「今象潟に方寸を責」
平成30年10月5日(金)
「今象潟に方寸を責」???
「江山水陸の風光数を尽して、
今象潟に方寸を責」。
という書き出しの「象潟」の段。
(ここまで、海・山・川・陸など、
風光明媚な所をいろいろまわって
きて、古くからの名勝として名高い
象潟を一刻も早く見たい、)
という意味かな?
早く象潟をみたいとせき立てられた
芭蕉は、日射しが傾きかけた頃到着
した。
私は午前10時頃到着。
晴れ男と公認(?)されていたとおり、
快晴。
芭蕉は、海からの風が砂を吹き上げ、
あたりは一面雨に煙って、鳥海山も
姿を消してしまったという。
しかし、翌日は快晴。
象潟へ舟を漕ぎ出す。
能因法師が3年間住んだという能因島を、
先ず訪ねる。
次に対岸に舟を寄せ、陸に上がる。
名勝地象潟を、芭蕉は満喫。
私は、想像するのみ。
「象潟の 桜はなみに 埋もれて
花の上漕ぐ 海人のつり舟」
と、西行法師が詠んだ桜の老木に西行を
偲ぶ。
そして、神功皇后の墓だと言い伝えられる
墓のある坩満珠寺の座敷に座って象潟の
全景を見たという。
象潟の坩満寺山門
広大な境内
本殿
さあ、これから象潟の散策と
坩満寺を満喫しよう。