昨日はロバート・キャパの49回忌でした。戦場写真家のさきがけとして活躍する一方、前線の後方でくつろぐ兵士たちや市井の人々の姿を生々しくフィルムの収めた、希有な写真家でした。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
さて、アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本の'11年作品『ル・アーヴルの靴みがき』を川崎アートシアターで見ました。(以下のあらすじは、公式パンフレットを参考に書いたものです。)
北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴルの駅や高級靴店の前で、かつてパリで気ままに過ごしていたマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、8年かけて身分証明書を取得したベトナム人のチャングを相棒にして靴みがきをしています。わずかな稼ぎを持って家に帰ると、パリの生活から彼を救ってくれた妻のアルレッティ(カティ・オウティネン)が愛犬のライカ(カウリスマキ監督自身の愛犬なのだそうです)とともに待っていてくれます。同じ街角に住むパン屋のイヴェットや八百屋のジャン=ピエール、そして仕事の後に立ち寄るカフェの女主人クレールとの触れ合いも彼の暮らしを豊かなものにしてくれています。
そんなある日、港にアフリカのガボンからロンドン行きのコンテナが間違って陸揚げされ、その中から違法移民たちが発見されます。1人逃げ出す少年イドリッチ。港の桟橋で昼食を食べていたマルセルは、海面に上半身を出して立ちつくすイドリッチを発見し、昼食を分けてやろうとしますが、そこに現れたモネ警視(ジャン=ピエール・ダルッサン)に訊問され、その場を立ち去り、イドリッチも姿を消します。
一方、アルレッティは自宅で倒れているのをマルセルに発見され、イヴェットの車で担ぎこまれた病院の医者に不治の病であることを告げられますが、アルレッティは、子供がそのまま大きくなったようなマルセルに、その事実は酷すぎると言って、医者にそのことをマルセルに言わないように頼みます。アルレッティの嘘を素直に信じるマルセル。
その後、新聞で少年のことを知ったマルセルは、少年を見た場所に食べ物と小額の紙幣を入れた紙袋を置いて立ち去りますが、家に帰ると、彼を付けてきていた少年がライカの小屋に寝ていました。食事を与え、家から一歩も出るなと言うマルセル。テレビでは不法移民たちを排除しようとする警察と移民たちの保護団体が衝突しているニュースが流れます。カフェから帰ろうとするマルセルは、少年がカフェの外で彼を待っていたのを発見し「言うことを聞け」と叱責して、家に連れて帰ります。マルセルの家の正面に住む住人(ジャン=ピエール・レオ)は、マルセルが少年とともに家の中に消えるのを見て、警察に通報しますが、翌日マルセルの前に現れたモネ警視は、少年を警察に渡すようにほのめかします。
一方、マルセルはアルレッティの元に日々花を届けますが、日ごとに痩せていく体を見せることで心配させたくないアルレッティは、「あなたと会うと心が乱されて病気によくない」と言って、2週間は会いに来ないように言います。
マルセルはイドリッサからロンドンにいる母に会うために密航したことを聞きだし、難民キャンプを訪ね、収監所に拘束されていたイドリッサの祖父と会うと、彼からイドリッサの母が中国人の店で働いて自立していることを聞きだし、イドリッサをロンドンへ送ることを誓います。マルセルは知人の船乗りにロンドンへの密航を頼みますが、費用として3000ユーロが必要で、もし当局に見つかったら船を没収される危険があるとも言われます。マルセルはその費用を工面するため、妻ミミと仲違いしたことで落ち込み、引退状態になっていた歌手のリトル・ボブにミミを引き合わせ、彼にカムバックコンサートをしてもらうことに同意してもらいます。一方、2週間ぶりに会ったアルレッティに、マルセルは、次に来る時には、記念の黄色いドレスを持ってきてほしいと言われます。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本の'11年作品『ル・アーヴルの靴みがき』を川崎アートシアターで見ました。(以下のあらすじは、公式パンフレットを参考に書いたものです。)
北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴルの駅や高級靴店の前で、かつてパリで気ままに過ごしていたマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、8年かけて身分証明書を取得したベトナム人のチャングを相棒にして靴みがきをしています。わずかな稼ぎを持って家に帰ると、パリの生活から彼を救ってくれた妻のアルレッティ(カティ・オウティネン)が愛犬のライカ(カウリスマキ監督自身の愛犬なのだそうです)とともに待っていてくれます。同じ街角に住むパン屋のイヴェットや八百屋のジャン=ピエール、そして仕事の後に立ち寄るカフェの女主人クレールとの触れ合いも彼の暮らしを豊かなものにしてくれています。
そんなある日、港にアフリカのガボンからロンドン行きのコンテナが間違って陸揚げされ、その中から違法移民たちが発見されます。1人逃げ出す少年イドリッチ。港の桟橋で昼食を食べていたマルセルは、海面に上半身を出して立ちつくすイドリッチを発見し、昼食を分けてやろうとしますが、そこに現れたモネ警視(ジャン=ピエール・ダルッサン)に訊問され、その場を立ち去り、イドリッチも姿を消します。
一方、アルレッティは自宅で倒れているのをマルセルに発見され、イヴェットの車で担ぎこまれた病院の医者に不治の病であることを告げられますが、アルレッティは、子供がそのまま大きくなったようなマルセルに、その事実は酷すぎると言って、医者にそのことをマルセルに言わないように頼みます。アルレッティの嘘を素直に信じるマルセル。
その後、新聞で少年のことを知ったマルセルは、少年を見た場所に食べ物と小額の紙幣を入れた紙袋を置いて立ち去りますが、家に帰ると、彼を付けてきていた少年がライカの小屋に寝ていました。食事を与え、家から一歩も出るなと言うマルセル。テレビでは不法移民たちを排除しようとする警察と移民たちの保護団体が衝突しているニュースが流れます。カフェから帰ろうとするマルセルは、少年がカフェの外で彼を待っていたのを発見し「言うことを聞け」と叱責して、家に連れて帰ります。マルセルの家の正面に住む住人(ジャン=ピエール・レオ)は、マルセルが少年とともに家の中に消えるのを見て、警察に通報しますが、翌日マルセルの前に現れたモネ警視は、少年を警察に渡すようにほのめかします。
一方、マルセルはアルレッティの元に日々花を届けますが、日ごとに痩せていく体を見せることで心配させたくないアルレッティは、「あなたと会うと心が乱されて病気によくない」と言って、2週間は会いに来ないように言います。
マルセルはイドリッサからロンドンにいる母に会うために密航したことを聞きだし、難民キャンプを訪ね、収監所に拘束されていたイドリッサの祖父と会うと、彼からイドリッサの母が中国人の店で働いて自立していることを聞きだし、イドリッサをロンドンへ送ることを誓います。マルセルは知人の船乗りにロンドンへの密航を頼みますが、費用として3000ユーロが必要で、もし当局に見つかったら船を没収される危険があるとも言われます。マルセルはその費用を工面するため、妻ミミと仲違いしたことで落ち込み、引退状態になっていた歌手のリトル・ボブにミミを引き合わせ、彼にカムバックコンサートをしてもらうことに同意してもらいます。一方、2週間ぶりに会ったアルレッティに、マルセルは、次に来る時には、記念の黄色いドレスを持ってきてほしいと言われます。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)