「色々ノ岩組景地有」
平成30年10月28日(日)
「何か書けば 何か失ふ 冬机」
長谷川 秋子
もう10日もすると、冬入り。
近いうちに,冬の楽しさを
探すことにする。
今朝は,温海へ。
俵 石 岩 <29.7.20 8:00~>
羽州浜街道沿いにある奇石怪石の
海の造形箇所。
塩俵岩は柱状節理の玄武岩が
日本海の荒波と吹き付ける強風
によって浸食され、俵のような
模様がついている。
曾良日記には、特に「塩俵岩」は
記載されていないが、
「色々ノ岩組景地有」
の中に含まれているのでは。
芭蕉と曽良は海岸の景勝地を
見ながら温海に着く。
元禄2年旧暦6月26日未刻で
鈴木惣左衛門宅に旅装をとく。
その家は旧国道筋で、鈴木美津子
宅の祖先に当るそうだ。
首標の詠句は、同19日(陽歴8月4日)
酒田の不玉と共に小舟で納涼の
ときの立句である。
「あつみ山 吹浦かけて 夕すゞみ」
翠峰温海岳から吹浦かけての景趣
と涼風に感動した雄大な句である。
なお、芭蕉は翌朝馬で越後路に
出発し、曽良は湯温海を見て後を
追ったという。
「暑き日を 海にいれたり 最上川」
という句も入れ、説明板には記されて
いる。