”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

恥の上塗り・・・名誉毀損訴訟の顛末

2010年11月23日 21時09分49秒 | 地域
2007年の函館市長選挙に絡む言動により西尾函館市長を相手取り,損害賠償を求めていた井上前市長は,1審,2審と負け続け,結局上告を断念したとの報道がなされた。
選挙戦での批判意見を名誉毀損と訴えるのは,基本的に表現の自由を踏みにじる暴挙であり,愚挙であることは明らか。
少なくとも,選挙での民意を得られなかった井上前市長に対しては,潔くない,恥を知れといった批判も多いのも事実である。
自らを証明しようとするならば,来年の選挙に捲土重来を期せば良かっただけなのに,西尾批判は他の人にまかせっきりという感は否めないのではないだろうか。
井上前市長の敵討ちなのかどうかは知らないが,先日立候補を表明した工藤氏は,現在の市の置かれている困難な状況をすべて現西尾市長のせいといわんとしているが,そもそも西尾氏が当選してから,金融危機などがおこり,難しい状況が降ってわいたようなものだから現市長のせいとはいいきれまい。
恥の上塗りのような訴訟とその後継をかってでたような選挙戦の展望は必ずしもいいイメージにはつながらない。
選挙戦当時だけで忘れ去られるべき「悪代官」が3年半も記憶にとどめられたことは,果たしてどうだったのか。
「適法な上告理由を見つけることができなかった」というコメントは,結果的には「訴権を乱用してしまった」と言い直さねばならないだろう。