貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

猫の子は,春の季語!?

2018-10-31 08:27:56 | 日記

猫の子は,春の季語!?

平成30年10月31日(水)

 昨夜遅く読んだ本の中に・・・。

百代の過客しんがりに猫の子も

という加藤楸邨の句を見つける。

 勿論、「百代の過客」は、

芭蕉の奥の細道の書き出しの、

「月日は百代の過客にして、

行かふ年もまた旅人なり。」

をひいている。

 流れゆく長い長い時の連なりの

一番尻尾に,生まれたての子猫が‥。

 子猫が,春の季語だという説明。

あどろき,桃の木、山椒の木だ。

 そして、後書き。

「私に命が宿るのではない。

命にいっとき私が宿っているだけ

だと。」

と、著者の岸本さんの言。

 自我や自己からの解放かな?

 その後、安らかな眠りに・・・。

 今朝は、胎内市へ。

 乙寶寺(おっぽうじ)は、新潟県

胎内市乙(きのと)にある真言宗智山派

の寺院。

 猿供養寺、乙寺(きのとでら)とも

呼ばれる。 

 境内には国の重要文化財である三重塔

や、大日堂(本堂)、本坊、方丈殿、

六角堂、弁天堂、観音堂、地蔵堂が建つ。

 新潟県屈指の古寺で、釈迦の左眼を

納めたと伝える舎利塔など、寺にまつ

わる伝説や逸話が多く残されていると

いう。 

 乙宝寺参拝!

  仁王門は、延亨二年(1745年)に改修され、

奈良創建の金堂の古材が使用されていると

いう。

 

 仁王尊は行基菩薩の御作。

 独特の仁王の威力と風格を感じる。

 

 本堂右手の脇に、複数の石碑がある。

 

つづく。


三通りの「いわふね」

2018-10-30 08:44:12 | 日記

三通りの「いわふね」

平成30年10月30日(火)

 今朝も青梅は日本晴れ!

 冷ややかさから爽やかさへ。

 日射しが導いてくれる。

 有難きかな!!!!

 岩船神社の芭蕉句碑へ。

 いわふねは、「磐船」とか、

「岩船」とか、「石船」とか

三通りの表記があるようだ。

 これは、「磐舟」。

  そして、「磐船」。

 石碑の名称。かつてはという意味か。

そして、「石船神社」

 その由緒。説明板。

 もう一つは、「岩船神社」。

 「磐船」に愛着あり。

 加齢のせいか?

 

芭蕉のもう一つの句碑だ。

句は、

「文月や 六日も常の 夜には似ず」

 元禄2年7月6日の直江津での吟。

 「明日は7日、明晩が二星の逢う七夕だ

と思うと、今夜の空も常の夜とは違った

ように感じられる。」

という意。

 老いても七夕は楽しみの一夜だ。

 73歳になっても七夕の日は夜空を

眺めて,幼き時の天の川と織り姫と

彦星を懐かしんでいる。

 ほんと常の夜ではなし。  


アホウドリと鶴

2018-10-29 08:32:00 | 日記

アホウドリと鶴

平成30年10月29日(月)

 人を恐れず,すぐ飛び立てない。

 すぐ捕まえることができる。

 そんな理由から,つけられた名が、

「アホウドリ」。

 幼い時から「かわいそうな名前」

とか、もっとその鳥に相応しい名を

とか・・・。

 反面、憎めない可愛い鳥のイメージ。

 山吹色の頭、桜色の嘴、胸の辺りの

白い羽毛・・・近づいてみると、息を

飲むほど美しい!

