自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

カンティ ブレーキ台座の修理

2016年07月17日 22時42分49秒 | メンテナンス
新しいミニベロの製作に合わせて愚息に譲ることにした古いミニベロ。
なんの整備もせずに渡して不具合や事故を起こしてもまずいので、全部バラしてフルメンテナンスしました。
(いい親です)

ハブやBBまでバラし(BBは、チェーンホイールの交換をしたためですが・・・)グリスアップをしています。
ブレーキも何年かぶりでバラしました。
・・・とそこで問題発生。
フロント左のブレーキ取り付けビスが外れません。
ビスが、台座ごと回ってしまいます。
フロントフォークに溶接された台形の台座とビスを受ける円柱の溶接が外れているようです。
深追いせずにそのままにしておこうかとも考えましたが、「万一を考えるとやはり何か対処をしておくべき」とミニベロのフレーム製作をお願いしていた細山さんに相談しました。

細山さん曰く「マスプロ車ではよくあることだが、放っておくと台座が抜けて事故になる」。
これは、大変。
「修理お願いできますか?」と依頼すると、「裏から溶接すれば大丈夫。但し、溶接で塗装が焦げますよ。」と。
焦げるのは仕方ないと諦めフロントフォークだけ預けました。



新しいフレームと一緒に戻ってきたフロントフォーク。
細山さんの技術と配慮で塗装の焦げはそれほどひどくはなく、タッチペイント何とかなりそうな感じ。



裏側。
ガッツリ溶接してあります。
右側の溶接は大丈夫だったそうです。



台座の溶接部分は、ヤスリで整えクルマ用タッチペンで塗装。
フロントフォーク部分は、焦げてはいるものの赤みも残っているので、あえて補修せずにそのままにしました。



組み上げてしまうとそれほど違和感はありません。



愚息に譲るミニベロ。



一見、私が乗っていた状態に見えますが、パーツの交換をしています。



懐かしいマイティコンペにサンツアーV。
大事にしろよ!

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ミニベロの話 その22

2016年03月30日 22時26分59秒 | メンテナンス
ミニベロで使用していたチェーンの洗浄を行いました。

洗浄液は、フィニッシュラインのディグリーザー。



チェーンを液に浸して一晩漬け置き。



液は、黒ずんでかなりの汚れです。

チェーンを取り出してウエスでふきあげ。



チェーンは、SACHS(ザックス)グループとなったSEDIS(セディス)のセディスポーツ。



これもかなり古いものですが、ミニベロなので近所ばかりの利用でさほど距離は乗っていません。
もう少し頑張ってもらいましょう。
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Campagnolo Record ハブ (カンパニョーロ レコード)のオーバーホール その2

2015年12月06日 16時20分18秒 | メンテナンス
古いグリスを取り除ききれいに掃除をした後、新しいカンパのグリスと共にベアリングを入れました。



昔のカンパグリスに比べると現在のものは白っぽくて粘度が低くいようです。
指先の感覚で玉当たりを調整し、ロックナットを締め、再度回転をチェックする、何度か繰り返して納得できる回転に仕上げます。
面倒な作業でですが、「自転車いじってる」というひとときです。

ハブの胴体中心部にある黒い部品は、グリスを入れる穴のキャップです。



この形も改めてよく見てみると凝った形状です。
当時のクイックレバーやWレバーのデザインに共通するものです。

ハブ本体を「ピカール」で磨き、ピッカピカに仕上げ。



クイックも一旦バラし、古い油分を取り除いて可動部に新しいグリス塗りました。



クイックを取り付けて作業は終了。
30数年の時を経ていよいよ活躍の時を迎えることになりました。
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Campagnolo Record ハブ (カンパニョーロ レコード)のオーバーホール

2015年11月29日 22時54分41秒 | メンテナンス
フリーマーケットでミニベロ用に購入したCampagnolo Record のハブ。



未使用のようですが、製造後既に30年近くは経過しています。
ミニベロのホイールとして使用するのには、一度バラしてグリスアップする必要があります。
カップ & コーン タイプのハブをイジるのは久しぶり。
その様子を紹介します。

