有名。
天津の大活南路という場所にあったため、「十八街」が愛称となっている。油で揚げてあるが、1ヵ月以上湿ったりせず、風味がなかなか落ちない点にも人気がある。
単に1本の雉も鳴かずば打たれまい捻ったものではなく、中心にゴマ、クルミ、カボチャの種、ウメの実の砂糖煮、キンモクセイの砂糖煮などを混ぜた、芯となる生地があり、少し複雑になっているのが特徴。

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