”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

学童保育と生活保護

2010年11月05日 10時31分05秒 | 生活保護
11月4日付けの函館新聞では,函館市学童保育連絡協議会の結成30周年記念祝賀会が開催されたことを報道している。
「学童保育」とは,保育所が小学校就学前の幼児を対象としているのに対し,小学校に就学している児童を対象にしているソフト事業である。
いうまでもなく,保育所にしろ,学童保育にしろ,就労している親に成り代わって保育を行うのが建前だが,こと生活保護を受けている母子家庭にとっては,その理念を理解していない例が多い。
保育所でも,対象は就労している親もしくは求職活動中の親であることが大前提なのだが,生保受給者の母親はどうも働きたくない人が多いので本来の意味での利用がどれだけあるのかというこまった問題がある。
たとえば,生保受給者は保育料が免除されているので,昼間子供と一緒にいたくない母親にとっては,利用しようとする気が起こる場合が一方ではあるのだ。
しかしながら,「学童保育」では,料金が発生するため,いきおい利用が極端に少ない。
生保受給者においては,この支払う料金の一部は,稼働収入から控除されるのだが,そもそも働いている人間が少ないので利用しようという気にはならないのである。
ただなら利用するが,一時でも自分が金を出すという行為をためらうのは,受給者に共通する傾向らしい。
もちろん,この学童保育を利用し,就労に励んでいる受給者も少ないながら一方ではいるのだから,そういう人は応援してあげたいのだが,大部分がそうではない現実に,ある意味むなしさを感じてしまうのである。
そんなこんなで,学童保育に携わっている方々のご健闘にあらためて感謝したい気持ちになった。