貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

あわら市:雨世塚 その2 笠塔初め二十弱の句碑!

2023-04-30 11:04:21 | 日記
令和5年4月30日(日)
あわら市:雨世塚 その2
 庭園は閑雅で、
美濃派五世以哉老師の笠塔を
<以哉老師の笠塔>

はじめ、
金津姫川吟社三世二遂坊の、
<二遂坊の句碑>

「月の秋や 
  心にかかる 
      雲もなし」
など16基の句碑がある。
<その他の句碑>

 雨夜塚は、
これまでいくたびか移転
されていたが、
昭和57年(1982)10月に、
当時脇出区にあった正瑞寺境内
からこの地に移される。
 なお、平成16年(2004)、
金津町は芦原町と合併して、 
「あわら市」となる。


あわら市:雨世塚の芭蕉翁の石塔!

2023-04-29 11:08:03 | 日記
令和5年4月29日(土)
あわら市:  総持寺:雨世塚   
<総持寺本殿>
 
<雨世塚入り口>

 雨夜塚は、
寛延2年(1749)9月に、
旧金津の姫川吟社二世有隣庵我六が
芭蕉翁の遺徳を慕って、
美濃派四世(岐阜県)の田中五竹坊が
越前行脚の折、
金津に立ち寄った時に建てられる。
<雨世塚説明>

 芭蕉が「奥の細道」
俳句行脚の途すがら、
吉崎から汐越の松をたずねて
金津に着いたのは、
元禄2年(1689)旧暦8月初旬。
 にわか雨に逢って、
総持寺の門前で雨宿り。
 同志が集って旅情を慰めたが、
句会を開く間もなく
晴れ間を待って松岡へと向う。
 雨夜塚の名も尊い。
<芭蕉翁の石塔>

 芭蕉翁の石塔の側面には、
「野分して 
  盥に雨を 
   聞く夜かな」
とは、
故翁の遺吟なるが、
坂(野)我六のぬし風雅の冥慮を
仰がんと此碑下に埋めとどめて
雨夜塚と尊むなるべし」
との碑文と、
<芭蕉翁石塔右側面>

五竹坊の、
「その道も 
   潤ふ秋や 
     雨夜塚」
及び我六の、
「恵みは 
   広き野に     
      草の花」
という句が刻まれている。
~つづく。


深田久弥氏芭蕉を師と仰ぎ、九山と名乗り・・・!全昌寺その2

2023-04-28 11:02:23 | 日記
令和5年4月28日(金)

 芭蕉と曾良の句碑が
整備されている。   
 芭蕉句碑は、
正面に「者勢起塚」、
右側面に、
「庭掃いて 
  出でばや寺に 
     散る柳」      
という句が彫られている。
 
 「者勢起塚」の右側面の句が
下の写真である。
 
 苔生してちょっと定かではないのが
残念! 
 作家で登山家であった
深田久弥さんは俳人でもあり、
自称芭蕉の弟子だったことは、
前回参拝時に、
初めて知る。         
 彼の俳号は、「九山」。

句碑は、   
「翁忌や 
  師をつぐ故に 
    師を模さず」。
 さすが、『日本百名山』の著者。
そして、
九山の碑には11首の句が
彫られている。 
                 
「翁塚 
  たわゝの柿の
    触るゝかな」。
「句碑並び 
  山茶花の影 
     萩の影」。
もいいなあ。
 その他、流水や木圭の句碑あり。

 また、室町時代からの供養塔で、
六つの面を持ち、
 それぞれ持ち物が違う六地蔵と、
その石塔が建立され ている。
<六地蔵堂と開設碑>



加賀市:芭蕉「全昌寺の段」碑あり!

2023-04-27 10:33:07 | 日記
令和5年4月27日(木)
加賀市:  全 昌 寺       
           
 大聖寺城主・山口
玄(げん)蕃(ば)頭(のかみ)宗永公の
菩提寺で、
金沢藩および大聖寺藩の御広敷、
武士、町人などの寄進により、
慶応3年(1867)に完成する。
<本堂>

<五百羅漢堂>


 釈迦三尊、四天王、十大弟子、
五百羅漢の総計517体の仏像が
完全に具備され、
京都の仏工・山本茂祐の仕様書、
寄進台帳も現存されている。

 元禄2年(1689)
奥の細道の行脚の折、
松尾芭蕉と河合曽良が宿泊。
 その部屋は現在茶室として
復元されており、
境内には句碑もある。 
<奥の細道「全昌寺の段」碑>
   
 『奥の細道』全昌寺の段では、
「大聖持の城外、全昌寺といふ寺にとまる。
猶加賀の地也。
曾良も前の夜、此寺に泊て、
「終宵 
  秋風聞くや 
     裏の山 」
と残す。
 一夜の隔千里に同じ。
吾も秋風を聞て衆寮に臥ば、
明ぼのゝ空近う読経声すむまゝに、
鐘板鳴て食堂に入。
けふは越前の国へと、
心早卒にして堂下に下るを、
若き僧ども紙・硯をかゝえ、
階のもとまで追来る。 
 折節庭中の柳散れば、
「庭掃いて 
  出でばや寺に 
    散る柳 」
とりあへぬさまして、
草鞋ながら書捨つ。
と記されている。 
 それを奥の細道碑として建立。     
 そして、
芭蕉と曾良の句碑が整備されている。
 
~つづく。  
 

山中温泉:最終回 芭蕉の小径を愉しんで!

2023-04-26 13:54:25 | 日記
令和5年4月26日(水)
 山中温泉:最終回
⑩芭蕉の小径               
 山中座の隣にある
山中老人福祉センター真向いの
みのわ呉服店脇の路地は、
芭蕉の館へ
抜ける近道となっている。
 この路地は
「芭蕉の小径」
と命名され、入口に
「芭蕉の小径」と記した石柱が
立っている。 

 私はこういう路地を好む。           
 桃妖の 
「旅人を 
  迎に出れば 
   ほたるかな」 
という句も好きな一首。