このロードレーサーをオーダーしたのは、1989年の夏頃でした。
「レースに出るわけではなく、楽しく乗れるロードレーサーにしたい」ということを
宮澤氏にお伝えし、パイプ選びから始まりました。
当時のロードレーサーでよく使われていたのが、丹下のプレステージというパイプです。
「よく使われていた」というのは、実際には雑誌に掲載されているレーサーに使われて
いるのを見ていただけですが・・・。
プレステージが使いたいとお話しすると宮澤氏は、「目的が、楽しく乗ることであれば
プレステージはお薦めしない。チャンピオンのナンバー1が良い。チャンピオンのナン
バー1は非常に良い。」とのご意見。
キヨ ミヤザワでオーダーすることを考えたのは、イタリアでフレーム製作をされ、本場の
ロードレースも熟知した宮澤氏の考えるロードレーサーに乗ってみたかったからです。
素人の私が雑誌の知識でとやかく言うことは止め、フレームパイプの選択も宮澤氏に一任
させて頂くことにしました。
その結果、チャンピオンのナンバー1をベースにダウンチューブのみナンバー2を使用す
ることになりました。ダウンチューブのナンバー2は、比較的大きめのフレームサイズの
時に用いるそうです。
シートサイズとトップチューブは、それまで乗っていたロードを基準に決め、それ以外の
スケルトンは全てお任せしました。
ひとつ興味深かったのが、「BB下がり」についてです。
当時、ほとんどのロードレーサーが、BB下がり70mmでした。このロードもそれ以外の
ことは考えていませんでした。ところが宮澤氏は私との会話の中からできるだけBBは下
げた方が良いとアドバイスされるのです。
72~75mmぐらいがいい、と。結局このロードは、72mmにすることにしました。
当時の会話は良く覚えていないのですが、BB下がりは、走り方によって変える方が良い
とのことだったと思います。
今でもこのフレームは乗っていますが、私にとって乗りやすさナンバー1です。
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