自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

ステムの話 ITALMANUBLI (ITM)

2014年03月21日 18時26分26秒 | パーツ
ITALMANUBULI (ITM) です。



1980年台の終わり頃に、Cinelli や TTT の2大メーカーに分け入ってシェアを伸ばしたイタリア メーカーです。



1991年にツールで初優勝したインデュラインのバイクにもITMのステムとハンドルバーが装着されていました。
その後、インデュラインがツールで優勝を重ねる度にシェアも伸ばして、1994年のツールでは出場チームの大半がITM製でした。

ところが、日本ではそれほど流通しなかったようで、「どこのショップでも取り扱っているパーツ」ではなかったように記憶しています。

改めてこのパーツの詳細を調べてみたのですが、よく分かりませんでした。
古いパーツカタログでは、「シッタデルバッサーノ」との表記があったり、「400 Racing」とあったり。



特徴は、コラム挿入部分に目盛りが刻んであること。
シビアなハンドルの高さ調整が可能です。
ステムでこういった加工が施されているのは珍しいと思います。



デザインは、Cinelli XA 系です。
よく似ているのですが、このステムのクランプ位置はCinelli XA よりも低く設定されています。
ポスト部分の縦パイプと突き出し部分の交わる点を基準に、クランプの中心部分を比べると水平より低いところに位置しています。
(Cinelli XA では、ほぼ平行なので逆に前上がりに見えてしまう?)



突き出し部分は、比べてもかなり細身。
(左:ITM、右:Cinelli XA)



このパーツは、ショップの特価品で見つけた中古品です。
ITMは、アヘッドタイプで「ミレニアム」シリーズをヒットさせましたが、その後勢いを失っているように感じます。
ITM社の近況も調べたのですが、分かりませんでした。
時代の流れなのでしょうか。
コメント
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