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鈴木則文監督『恐怖女子高校 女暴力教室』

2011-05-25 08:27:00 | ノンジャンル
 鈴木則文監督・共同脚本の'72年作品『恐怖女子高校 女暴力教室』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
 立派な目標が掲げられた「聖光女子学園」の看板から、鉄格子の窓に移り、真っ赤な字でタイトル。乱れきった教室内ではバイブでよがる者もいれば、シンナーを吸う者もいます。放課後トイレで私服に着替えて化粧をしたお道(杉本美樹)らは、別の女子高グループに因縁をつけられ、路上で乱闘に至り、相手から財布とパンティを取り上げます。生徒に暴力を振るったとして前校をクビになった吉岡が新たにお道の組の担任になりますが、教室のドアを開けると猫の死骸がぶらさがり、黒板に書き始めると、パンティやコンドームが飛んで来ます。厳しい態度で臨むと宣言する吉岡に対し、お道はここには私たちのルールがあるんだと言い放ちます。理事長の娘・すみ子が同級生からかつあげをしているのを見つけたお道らは、すみ子の仲間らと乱闘となり、すみ子らをトイレに閉じ込め、火のついた竹箒をかざして火の粉を降らせます。酒を飲んで家に帰って来たお道を公務員の父は叱りますが、お道は自分が強姦されたことを隠蔽しようとする家族を責め立て、その事件以来不良になったことが明らかになります。花園のお由紀として有名なスケ番(池玲子)が転校してくることになり、その噂をお道らがしていると、お由紀がピアノで弾く「皆殺しの歌」が聞こえて来ます。ピアノを弾くお由紀にお道らは殴りかかり倒すと、去って行きますが、優等生の洋子はお道に同情し、自宅に連れて帰ります。理事長(金子信雄)の長男・たけお(名和広)はバーで働く洋子に執心し、酔わせた彼女を車内で犯します。すみ子が仲間に売春させ、それで得た資金でスケ番連合を作ろうとしているという情報を得たお道は、仲間にその証拠をつかませに行かせますが、逆に仲間を人質に取られ、彼らを奪還するために、すみ子らの元に赴き、乱闘となります。吉岡がそこに駆けつけ、残っていたお道らを次々に投げ飛ばすと、お道は見直したと言って、吉岡を喫茶店に誘いますが、照明を消した後吉岡をめった打ちにします。吉岡は卑怯なまねをするなと教室でお道らにビンタを喰らわせますが、お道らは吉岡を捕えて、彼の目の前で吉岡の味方の女教師を仲間に輪姦させます。そこに駆けつけたお由紀はお道に仁義を切ると、お道も切り返し、ビーナスブリッジでのタイマン勝負となりますが、引き分けに終わります。その場に落ちていた学生証から、お道はお由紀がたておらの高利貸しが原因で一家心中した家族の生き残りであることを知ります。医科大学新設のために教育委員長に洋子を抱かせたたけおでしたが、洋子の妊娠が発覚すると、彼女に中絶を迫り、すみ子らは洋子に暴力を振るい流産させます。お由紀の目の前で洋子は飛び降り自殺し、その現場にいたお道らに理事長とたけおは口止めさせようとします。すみ子からケンカ状を受けたお道らは、彼女らとの河川敷での乱闘に臨みますが、すみ子らが約束を破ってナイフを取り出すと、そこへライフルを持ったお由紀が現れ、全ての張本人がたけおであることをすみ子に白状させると、彼女らを全裸にさせ天国の洋子に対して土下座させます。たけおの誘いに乗ってベッドを共にしたお由紀でしたが、たけおは彼女の内股に彫られた刺青に気付き、彼女が自分が復讐のためにこの学校に転校してきたことを明らかにすると、そこへライフルを持ったお道らが乱入します。彼女らはたけおに父の情婦を抱かせた後、校門に理事長と情婦とたけおを縛り付け、彼らの不正を暴く立て看板を立てると、制服を脱いで校門の前で燃やすのでした。
 突然ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』になったり、ライフルを持って池玲子が現れる辺りから荒唐無稽さが加速するなど、見どころ満載でした。コメディリリーフも由利徹や岡八郎、大泉滉ら芸達者が揃い、楽しませてくれました。オススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)