”ばっきん”のブログ

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公明:横山氏の後継候補は志賀谷氏に決定だが・・・

2010年11月02日 21時15分04秒 | 政治
来春の統一地方選挙における北海道函館市区において,参議院に進出した公明党の横山信一氏の後継候補がようやく決まった。
市議を5期に亘って勤めている志賀谷隆氏である。
そもそも,公明党にとって市議から道議への挑戦を一回で成功したのは吉田恵悦氏のみである。(1987年から4期)
しかし,このときは公明新聞記者から転身した落下傘候補で,1期のみ市議を勤めた直後の挑戦であり,若さがあった。
前任の横山信一氏は,市議を経験せず,いきなり道議への挑戦を成功させた数少ない例であり,これも落下傘候補ある。(2003年から2期)
古くは,まだ公明党になる以前,能条康尊氏が市議から道議に挑戦したことがあるが,これは惨敗で終わった。
1975年から3期勤めた柳谷正一氏にしても,1971年の道議初挑戦では落選の憂き目にあっている。
このときは,亀田市との合併以前であり,同市への人口流出を読み切っておらず,半ば柳谷氏の当時の出世欲が完全に裏目に出たといってよい。
今般の志賀谷氏の挑戦は,支持母体の創価学会員の高齢化を読み切らなければならないだろう。
加えて,現職市議が一気に引退を表明しているところからもかなり厳しい選挙になることだけは間違いない。
函館市議会は,定数を38から一気に30に減じていることから,従来通り5名の当選を狙うのかといった問題もあるが,党勢拡大を前面に打ち立てなければ,とても個人票が多かった横山氏の得票数に並ぶことは厳しい。
志賀谷氏といえば,最近では常に市議会で西尾市長を悪口罵詈しているのが認められるが,そうした面からも公明党自体が反・西尾を打ち立てて,場合によっては対立候補へ肩入れしながら進まねば,票の拡大を勝ち得ることにはならないと思う。
まあ,仮に西尾市長が再選されることがあれば,志賀谷氏が道議に転身することは喜ばしいことかもしれない。
「地元で頑張ってきた人が候補になることは喜ばしい」などとのんきなことは言っていられないはずだ。
民主は実績のある3人,自民も2人に絞っており,これに共産の若年候補が加わる来年の道議選は,函館の公明党にとっても岐路と言ってよい。