貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

芙蓉と石庭とお饅頭と銀杏

2018-09-30 09:51:23 | 日記

 

芙蓉と石庭とお饅頭と銀杏

平成30年9月30日(日)

 台風来襲の前の光と淡い空。

 8時半過ぎ、歩行禅とする。

 そして、73歳を記念して、

真福寺へ。

 駐車場の関係で、無住職の真福寺の前に

真福寺の納経所の光明寺を参拝。

 

見事な阿吽仁王と本殿。

 先ず、阿吽像。青銅の力感溢れるたたずまい。

そして、本殿を、参拝。

 お寺の境内に咲く曼珠沙華と芙蓉の花。

所狭しと満開に!

 

 そして、納経に伺う手前に、可愛い

石庭が。

 手入れも行き届いている。

 納経をして貰うと、

「よろしければ、おひとつどうぞ!」

と差し出されたお饅頭。

 遠慮なく戴く。運動前に糖分を!

 そして、真福寺へ。

 駐車場もあるというので、車で上る。

 駐車場から階段を上っていく。

 

 銀杏の匂いがする。

 でっかい銀杏の木だ。

 無造作にいっぱいおっこっている。

 取りあえず、参拝へ。

 石仏群が・・・・。

 

千部塔?

 本尊の聖観世音像は、一木造りで、

室町時代の作だそう。

 平素の平安と健康の感謝と、いつもの祈りに

真魂を込めて・・・。

 その後、車へ戻り、ビニル袋を数枚持ち、

銀杏拾いに、家内と精を出す。

 銀杏のご利益もあり。

 少しずつ、銀杏の好きな人にプレゼント!

「秩父の札所巡りで一番の記憶は、真福寺の

銀杏拾いだったり・・」と笑い話をしながら、

家内と戴いた饅頭を半分ずつほおばった。

 最高の美味!!!!!

 


万感の思い

2018-09-29 16:10:56 | 日記

万感の思い

平成30年9月29日(土)

 72の齢の命も今日一日。

 明日は、73になる。

 夕刊に、「亡き友へささげる演奏」

というタイトルで、舘野泉さんの記事。

 82歳の誕生日の前に、バースデー・

コンサート開催という。

 

 今年8月、最良最長の友人の作曲家、末吉保雄

さんが亡くなる。

 予定していた曲目を変え、万感の思いで

演奏されるという。

 私の最近では、一番心和み、

何日聞いても飽きない演奏家だ。

 もう2年ほどになるかな。

 生を一度聴いてみたいと思っていた。

 有難い!

 舘野泉さん。

 クラシック界のレジェンド、81歳ピアニスト。

 「領域に捉われず、分野にこだわらず、

常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を

広げ、不動の地位を築いた。

 人間味に溢れ、豊かな叙情をたたえる

演奏は、世界中の幅広い層の聴衆から

熱い支持を得て、深く愛され続ける。

 ピュアで透明な旋律を紡ぎだす、この

孤高の鍵盤詩人は、2002年に脳溢血で

倒れ右半身不随となるも、しなやかに

その運命を受けとめ、『左手のピアニスト』

として活動を再開。

 尽きることのない情熱を、一層音楽の

探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。

“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、

10ヶ国の作曲家により、80曲にも及ぶ。

 命の水脈を辿るように取り組んだ作品は、

拓いたジャンルをも飛び越え、ただそこに

ある音楽だけが聴くものの心に忘れがたい

刻印を残す。」

と。

 左手だけの演奏を初めて15年。

左手のピアノが、音楽のジャンルでしっ

かり根付いたという手応えがあるという。

 歴史に残るピアニストだ。

 11月9日が、最高の楽しみに!!!

 

 

  



ほの三日月の・・・

2018-09-28 08:54:33 | 日記

ほの三日月の・・・

平成30年9月28日(金)

 台風24号が直撃しそう。

 空青し、朝日輝き、風冷涼!

 今朝は、出羽三山最後の羽黒山へ。

 羽黒山の第一の鳥居!

 駐車場に到着。

 初めて、車両のお祓いを観る。

 車の事故はやっぱり一番恐ろしい!

 安全に、安全に!

出羽三山博物館も立派!!

