道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

07/04 崩砂&花捲

2014年07月04日 | スイ-ツ・お菓子

【崩砂】

「崩砂(バンサー)」は、かりんとうに似た、小麦粉を捏ね、油で揚げて作る中国広東省の菓子。蝶に似た形と、きつね色に揚がった、香ばしく、さくさくとした食感と、砂糖や腐乳を使った独特の甘からい味が特徴。

『概要』

広東省仏山市順徳区大良鎮の地方菓子で、バンサーは地元の方言で蝶を意味する。漢字では「虫崩」や「虫少」の様に書かれるが、ユニコードなどに登録されていない方言である。一般のコンピューターで表示できないため、同音の「崩砂」、「崩少」などの字を当て字として使っている場合がある。

清代乾隆年間(1736年ー1795年)の1788年頃、大良の東門外の梁成章という人が開いた「成記」という店でかりんとうのような薄く硬い揚げ菓子が考案され、その後、李喜という人が開いた「李喜記」という店が現在の形のように蝶の形に改良したといわれ、さらに、1920年代になって息子の李燒雲が発酵した小麦粉の種を入れて、さっくりした食感のものに改良した。

現在もそれらの伝統を継ぎながらも味などを改良した製法で、大良にある多くのメーカーが製造している。
現在、複数のメーカーが「李喜記」という屋号を企業名に入れたり、パッケージに表示しているが、各経営者は李喜の子孫で親戚関係にあるため、どれが本物、あるいは元祖ということは出来ず、商標権も一社独占は認められていない。
また、広州市などにも製造するメーカーが複数あり、商品は香港の食糧品店などでも売られている。

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【花捲】

「花捲(ホアジュアン)」は、中華料理の点心の一種。
小麦粉を使った蒸しパンのようなものである。ほんのりと甘く柔らかな食感のものが多い。
その名前は、渦巻きのような模様が表面にあることに由来する。中国語で「花」の字には模様などの意味もあり、ここでは面白い形といった意味である。

作り方は、小麦粉をベースにした酵母による発酵生地を使う。薄く伸ばした生地に油を塗って棒状に巻き、短く切り分けた後に、折り畳んで捻るなどの方法で成型する。
この工程により、棒状に巻いた生地の断面が表面に出て、独特の渦巻き模様が出来る。成形後に2次発酵させてから、蒸籠で蒸し上げる。

味付けは生地に砂糖を加えた甘いものが基本で、成形前の薄く伸ばした生地に胡麻ペーストを塗ったり、風味付けに花椒塩やフェンネルを振るなどの様々なバリエーションがある。

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