 今朝の「読売手帳」。

 大きな翼で,風に乗り何千キロも

移動し,巣立った場所をきちんと覚

えているという優れた海鳥だそうな。

 毎日のように,放送されている

尋ね人、認知人に帰巣本能はないのか。

 さて、けさは、村上市へ。

 岩船神社へ。

 

 芭蕉は『奥の細道』の旅で、

元禄2年6月27日(旧暦)

越後路に入って、村上に2泊

、瀬波の浜に行ったことも

『曽良日記』でわかる。   

 しかし、芭蕉は、「越後の地に

歩行を改、越中の国、一(市)

ぶりの関に至る。

 此間、九日、暑湿の労に神を

なやまし病おこりて事をしるさず。

 文月や六日も常の夜には似ず

「荒海や佐渡に横たふ天の河」

と記すのみ。

 「神様が天(あま)の石船(いわふね)

に乗りお出でになられた」との

伝説をもつ磐舟郡総鎮守。

 瀬波温泉から程近くの岩船神社

を参拝。

 岩船神社の赤い大鳥居の手前に、

「花咲きて 七日鶴見る 麓かな」

という芭蕉の句碑があった。

        

 境内には、磐船柵趾の碑と松尾芭蕉

の句碑がもう一基ある。

 つづく。


「色々ノ岩組景地有」

2018-10-28 08:39:32 | 日記

「色々ノ岩組景地有」

平成30年10月28日(日)

「何か書けば 何か失ふ 冬机」

        長谷川 秋子

 もう10日もすると、冬入り。

 近いうちに,冬の楽しさを

探すことにする。

 今朝は,温海へ。

 俵 石 岩  <29.7.20 8:00~> 

 

 羽州浜街道沿いにある奇石怪石の

海の造形箇所。  

 塩俵岩は柱状節理の玄武岩が

日本海の荒波と吹き付ける強風

によって浸食され、俵のような

模様がついている。  

 曾良日記には、特に「塩俵岩」は

記載されていないが、

「色々ノ岩組景地有」

の中に含まれているのでは。

 芭蕉と曽良は海岸の景勝地を

見ながら温海に着く。

 元禄2年旧暦6月26日未刻で

鈴木惣左衛門宅に旅装をとく。

 その家は旧国道筋で、鈴木美津子

宅の祖先に当るそうだ。

 首標の詠句は、同19日(陽歴8月4日)

酒田の不玉と共に小舟で納涼の

ときの立句である。

「あつみ山 吹浦かけて 夕すゞみ」

 翠峰温海岳から吹浦かけての景趣

と涼風に感動した雄大な句である。

 なお、芭蕉は翌朝馬で越後路に

出発し、曽良は湯温海を見て後を

追ったという。

「暑き日を 海にいれたり 最上川」

という句も入れ、説明板には記されて

いる。


一粒万倍人

2018-10-27 15:15:50 | 日記

一粒万倍人

平成30年10月27日(土)

 今朝は,有楽町へ買い物に。

 2時半までに帰宅して、次の用をと

やはりせわしないこと限りなし。

 さて、酒田での芭蕉の勢いも堪能。

 鶴岡市の道の駅「庄内みかわ」で

一息つく。

 蕉道の寄り道で、好感度の道の駅。

 ここ4・5年で6泊目。

 鳥海山がゆったり、どっしり。

 田んぼが広がっている田園地帯の中。

 近くに、菜の花温泉「田田」もあり、

お湯も館内もすっきり。

 疲れた心身が一気に癒やされる。 

 道の駅の傍では、高齢者の方々が

楽しそうに、グランドゴルフ(?)を

やっていたり・・・。

 田園風景もよき眺めで、特に秋は黄金

地帯となる。

 夜間も閑静で、途中話し声や騒音に

悩まされたことは一回もなし。

 しかし、今回は、大好きな日野原先生

が天に召された日。

 105歳、現役のまま他界された。

 数年前に、著書はほとんど読了。

 いろいろなご示唆を戴いたお一人で

あるが、そのチャレンジ精神は、

私のチャレンジ力を倍加させてくれた

人でもあった。

 一粒万倍の方。

 深謝あるのみ。

 ご冥福を祈り、眠る。

 ほんと、自然(じねん)に、あるがまま

我が生を完遂したいものだ。