極ウマ『【有馬記念】パンサラッサ“令和の大逃走”だ「行くしかない」堂々ハナ宣言』
今週は中央競馬恒例の年末グランプリ、有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山)が行われる。展開の鍵を握るのは、前走・福島記念をハイペースで逃げ切ったパンサラッサ(牡4、矢作)だ。
◇ ◇ ◇ パンサラッサが「令和の大逃走」で波乱を呼ぶ。21日朝は開場直後の7時2分にゆっくり坂路を駆け上がり、弾むようなフットワークを見せた。
手綱を取った宮内助手は「先週、追い切ってから良くなりました。ピリッと芯が入った。いいと思います」と上昇を実感。「迷いなく、行くしかないでしょう」と、堂々のハナ宣言だ。
前走の福島記念が圧巻だった。前半3ハロン33秒6の超ハイペースで先手を奪い、そのまま後続に影を踏ませず4馬身差をつけた。夏場を休養に充て、左前脚の深管骨瘤(こつりゅう)が完治したことで「何もかも楽になったんやと思う」と担当の池田厩務員は明かす。
復帰後は2戦続けて逃げ切り勝ち。「それから、さらに良くなった。体の張り、馬の雰囲気が違う。重賞馬の風格が出てきた」。栗東48年目のベテラン厩務員は目を細める。
父ロードカナロアからスピードを、母の父の凱旋門賞馬モンジューからスタミナを受け継ぎ、手繰り寄せたグランプリ出走権。
「(逃げるだけの)テレビ馬じゃ、つまらないからね。見せ場以上の走りを期待している」
コントレイル、ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌで今年の競馬界を引っ張ってきた矢作厩舎。有馬記念はパンサラッサが、逃げて、逃げて、逃げまくる。【木村有三】
弾むように坂路を駆け上がったパンサラッサ(撮影・白石智彦)Photo by 極ウマ
ZBAT!競馬『【俺のチェックポイント】パンサラッサ圧逃劇あるぞ』
有馬記念の「俺のチェックポイント」2日目は、大阪サンスポの宇恵英志記者がパンサラッサに注目した。連勝で福島記念を勝利するなど充実一途。急成長の理由や、グランプリでの粘り込みの可能性を探った。
休養明け後からリステッド、G3と連勝。パンサラッサは今回のメンバーのなかで、ただ一頭の連勝馬だ。3歳6月の1勝クラスで白星を挙げた後、今春までのオープン競走で勝ち切れずにいた存在に一体、何が…。“大変身”を果たすに至った理由がきっとある。全休日の20日早朝、担当の池田厩務員を直撃した。
「気合乗り、馬体の張りがすごくいい感じ。(調子のいいときに見せる)立ち上がるしぐさを何度も見せているしね。前走か、それ以上のデキかもしれない」
勢いのある口ぶりからも、状態の良さが十分に伝わってくる。すぐさま、ポイントである変化のわけについて話を移す。
「マイラーズC競走除外後の夏の放牧が良かった。あの放牧で、心身ともに良くなったよ」。休養前は左前脚の深管の骨瘤(こつりゅう)を気にしていたが、今は完治。「脚元の腫れ、熱感も持たないから。もともと、能力のある馬だったけど、本当に良くなったよ」。しっかりと休めたことで痛い部分がなくなり、充実期を呼び込んだ。競走馬として、完全に“本物”になっている。
前走の福島記念で重賞初制覇。大逃げを打つ形から、後続馬の追撃を寄せ付けずに独り旅を決めた。当時の前半3ハロンのラップが短距離戦並みの33秒6(1000mは57秒3)。今回もおそらく、パンサラッサが全馬を先導することになる。
「前回のハイラップで粘るんだから、心肺機能は高いよ。獣医師さんが『心臓の音がいい』っていってくれる馬。2500mがどうかだけど、こなせるスタミナはあると思う」と池田厩務員。
前走のような流れでは、さすがに今度の距離では止まってしまう。ただし、前半の運び方、道中のペースの落とし方次第では、粘り込んでしまう可能性も…。見せ場以上の場面を頭に入れておきたい。(宇恵英志)
宇恵記者は連勝で勢いに乗るパンサラッサに注目。先行力があり粘り込みに要注意だ Photo by サンスポ
