【ホープフルS】クロワデュノールが末脚炸裂させて快勝!無傷3連勝で来春のクラシック戦線の主役に:サンスポZBAT!
第41回ホープフルステークス(2歳オープン、牡・牝、G1、芝2000m)は、北村友一騎手の1番人気クロワデュノール(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)が中団の外めで流れに乗り、早めに動いて前を射程圏に入れると、直線で一気に末脚を炸裂させて新馬戦、東スポ杯2歳Sと無傷の3連勝。2歳中距離王の座に就き、来春のクラシック戦線の主役に躍り出た。北村友一騎手は2020年有馬記念(クロノジェネシス)以来、約4年ぶりのJRA・G1制覇。タイムは2分0秒5(良)。
2馬身差の2着にはジョバンニ(6番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にファウストラーゼン(17番人気)が入った。
クロワデュノールは、父キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父Cape Crossという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は3戦3勝。重賞は今年の東スポ杯2歳S(G2)に次いで2勝目。斉藤崇史調教師は21年キラーアビリティに次いでホープフルS2勝目、北村友一騎手は初勝利。
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前半はスロー、1000m地点で一気にペースが上がる難しいレースになりましたが、単勝1.8倍のクロワデュノールは初の右回り&短い直線を難なくこなして無傷の3連勝、ジョバンニに2馬身差をつける完勝劇でG1初制覇を達成しました。
クロワデュノールの母ライジングクロスはブランドフォード×ネアルコ母系で『いかにも』といった背景を持ち、キタサンブラックとの配合は大モノ感満載。タフな馬場もこなせそうですし、府中の2400mもドンとこいに思えますから、今日の完勝劇で来春の主役が確定的になった気がします。(中山の2000mで勝ったのはデカい!)
しかし、これで来年もサンデーRさんの勢いは止まりませんねぇ。。未だ弱小の広尾的には逆らってもイイことはなさそうですが、それでもいつの日にか、どこかで一矢報いたいところです。
そうですねぇ、ハマった時のキタサンブラック産駒は破壊力が半端ないですから、あるとしたら一発長打系の高額マル外で狙っていくしかないのかも…。とりあえず、ダメもとでWildwood’s Beauty’24とBelcaara’24の長打力に期待します(^^ゞ
**2024/12/28中山11R ホープフルステークス(G1/芝2000m)・良**
ホープフルステークス【2024年12月28日中山11R】:競馬ラボ
【有馬記念】レガレイラが壮絶な叩き合いをハナ差制す!64年ぶり3歳牝馬Vの快挙:サンスポZBAT!
第69回有馬記念(3歳以上オープン、G1、芝2500m)は、戸崎圭太騎手の5番人気レガレイラ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が好位追走から勝負どころの2周目の3~4コーナーをスムーズに回ると、直線ではシャフリヤールとの壮絶な叩き合いになり、最後わずかハナ差制しV。今年未勝利の鬱憤を晴らし、2つ目のGIタイトルを獲得した。3歳牝馬よる有馬記念制覇は、1960年スターロツチ以来、64年ぶり2頭目の快挙。タイムは2分31秒8(良)。
ハナ差の2着にはシャフリヤール(10番人気)、さらに1馬身半差遅れた3着にダノンデサイル(2番人気)が入り、1番人気のアーバンシックは6着に敗れた。
レガレイラは、父スワーヴリチャード、母ロカ、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は8戦3勝。重賞は23年ホープフルS(G1)に次いで2勝目。木村哲也調教師は22年イクイノックス、戸崎圭太騎手は14年ジェンティルドンナに次いで有馬記念2勝目。
