goo blog サービス終了のお知らせ 

貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

敦賀市: 気 比 神 宮 ①交通の要衝に鎮座!芭蕉つるがの津に宿を!

2025-09-05 17:08:23 | 日記
令和7年9月5日(金)
 台風15号のお陰で、
しっかり雨が降り、草木も山も
生き生き!
 猛暑もこの二日間一寸お休み!
 有り難きかな?
さて、さて、敦賀市へ!
敦賀市:  気 比 神 宮 ①           
 敦賀駅の北1Kmほど。
 8号線に面して朱の大鳥居がある。
<大鳥居>

 この大鳥居は、
国の重要文化財。
 敦賀湾の最奥部。
 京都から北上して、
日本海へ向う道の終着点。
 当地から、東へ向えば越中・越後、
西へ向えば丹後。
また、
大陸への表玄関として、
交通の要衝に位置する
重要な場所に鎮座する。
 西に面した大鳥居を東へ進むと、
左手に猿田彦神社。
<社殿>
<阿吽狛犬>


 その先に、垣に囲まれた境内がある。
<気比神宮由緒>

 その前に、
芭蕉の像や句碑等が
整備されている。
<芭蕉翁像>

『奥の細道』には、
「漸白根が嶽かくれて、
 比那が嵩あらはる。
 あさむづの橋をわたりて、
 玉江の蘆は穂に出にけり。
 鶯の関を過て、
 湯尾峠を越れば、
 燧が城。
 かへるやまに初雁を聞て、
 十四日の夕ぐれ、
 つるがの津に宿をもとむ。
 その夜、月殊晴たり。

~つづく。

福井市: 玉江跡:朝六つ橋 清少納言から定家、西行、芭蕉そして今!?

2025-09-04 17:11:03 | 日記
令和7年9月4日(木)
福井市:  玉江跡:朝六つ橋    
<朝六つ橋>
   
 『奥の細道』には、
「漸白根が嶽かくれて、
 比那が嵩あらはる。
 あさむづの橋をわたりて、
 玉江の蘆は穂に出にけり。
 鴬の関を過て
 湯尾峠を越れば、
 燧が城、
 かへるやまに初鴈を聞て、
 十四日の夕ぐれ
 つるがの津に
 宿をもとむ。」
と記されている。
<朝六つ橋解説碑>

 朝六つ橋は、
清少納言が『枕草子』で、
「橋はあさむつ橋」をあげ、
催馬集にも歌われて以来、
藤原定家、
松尾芭蕉の歌句に
詠まれた名所である。
 その後、
近世には、
宿場町として
また交通の分岐点として発達。
 今は俤なし。
<西行と芭蕉の句歌碑>

 西行の歌は、
「越に来て 
  冨士とやいはん
   角原の 
    文殊がたけの 
     雪のあけぼの」
 芭蕉の句は、 
「朝六つや 
  月見の旅の 
    明けはなれ」 
が刻印されている。


福井市玉江跡二の橋③歌枕の証となる古歌三首と親鸞上人遺跡!

2025-09-03 17:04:54 | 日記
令和7年9月3日(水)
福井市玉江跡二の橋③
 歌枕となる証の古歌。
 まず、後拾遺和歌集の一首。

「夏刈の 
  玉江の芦を 
   ふみしだき       
   むれいる鳥の 
    立つ空ぞなき」。
 藤原俊成(古今和歌集)の歌は、         
「夏刈の 
  芦のかりねも 
   あはれなり          
   玉江の月の 
    あけかたの空」 。
 忠房親王の歌は、
「夏刈の 
  玉江の芦の 
   短夜に            
   見る空もなき 
    月の影かな」 
 承元元年(1207)、
親鸞聖人は越後に流されたが、
その道すがら沿道の人々に
一向念佛を説かれる。
 越後の親鸞聖人
七不思議の一つに、
「片葉の葦」
というのがあるが、
越前にも七不思議があり。
 その片葉の葦は
先年までここ花堂玉江一帯に
繁茂していて、
聖人の遺跡として
伝承されている。
 玉江二の橋の竣工を
記念して、有志相計り
聖人の御遺徳を偲んで、
この石碑を建立したという。
<親鸞上人遺跡>



福井市玉江跡:玉江二の橋②歌枕『夏苅りの葦の玉江』と芭蕉の句!

2025-09-02 17:19:59 | 日記
令和7年9月2日(火)
福井市玉江跡:玉江二の橋②
 芭蕉の句は、
「月見せよ 
   玉江の芦を 
     刈らぬ先」 。  
 福井県福井市の
八幡山の南東麓あたり、
福井鉄道の花堂駅から
江端駅にかけての一帯は、
昔の浅水川の氾濫原であり、
中世まで湿地帯が広がっていた。 
<玉江跡の解説碑>

 沼地には葦が群生し、
様々な水鳥が飛来している。
 北国街道は
この湿地帯を南北に
縦断して通っており、
旅人たちは風光明媚な風景を
楽しむことになる。
 ここは
玉のようなきれいな川が
流れていたのか、
「玉江」という地名である。
 この地では、
夏に伸びた葦を刈る
「夏苅り」
が盛んに行われていたようで、
『夏苅りの葦の玉江』
として歌枕になっている。 
 以下歌枕となる証の古歌。
 まず、後拾遺和歌集の一首。
「夏刈の 
  玉江の芦を 
   ふみしだき 
   むれいる鳥の 
    立つ空ぞなき」
                                
~つづく。

福井市: 玉江跡:玉江二の橋①歌枕 玉江跡碑と芭蕉句碑

2025-09-01 17:04:41 | 日記
令和7年9月1日(月)
 長月に入った。
 37度の猛暑日、暑い暑い!
福井市:  玉江跡:玉江二の橋         
  この附近一帯の小流は
歌枕にとりあげられたりして、
往時から知られている
「玉江の跡」である。
 この橋はその名残を伝え、
「玉江二の橋」
の名で呼ばれる。 
 元禄2年(1689)
8月13日(新暦9月26日)、
芭蕉は神戸洞哉と共に
夜明け前に福井を立つ。
<玉江跡の碑>

 あさむつ橋を渡り、
玉江の蘆を見ている。
<玉江跡碑と芭蕉句碑>

 芭蕉の句は、
「月見せよ 玉江の芦を 刈らぬ先」 。
~つづく。