道彦の散歩道

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07/15 プレッツエル&パステル・デ・ナタ

2014年07月15日 | スイ-ツ・お菓子

【プレッツェル】

「プレッツェル」は、独特な結び目の形で作られているドイツ発祥の焼き菓子のひとつ。

小麦粉とイーストを原料とし、焼く前に数秒間水酸化ナトリウム水溶液につける。焼ける間に空気中の二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウムと水に変化し、表面が特徴的な茶色になる。希に炭酸水素ナトリウム水溶液にくぐらせることもある。
ドイツ語圏ではアルカリ水溶液を意味するLaugeを付け加えて「ラウゲン・プレーツェル」とも呼ばれる。焼き上げる前には岩塩の粒をまぶす。

『概要』

「プレッツェル」は柔らかく焼き上げた大きい種類と、固く焼いた小さい種類がある。
パンのように柔らかく焼き上げた「プレッツェル」は、焼きたてを食べ、長期の保存には向いていない。スナック菓子のように固く焼きしめた小さい「プレッツェル」は保存性がある。

柔らかく焼き上げた「プレッツェル」はドイツの伝統的な「プレッツェル」である。ドイツでは「プレッツェル」売りが、パブなどビールを飲む場所を回ってビールを飲んでいる客に販売する伝統がある。

まぶされた岩塩を食べる直前に手で落としてしまい、残った塩味を味わうのが一般的な食べ方である。

北米ではスナック菓子タイプの「プレッツェル」とパン・タイプの「プレッツェル」の両方が普及しており、どちらも「Pretzel」の名称が使われている。スナック菓子タイプのものは、アメリカで作られた食べ物で、北米を中心に販売されている。
但し、スナック菓子タイプの発祥もドイツである。スーパーマーケットで袋入りで市販されている。
北米の固い「プレッツェル」はビールを飲む時のおつまみとして食べる。スポーツ観戦時のスナックとして定番である。アメリカにおける「プレッツェル」市場は1億8千万ドルを超える巨大な産業である。

『歴史』

語源はラテン語ブラーキテッルム(brachitellum)に由来し、その語根は「bracchium」(腕)である。腕組みをしたような形を示している。古高いドイツ語Brezeを経て、現在の書方言につながっている。

「プレッツェル」の起源ははっきり分かっていない。一般的な説では、「プレッツェルむはプレーツェル、あるいはプレーツェと呼ばれている南ドイツ(バーデン地方)の焼き菓子が広まったものとしている。それ以外にもドイツとの国境に近いフランス・アルザスの料理であるとする説もある。
最初に作られたのは中世ヨーロッパ時代とする説もあれば、ローマ帝国時代だとする説、他にも古代ケルト人の菓子であったとする節もある。

「プレッツェル」の独特の形についてもいろいろな節がある。窃盗の罪を犯したパン職人が、一つのパンから太陽を一つの角度から3度見ることが出来れば牢獄に入らなくても良いと領主に言われ、生地を「プレッツェル」の形に捻り上げて焼き上げたという伝承がある。
「プレッツェル」の形は祈りをささげている修道士をかたどったものとする伝承がある。
また別の伝承によるとこの3つの穴はキリスト教の三位一体を象徴しているとする。「プレッツェル」は、パン屋のシンボルとして、よく店の看板やマークに使用されることがある。かってドイツでは3つの輪をつなげた看板がパン屋の看板として使われていたが、「プレッツェル」の形が看板として使われたのか、「プレッツェル」が看板の形に作られたのかはっきりしない。

『ドイツ以外の事情』

「北米」

アメリカとカナダではスーパーなどで手軽に買えて日持ちのするスナックタイプの「プレッツェル」が一般的である。スナックタイプの「プレッツェル」は伝統的な「プレッツェル」の形状だけでなく、棒状の「プレッツェル・スティックス」も販売されている。但し、棒状のプレッツェル・スティックスの発祥地もドイツである。

ベーグルのような生地を用いて特に柔らかく焼かれたソフトプレッツェルは、アメリカでもパン屋などでしばしば販売されている。マスタードをつけて食べたり、一般的な塩味ではなく甘く味付けして売られたりする。

「ポーランド」

特に中世以来、ポーランド王・ヤン1世の勅命にのっとった製法を守り古都・クラフクの旧市街とその周辺の決められた地域でのみ製造が許可され、同地域内に出店する公認屋台だけで販売が許可されるソフトプレッツェルはベーグルの基になった食べ物と推定さけており、これは「オブヴァジャーネック」と呼ばれる。
EUの法律によって、2010年10月30日よりこのプレッツェルだけが「オブヴァジャーネック」の名称の使用を許されている。この食べ物はプレッツェルとベーグルの両方に共通する特徴があり、英語ではポーランドのプレッツェルとして紹介されることもあればポーランドのベーグルとして紹介されることもある。

「スイス」

北部では柔らかいプレッツェルをサンドイッチに使うことがある。

「日本」

日本ではグリコの「プリッツ」を代表とするスティックタイプのプレッツェルが製造されており、広く親しまれている。またアメリカ製のハードタイプのプレッツェルも販売されており、輸入食品店などで入手できる。
帯広市の満壽屋製パンではパンタイプのプレッツェルを製造・販売している。

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【パステル・デ・ナタ】

「パステル・デ・ナタ」は、「パステル・デ・ベレン」とも呼ばれる小さなカスタードクリーム入りタルトで、ポルトガルの菓子店やカフェで売られている。

『歴史』

ポルトガルの首都・リスボンのベレンにあるジュロニモス修道院の修道女によって、18世紀以前に発明されたと信じられている。修道院以外でこのクリームタルトを売り出した最初の店は、現在もある「ベレン洋菓子店」で、パステル・デ・ベレンの名は店のある地区名にちなんでいる。

『ポルトガル以外』

「パステル・デ・ナタ」のレシピを覚え、イギリス人もアンドリュー・ストウが、そこに英国風カスタードタルトの技術を加え、砂糖を控え目にするなどの改良を加えたものをマカオのレストランが類似のものを作るようになり、また、妻もマカオで別の店を開業し、ケンタッキー・フライドチキン・チェーンの香港支社と提携して売り出すなど、広く認知されるようになり、マカオでは、現在に至るまでマカオ料理における代表的な菓子として定着する事となった。
1990年代後半には、シンガポール、マレーシア、香港、台湾でポルトガル風エッグタルトが売られるようになった。

パステル・ド・ナタはブラジルでも人気があり、同国のファーストフードチェーン・アビーブスのメニューにも入っている。

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