パンサラッサ陣営が『もしかしたら』の期待を持っていることは、すでに一般競馬ファンにも知られているでしょうが、まあ、『それでも来るワケないじゃん!』と思う方が普通でしょうし、だからこそ、こちらはあくまでチャレンジャーの位置付けなんですよね。正直なところ、私だってエフフォーリアやクロノジェネシスといった、今年のJRAを引っ張ってきたビッグネームたちを簡単に負かせるとは考えていませんし、常識で考えたら… そりゃあ、ねぇ(^^;)
と、あえて書いては見たものの、宮内助手や池田厩務員のコメントはあくまで前向きで力強いトーンで、春先にマイラーズカップを狙っていた馬が2500mに挑戦することへの不安もあまり感じません。また、戦法については『迷いなく行く』と、堂々とした逃げ宣言。パンサラッサのようなタイプ、立場の馬はこれをやっておく方が単騎逃げの形を作りやすくなりますし、後続する有力馬陣営にいろいろ考えさせるという意味では、すでにレースは始まっているとも言えますからね。
今度のレースはグランプリであり、ある種お祭り要素もあるレースですから、出走全馬にやる気と可能性があり、全てのファンが様々な夢を見られるレースになって欲しいと思います。そして、そのカギを握るのがパンサラッサだと考えると…。
一年前、レースに登録するたびに除外に怯え、ダート戦を試していたことを考えると夢のようですし、夏の成長、絶好のデキ、連勝の勢いに矢作厩舎の本気を上乗せしてのチャレンジですからっ! ここは一番、池田厩務員の「テレビ馬じゃつまらない、見せ場以上の走りを期待している」との言葉を鵜呑みにさせて頂いて、やる気満々で応援したいと思います(^^)
ちなみに、矢作先生だけが「力をつけている段階のパンサラッサには大変厳しいレースになる」と慎重姿勢なのは、まあ、ご愛嬌(&三味線)ということで(^^ゞ
ZBAT!競馬『【矢作芳人調教師 信は力なり】パンサラッサと盛り上げたい』
パンサラッサを初めて見たときの印象は「ロードカナロアらしくない馬だな」。明らかに母の父モンジューを筆頭にした母系のスタミナ色が出ていると感じた。しかし、調教を進めていくと、ゲートの出とダッシュが鋭い。それでデビュー戦は1600メートルを使ったが、その後は第一印象を重視して2000メートルを中心にローテーションを組んだ。この選択は間違いでなかったように思う。全4勝が2000メートル。2着も4回中3回が2000メートルであり、心肺機能が高い。カナロア産駒としてはスタミナ豊富な印象だ。
ただ今回の有馬記念では距離が2500メートルに延びる。まだ成長を続けているこの馬の伸びしろに期待しているが、距離は未知数、メンバーは超強力。グランプリ3連覇のクロノジェネシスや強力3歳馬の筆頭エフフォーリアは世界レベルであるし、人気者メロディーレーンと菊花賞馬タイトルホルダーの姉弟や引退戦となる古豪キセキもいる。力をつけている段階のパンサラッサには大変厳しいレースとなるだろう。
脚元の異常に気づいてくれたから
可能になった不安解消と著しい成長が
連勝やグランプリ挑戦に繋がった。
年末の祭で優勝を狙えるなんて
本当に夢のようだ^ - ^
来年は
前哨戦を挟むローテーションならば
是非とも坂井騎手に
手綱を握ってもらいたい。と感じました。
マジメかっ!
考えてみれば、こんな大きな舞台に立てる馬の何と少ないことか。。
坂井騎手はもちろん、やはり、パンサラッサに関わった全ての方に感謝ですね!
注目の舞台で気持ち良く走って、来年は更なる飛躍を!(^^)
矢作先生…。
小心者かっ!
ニゲロピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ
中山記念ではなく
マイラーカップでしたね。
(予想していて馬柱みて気づきました。)
はい、マイラーズカップでしたね。
重賞発走直前のキャンセルは勇気がいることですが、普段から馬のことを見ている厩舎所属の騎手は、そういう時にはとても心強いです(^^)
そうなれば、かなり気持ち良く行けるんぢゃないかと…
あっ(・o・)
より一層の反省と精進、そして一日一善m(__)m
百戦錬磨の先生方が揃っている競馬界…
まさにキツネとタヌキの化かし合い。。じゃなくて、深い戦術眼に裏打ちされた駆け引きというヤツですね!
ウッ(°◇°;)
より一層の反省と精進、そして一日一善m(_ _)m