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トニー・スコット監督『ハンガー』

2014-03-16 09:40:00 | ノンジャンル
 トニー・スコット監督の'83年作品『ハンガー』をDVDで見ました。
 ミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)とジョン(デイヴィッド・ボウイ)は、クラブで出会った相手をペンダントから飛び出すナイフで刺します。シャワーを一緒に浴び、キスし、眠る二人。一方、セーラ・ロバーツ博士(スーザン・サランドン)は、部屋に閉じ込められ、50時間以上も眠らず暴れ回り、メスを引きちぎって食べた猿の観察を引き続き行なうよう、部下に指示します。8~10歳で肉体年齢が70歳になるポルジェリアという病気は、セーラが勤めるパークウエスト診療所で研究すれば逆に老化を遅らすことができるようになるとセーラはテレビ番組で言い、自らの著書『睡眠と長寿』を宣伝します。それを見るミリアムとジョン。ミリアムはその本を買い、サイン会でセーラ本人に話がしたいと言います。ハンクリー医師のところへ行き、老化の話をするミリアム。ジョンは髪の毛が抜け始め、ミリアムに今までの人々はどのくらいで死んだのか聞くと、老化が始まって1週間から数日だと言い、何をやっても無駄だと言います。自分の後釜はもう考えているのか?とミリアムに訊くジョン。
 ジョンは“バークウエスト診療所”を訪ね、セーラに会おうとしますが、変人扱いされ、待たされている間にみるみる老人になっていきます。一方、セーラは問題の猿の血球が酸素を取り込まなくなって、一気に老化が進み、白骨化していくのを見ます。猿のビデオテープを所長に見せて、研究予算を取るようにスタッフに言うセーラは、成熟を左右する時計が体内にあることが分かり、歴史的な発見だと語ります。トイレに行ったジョンは隣の男を襲おうとしますが果たせず、エレベーターでセーラに会うと、セーラは老人となったジョンの姿を見て、「待たせて申し訳なかった、話が聞きたい」と言いますが、ジョンは去ります。帰宅途中、若い女を襲うジョン。帰宅すると、ミリアムが音楽を教えている少女が訪ねてきて、ミリアムに置き手紙を置いて帰ろうとするところで、ジョンは演奏を頼み、その隙に少女の口を押さえてナイフで刺します。ミリアムは帰宅すると、ジョンは自分を殺せと言いますが、ミリアムはジョンには解放も安眠もなく、永遠に暗闇の中で生き続けるしかないと言い、階段から落ちたジョンを、鳩が飛ぶ部屋に運び、そこで棺に入れます。
 セーラはジョンに会いに来ますが、ミリアムは彼は今スイスにいると言うと、セーラは役に立ちたいので連絡してほしいと言い、去ります。そこへ刑事が現れ、失踪した少女の件についてミリアムに訊きます。
 翌日セーラは待切れずにまたミリアムの元を訪れ、500年前の像にミリアムがそっくりだと言います。セーラはミリアムに誘惑され、ベッドを共にします。肌を流れる血。その日の夜、セーラのボーイフレンドのトムはセーラがレアの肉しか食べず、今日の午後、初対面の人と3時間半も過ごしたことを怪しみます。
 翌日診療所でセーラの血を調べると、全く違う2種類の血が戦っていて、分離した血は人間のものではないことが明らかになります。セーラの腕に傷があるのに気付くスタッフ。セーラはミリアムの元を訪ね、「何をしたの?」と詰問し、ミリアムは「夢以上の贈り物、つまり永遠の命を与えた」と言い、「私たちはもう離れられない」と言います。怒って去るセーラに「飢えがひどくなれば辛抱しきれず、私のところへ帰ってくる」と言うミリアム。セーラはトムと連絡を取ろうとしますが取れず、ミリアムに監視されている幻影に怯えます。ミリアムは男を自室に連れ込み、ナイフで殺すと、セーラはミリアムのところへセーラを探しにやってきたトムをナイフで刺します。「1週間に1度血を吸えば、年をとらない。あなたをもう手放さない」と言うミリアムの目の前で、セーラは自らの胸をナイフで刺します。ミリアムは彼女を鳩の部屋に運ぶと、部屋が傾き、数々の棺の中にいた死んだ老人が復活し、ミリアムを襲います。階段から落ちたミリアムは次第に老化が進み、やがて白骨化すると、復活した老人たちも白骨化します。
 所有者を急に失った屋敷は売りに出され、ミリアムが自分を呼ぶ声がセーラには聞こえるのでした。

 イメージショットが多く、ストーリーを追うのが大変でした。ミリアムがパンパイアだったのは分かったのですが、ジョンは彼女の血を供給するための存在だったのでしょうか? それもよく分かりませんでした。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/