『奥の細道』での「出羽三山」。

「6月3日、羽黒山に登る。

図司佐吉といふ者を尋ねて、別当代

会覚阿闍梨に謁す。

 南谷の別院に宿して、憐愍の情

こまやかにあるじせらるる。」

と記しているよう、羽黒山から入る。

 そして、翌日は俳諧興行。 

 その時の句が、 

「ありがたや 雪をかをらす  南谷」

芭蕉像と芭蕉句碑かな。

芭蕉翁像

芭蕉句碑。

句は、

「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」

 続けて、「5日、権現に詣づ。当山開闢

能除大師はいづれの代の人といふことを

知らず。

 延喜式に「羽州里山の神社」と有。

 書写、「黒」の字を「里山」となせるにや。

『羽州黒山』を中略して『羽黒山』と云にや。

『出羽』といへるは、『鳥の毛羽を此国の

貢に献る』と風土記に侍とやらん。」

と、羽黒山や出羽の命名の由来等きちんと調べ、

書き記している。

 これも珍しい。 

 そして、8日に月山を登頂。

「息絶え身凍えて、頂上に至れば、日没して

月顕はる。笹を敷き、篠を枕として、臥して

明くるを待つ。」

 寒さと疲れから、月を楽しむ気にもならな

かったようだ。

 そして、湯殿に下った。

 坊に戻って、阿闍梨の求めに応じて、三山

巡礼の句々を短冊にしたためる。

芭蕉の句は、三句。

「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」   

「雲の峯 いくつ崩れて 月の山」  

「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」

 つづく。


湯殿にぬらす・・・!

2018-09-27 08:38:36 | 日記

湯殿にぬらす・・・!

平成30年9月27日(木)

 寒し、寒し!

 何と15度。

 11月の冷えだ。

 湯殿で温まろう!

 5時に起床。

 朝食を取り、6時40分湯殿山に

向かう。

 7時15分着。 

 湯殿山有料道路は、7時45分通行開始。

 それまで駐車場で一休み。

 湯殿山駐車場に到着。

朱塗りの鳥居も荒天の兆し?

湯殿山登口。行きは徒歩で!

 御由来も貴重!

 そして、ゆったりと。

 参道を往く。

 湯殿の神おわします。

 そして、

「残雪に 大弊の舞ふ 湯殿山」

これが、湯殿山のバス停。帰りお世話になる。

湯殿山からの眺め

下方に朱塗りの鳥居も。

 何となく口ずさむように!

 黄土出湯 湯殿の山に 身を禊ぎ   貢人

 蝉しぐれ ちぢに聞こゆる 神の社   貢人

 ご本堂御神湯 湯殿山のご信仰。

 この世の全てのもの何ものをも包み込み、

慈しむ御心なり。

 また、月山、羽黒山、湯殿山三山を詣でる

ことにより、過去、現在、未来を経る。 

 三関三度の教えにも生まれ変わりの

信仰なり。

「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」  芭蕉

「湯殿山 銭ふむ道の 泪かな」     曾良

 30分に一本のバス。

 9時15分のバスに乗る。

 山頂より吹く風が涼やかで心地良し。

 湯殿の神湯に身を入れし、三関三度の祓い

 なり。

 9時40分湯殿山に別れを告げる。

 心身とも清められたかな。


旅籠一番

2018-09-26 09:00:05 | 日記

旅籠一番

平成30年9月26日(水)

 今朝は、18度と20度を切る。

 長袖を着て、その上に薄地の

上っ張りを羽織っている。

 昨日の雨の中でも年配の方がひとり、

電動のこぎりを片手に杉の木を伐採して

おられた。

 もう少しで完了になる。

 台風24号の進路によっては、よきタイ

ミングの伐採かな?

 さて、今朝は「旅籠一番」

  秩父札所大智番の四萬部寺の門前に

ある民宿だ。

 朝8時の納経受付と同時に1番からスタート

するために、前夜から門前に宿をとり、

巡礼するためという。

 写真は、旅籠一番の旧館で、現在は

新館で営業しているという。

 昔も今も変わらない巡礼スタイルだ。

 次は、息を切らす巡礼を石仏が見守る

「真福寺」だ。