貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

レンタサイクルで風雅求め・・・!

2019-03-31 09:15:46 | 日記

レンタサイクルで風雅求め・・・!

平成31年3月31日(日)

 弥生の大晦日、今年は平成最後

という記念の一日。

 新元号発表の明日が待ち遠しい!

 今朝は風雅を求めて大垣へ。

 勿論、 奥の細道むすびの地記念館

直行。

 御退位される天皇皇后陛下も、

平成24年12月5日に訪問されている。

その行幸啓記念碑。

 国名勝「おくのほそ道の風景地」

にも選ばれている大垣船町川湊の

すぐ傍にある。

 再び訪問。

300円の入場料を払い、

まず、芭蕉館へ。

 チェーンソーで彫られた芭蕉像が

目に入る。

 芭蕉のサミットが実施されたのだ。

 入口を入ると、でっかい風呂桶と

つるし雛が・・・・。

 展示をじっくり観賞する。 

 そして、3D映像200インチスクリーン

に映し出される

「風雅を究めて出羽路を辿る」

を観る。

 自分の足で奥の細道を行脚した、

俳人黛まどかさんが解説。

美人美声の名誉館長である。

 6本あるが、1本だけ鑑賞。

  受付嬢に、自転車を借りたいと

申し出ると、すぐ受付。

 レンタサイクルとなる。

 無料とはびっくり!

 5時までに返却すればよいだけ。

 今回は、「ミニ奥の細道 芭蕉句碑

めぐり」も付加し、贅沢に芭蕉追悼、

追従!

 風雅を求め、風雅を究められれば・…・!?


堰の古桜満開!

2019-03-30 08:50:36 | 日記

堰の古桜満開!

平成31年3月30日(土)

 いよいよ弥生も晦日。

 今朝も花曇りと花冷え。

 歩行禅の楽しみは、小作の堰の

一本の古木の桜。

 日に日に花の数が増える。

 今朝は満開!

奥多摩の山々は?

霞んでいるかと思えば、

いくらか・・・!

 やっぱり桜はいいなあ!

 リバーサイドの桜はこれから。

ちょっと赤みを帯び、少女の

恥じらいのよう・・・。

 来週、チューリップ畑と

リバーサイドへ。

 楽しみ、楽しみ!!!


浪の間や・・・

2019-03-29 08:38:16 | 日記

浪の間や・・・

平成31年3月29日(金)

 いよいよ平成も・・・。

新たな元号は?楽しみ、楽しみ!

 小作の堰の桜も今朝は満開。

 さくらとチュウリップが、この一週間の

楽しみごと。

 自転車で、ちょっと覗いてこよう。

 さて、今朝は、萩塚へ。

 萩塚には、芭蕉杖跡の石碑もある。

 手前の碑が、杖跡だ。

 そして、奥の碑は、芭蕉の句碑。

「小萩ちれ ますほの小貝

           小盃」

「衣着て 小貝拾わん

       いろの月」

 ”寂し塚”というのもあるそうだが?

 芭蕉の句碑の他、芭蕉が種の浜

(色が浜)訪問を切望した源となった

西行の歌碑もある。

西行の歌は、

「汐そむる ますほの小貝 

 拾ふとて 色の濱とは 

    いふにやあるらん」

 芭蕉のもう一句である三句目は、

 「浪の間や 小貝にまじる 

            萩の塵」
 

 浜辺に降りて、小貝拾いもした

かったかなあ。

 なお、『奥の細道』「種の浜」の段

原文。

「十六日、空霽(はれ)たれば、

ますほ(ますお)の小貝ひろはんと、

種(いろ)の浜に舟を走す。

 海上(かいしょう)七里あり。

 天屋何某(てんやなにがし)と

云もの、破籠(わりご)・小竹筒

(ささえ)などこまやかにしたゝめ

させ、僕(しもべ)あまた舟にとり

のせて、追風(おいかぜ)時のまに

吹着(ふきつき)ぬ。 

浜はわづかなる海士(あま)の小家

にて、侘しき法花寺(ほっけでら)

あり。

 爰(ここ)に茶を飲、酒をあたゝ

めて、夕ぐれのさびしさ、感に

堪たり。

「寂しさや 須磨にかちたる 

            浜の秋」

「波の間や 小貝にまじる 

            萩の塵」

 

 其日(そのひ)のあらまし、

等栽(とうさい)に筆をとらせ

て寺に残す。」

 芭蕉句碑の背面。

 山門代わり(?)の歌碑もいい。



二つの砂の山

2019-03-28 09:05:30 | 日記

二つの砂の山

平成31年3月28日(木)

 今朝は、念願の色が浜へ。

 まず、本龍寺参拝!

 本隆寺は、当初金泉寺と称し

禅宗の寺院であった。

 応永33年(1426)に日隆上人が

この地を訪れ、再興に尽力した

ことで、村人達が心を打たれ

日蓮宗に改宗。

 寺号を本隆寺に改める。



 元禄2年(1689)、松尾芭蕉は

奥の細道の行脚の際、

西行法師の"ますほの小貝"の歌が

有名な色ヶ浜(種ケ浜)を訪れ、

本隆寺に宿泊。

 芭蕉は本隆寺の事を

"侘びしき法花寺(本隆寺)"

と評する。

 本隆寺のある「色ヶ浜」は

敦賀湾に面した浜であり、

砂の小島2つからなる無人島。

 水島を眺めることができる。

 訪れた日の海は、ほんとに

穏やかで綺麗。
                
 お寺には、西行法師の歌枕の

地で浜を訪ねた芭蕉の記文と

句碑が残されている。

 萩塚とも呼ばれる。

 つづく。


ますほの小貝

2019-03-27 09:06:42 | 日記

ますほの小貝

平成31年3月27日(水)

 昨日、『ぼくの細道 芭蕉の古径』

の初稿があがる。

 さあ、初校だ。

 何せ、完全原稿をと自分では願い

ながら、不完全。

 印刷屋さんには、忙しい中、

迷惑を掛けるが、これで精一杯。

 1日10頁がやっとかな?

 それでは、1ヶ月費やすことに・・・。

 何とか根詰めて10日ぐらいで・・・。

 今朝も「じょうぐうさん」。

 幾つもの宮があり、ひとつずつ参拝!

 参拝を終え、いろいろな貝が

たくさん箱の中に並べられて

いるのに、気づく。 

 その前に、

「芭蕉が詠んだますほの小貝」

と記載され、ちょっと深鉢の皿

(小盃)に小貝がご飯のように

入っている。

 『奥の細道』の中で、芭蕉は敦賀にて

十もの句を詠んでいる。

 船で、この常宮神社近くの色ヶ浜へ

と渡った芭蕉は、

「小萩ちれ ますほの小貝 

            小盃」

という句を詠む。

 「ますほの小貝」とは、ますほと

いう名前の貝があるわけではなく、

「ちどりますほ」という2~3ミリ

位の淡紅色の美しい小貝のこと。

 色の浜の小萩よ散れ。

浜いっぱいの可憐なますほの小貝

の間に、また我々が手にしている

盃の間にも、という意。

 小萩・小貝・小盃と重ねて軽く

弾んだ軽妙な一句。