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バズ・ラーマン監督『オーストラリア』その1

2014-05-18 07:09:00 | ノンジャンル
 昨日の朝日新聞に鈴木則文監督の訃報が掲載されていました。享年80歳。マキノ雅弘監督の直弟子として活躍されました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、バズ・ラーマン監督・原案・共同脚本・共同製作の'08年作品『オーストラリア』をWOWOWシネマで見ました。
 “アボリジニーとトレス海峡諸島民の皆様 故人の映像が含まれる場合があります”の字幕。“1941年12月7日真珠湾攻撃。日本軍はオーストラリア北部のダーウィンにも攻撃の矛先を向けた。そこはワニと牛成金と先住民戦士の土地、そして冒険とロマンスに満ち満ちていた。先住民アボリジニーの血をひく混血の子供たちは白人社会への奉仕を目的に、力づくで家族から引き離され、『盗まれた世代』と呼ばれるようになった”“1939年9月”の字幕。男の子のナレーション『僕の“大人になる旅”の道連れは、おじいちゃんのキング・ジョージ。先住民の生き方と何にも増して大切なことを教えてくれた。それは『物語』を語ること。あの日、キング・ジョージは魔法の歌で魚を捕る方法を教えてくれた。僕は黒人でも白人でもない。白人は僕のことを『混血』『ハーフ』『クリーム色』と呼ぶ。僕は僕1人。あの日、僕は白人が牛の群れをカーニーの土地に追い込むのを見た』。(以下、『』は男の子のナレーションを表します。)フレッチャー「姿を見られるな!」。『キング・ジョージは白人を罵った。(水に潜って姿を隠す男の子)そしてこう言った。“白人は悪い霊を呼ぶ。この土地から追い出す”と』。殺された白人の死体が男の子の上に浮かぶ。馬に乗った男の子は村へ着くが、近づくトラックを見て「オマワリだ!」と叫ぶ。『僕を捕まえて“伝道の島”へ連れていく。(逃げ出す男の子)僕は白人にされる。しかしそれはオマワリじゃなかった。その代わりに僕は初めて見た。ミセス・ボスを。見たこともないような女。この国の女じゃない。僕の祖先はいろいろな名で呼んだが、白人はこの国をこう呼ぶ。“オーストラリア”と。この物語の始まりは、この日をさかのぼる少し前。遠い遠い国で起こった。“英国”と呼ばれる国だ』。
 「“遠くの土地(ファラウェイ・ダウンズ)”を売らねば」と馬に乗る貴族のサラ(ニコール・キッドマン)が言う。召使い「“食肉王”キング・カーニー氏の付け値は時価の6分の1です」「お金が要るわ!」「だから旦那様のアシュレイ郷は牛を集めて売ろうとされてる」「主人がなぜオーストラリアに居着いてしまったのか。目的は“牛”じゃないの。“牛”じゃない生き物よ」「奥様、それは言い過ぎです」「私は自分で向こうに行き、土地を売り、夫を連れ戻すわ」。
 サラには夫が「信頼できるドローヴァーという男が出迎える」と言ってくる。ドローヴァーは黒人の仲間だと言われ、酒場から出ていくように店の主人と客たちに言われ、ケンカを始める。軍の食肉買い付け責任者である知事「この北部ではファラウェイ・ダウンズだけが、キング・カーニーの土地ではない」。アシュレイの土地の管理人であり、カーニーの娘の許嫁でもあるフレッチャーに、カーニーは「アシュレイの牛は1頭たりとも港に入れるな」と命ずる。サラは水上機で港に着くが、ドローヴァーはケンカの真っ最中。そこを訪ねたサラは、トランクをケンカの道具に使われてしまい、開いたトランクからはサラの下着が舞い上がる。恥ずかしさから呆然とするサラに、ケンカに勝ったドローヴァーは「オーストラリアにようこそ」と言う。
 『ドローヴァーは大きなトラックにミセス・ボスを乗せ、自分の水筒を飲ませた。(犬にも水筒で飲ますドローヴァー)気が合ったみたい。荷物の上にはマガリ。いとこのグラージも一緒に付いてきた。(走ってきて荷台に駆け上がるグーラジ)皆、仲良くなった』。ドローヴァー「あんたの夫は1500頭の牛を俺に任せると約束した。俺は牛追いだ。最後に残るのは人生の物語」。トラックに並んで跳ねるカンガルーの群れに感激するサラ。先頭のカンガルーが撃たれ、驚くサラ。フロントガラスに垂れる血。荷台に積まれたカンガルーの死体と喜々として銃を持つグラージ。
 ドローヴァーの水浴びを驚いて見るサラ。テントは1つ。ドローヴァー「夜は冷えるから皆でくっついて寝よう」。驚くサラ。寒がりだす男3人。ドローヴァー「からかっただけだ。俺たちは焚火のそばで寝るよ」サラ「私は男と同格よ」ドローヴァー「アボリジニーの女なら付き合えるが、あんたはダメだ」。(明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/