貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

大なる流れ

2018-10-17 09:12:46 | 日記

大なる流れ

平成30年10月17日(水)

 今朝の「読売手帳」に、

「<正が先ず,王をからかった。

 『正しさを歪めないと王には

  なれませんね。

  永遠に,正になりそこねて

  いるのが王!』

 王が笑って応じた。

 『王になりそこねた正の嫌みか…

 無力な者ほど正義にご執心な

 ものでね。』>

 サウジアラビアの記者の取調

中の暗殺事件を受けての吉野弘

さんの詩からの引用。

 何となくわかるような・・・。

「 正 」と「 王 」

 左の内側の棒が垂直か、

水平の違い。漢字も凄い!

当を得て妙!

 文学散歩をもう一日。

 与謝蕪村は最上川二句。

けみの衆の 舟さし下せ 最上川

 新米の 坂田は早し 最上川

 中でも、特別扱いの斎藤茂吉の碑は、

斧の形。

 

 昭和22年に酒田を詠んだ。 

「おほきなる 流となれば ためらはず 

 酒田のうみに そそがむとする」  

 何と大きなスケールの歌。

 酒田を誇っている。 

 そして、野口雨情。

「米ぢや庄内 港ぢや酒田 

  日和山まで 船が来る。」

 ほんと、日和山まで公園まで船が

来ていた。

 河村瑞賢の千石船が!

 江戸の人々の食料供給に、出羽の

御城米を江戸に運ぶことを命じられ

た屈指の豪商、河村瑞賢は、

ここ日和山に御米置場を設営。

 酒田港から江戸への西廻り航路を

開発。

 米穀や紅花等の流通と開運の向上に

大いなる貢献をした。  

 庫跡は米の文字、酒田の灯台、

そして千石船と西廻り航路の復元、

 河村瑞賢の立像など、

二度目とは

いえ、見応えのある公園でもあった。