今回メンテナンスを行う旧レコードハブ。
最近のハブに比べて胴が細身でスマート。アルミのロードリムとの組み合わせは絶妙です。
でも今回は、20インチリムとの組み合わせ。



まず、準備するもの。
ハブスパナ 13mm×14mmが2つと16mmが一つ、それにグリス。(グリスは、カンパ グリス)



フロントハブの玉押しは、13mm。
ロックナットは、16mm
今回、ロックナットはかなり固く締まっていたので、作業の途中でモンキーを使いました。

ロックナット、玉押しを緩めシャフトを抜いたところ。



ベアリングに付着しているのは、恐らく旧カンパグリス。



乾燥して固まっているわけではなく、滑らかでベアリングを保護しているものの量は少なめ。
ベアリングは、片側に9個。

グリスを拭き取りきれいにしたところ。



未使用のようなのでカップにも傷はなくきれいな状態です。


新しくグリスを入れながらふと考えました。
このカンパハブは、製造後30年ほど経過したものですが、デビューはさらに10数年前のことです。
ハブ本体やベアリングを受けるカップの部分や玉押し。非常に精度よく丁寧に作られていることに今更感心します。
しかし、きっと日本でも腕のいい職人が加工すれば、その時代でもできたのではないかと。
ただ、自転車のパーツにそれだけの手間をかけることを誰も考えなかった。
そしてそれは自転車文化の違いがあったからだったのだと。
高精度のハブを高額ででも購入する必要性と風土・文化があったか無かったの違いではないかと。

現在の自転車パーツと言えば、特定のメーカーの一人勝ち?状態。
昔は各国のいろいろなメーカーが存在していたのにいつしか大半が消えてしまいました。
時代の流れと技術革新についていけなかったためです。
残ったのは、技術力でマーケットを押さえた覇者なのかもしれません。
それはそれですごいことなのですが、カンパハブのパーツのようにパーツの一つの部品に文化を感じることはない気がします。
そこに自転車文化の深さの違いあると思えたのです。
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サンツアー ニュー ウイナー(フリー)その3

2015年06月16日 22時30分24秒 | メンテナンス
交換するチェーンは、Wippermann Connex 808



以前、予備用に購入しておいたものです。
8S用ですが、126mm 7S と、130mm 8S は、ほぼ同じ?ということで使うことにしました。



チーンの交換によりかなりフィーリングが向上しました。
もっと早く交換しておけば良かった・・・。
しかし、5thと4th間の移動には少し「滑る」感じが残っています。

素人は、「5thと4thのスプロケット間隔が、もう少しあれば掛かりが良くなるのでは?」と考えました。
そして、「スペーサーを入れてみたら?」ということに。

間隔が、2.7mmのところにどれだけの厚みのスペーサーを入れると良いのか?
そんなことは、やってみないと分かりません。
どんな材料でどうやって加工すれば良いか?

フリーには大きなトルクが掛かります。ある程度耐久性があるモノでなければなりません。それでいて加工がしやすいモノでなければそもそも作れません。

いろいろ考えました。
アルミテープを重ねて使うとか、アルミ缶を切って加工するとか、プラバンを使うとかetc
厚みと耐久性を考慮して選んだのは、0.3mmのアルミ板。



加工は、フリーのスペーサーを型紙にして、少し大きめのカッターで切り抜きました。
多少力は必要ですが、意外と簡単。



5thと4thの間に入れます。



2.7mmに0.3mmが加わり、3.0mmとなりました。
組み上げみると





特に違和感はありません。

さて、そのフィーリングは・・・



「スゴく良くなりました!」と言いたいところですが、「う~ん。少し掛かりが良くなったかな?」といったところでした。

古いフリーのために随分時間をかけたのですが、この辺が限界でしょうか。
やはり時代と友に技術は進化しています。
改めて感じます。
イマドキの変速機の小気味良いことといったら・・・、ストレスフリーです。
ロードバイク人口が増えた理由の一つかもしれません。
コメント (6)
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