◆戸崎圭太騎手(1着 レガレイラ)「寒い中、たくさんの声援をありがとうございました。本当にレガレイラに感謝したいと思います。スタートが鍵だなと思っていて、少し出遅れた感じはあったけど、二の脚がよくて、スムーズなリズムで道中は走ることができました。接戦ということで、気持ちで負けないようにと思って乗っていました。(勝ったかどうかは)全く分からなかったです。(勝ちが分かった瞬間は)心の底から、うれしさが込み上げてきて、乗せていただいたオーナー、スタッフに感謝したいと思います。(2014年にジェンティルドンナで有馬記念を勝ってから)長い年月が経ちましたが、また勝ててうれしいですし、さらに頑張りたいです」
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ドゥデュースの取り消しで一転混戦模様となった今年の有馬記念を制したのは3歳牝馬、スワーヴリチャード産駒のレガレイラでした。(64年ぶりの快挙というのはすごい… 何と私が生まれる前(^^;))
まあ、ドウデュースがいなかったとかペースが遅かったとか中山巧者とか、いろいろな要素が味方した部分はあるのでしょうが、それでも歴戦の雄シャフリヤールと叩きあってのグランプリ制覇はお見事でしたし、牡馬を相手にホープフルSを勝った地力の高さ、勝負根性は間違いなくホンモノだったということでしょう。
ちなみにスワーヴリチャードは2年目から種付料が爆上がり(200→1500万円)しましたが、その意味では、社台SSの皆さんにとっても本当に大きなグランプリ制覇になったと思います。
その他では、大外枠から2着に入ったシャフルヤールはさすがの実力を見せてくれたと思いますが、惜しかったのはスローペースと位置取りに泣いた5着のジャスティンパレスでしょうか。レース前に、穴ならジャスティンパレスかも?と考えていましたし、わざわざテラステラに乗らずに中山に行った坂井瑠星騎手を応援したい気持ちもありましたから…。
あ、テラステラの話をすると口惜しさがこみ上げてきますね(^^;)
とにかくレガレイラが勝ってスワーヴリチャードの可能性がさらに広がった気がしますし、うちのスワーヴリチャード牝馬、エスペシャリーとオピュレンス’23にもこれからドンドン強くなっていって欲しいです!
**2024/12/22中山11R 有馬記念(G1/芝2500m)・良**
有馬記念(グランプリ)【2024年12月22日中山11R】:競馬ラボ
【中山大障害】ニシノデイジーが5馬身差の圧勝!2年ぶり2度目のVで王者に返り咲く:サンスポZBAT!
第147回中山大障害(3歳以上障害オープン、J・G1、芝4100m)は、五十嵐雄祐騎手の4番人気ニシノデイジー(牡8歳、美浦・高木登厩舎)が好位追走で終始安定した飛越を見せると、外から早めにまくって先頭に立ち、そのまま押し切り5馬身差の圧勝。2022年以来、2年ぶり2度目のVで障害王者に返り咲いた。タイムは4分40秒4(良)。
5馬身差の2着にはエコロデュエル(3番人気)、さらに1馬身差遅れた3着にネビーイーム(5番人気)が入り、マイネルグロン(2番人気)、ダイシンクローバー(9番人気)、ロードトゥフェイム(8番人気)は落馬で競走中止となった。
中山大障害を勝ったニシノデイジーは、父ハービンジャー、母ニシノヒナギク、母の父アグネスタキオンという血統。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬で、馬主は西山茂行氏。通算成績は32戦6勝(うち障害12戦3勝)。重賞は18年札幌2歳S(G3)、東スポ杯2歳S(G3)、22年中山大障害(J・G1)に次いで4勝目。高木登調教師は22年ニシノデイジーに次いで中山大障害2勝目、五十嵐雄祐騎手は13年アポロマーベリック、22年ニシノデイジーに次いで3勝目。
◆五十嵐雄祐騎手(1着 ニシノデイジー)「最高です。なかなかG1を勝ってから勝てないレースが続いていたけど、中山を得意としている馬なので、力を十分に出すことができました。ゲートを出てから、内の馬が外に寄れてきてガチャガチャしましたが、好位で折り合いがつきました。馬も成長しています。デイジーはしまい勝負で切れるタイプではないと何度も乗って分かっていたので、最終障害、4コーナーは先頭でと思っていて、そのイメージ通りに乗れました。仕掛けたぶん、脚はあがりましたが、デイジーもひと踏ん張りしてくれました。きょうはデイジーが一番頑張りました」
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出走9頭中完走6頭。激しいレースになった今年の大障害を制したのは2年前のチャンピオン、ニシノデイジーでした。
ニシノデイジーは2年前の大障害制覇以降、なかなか勝てないレースが続いていましたが、五十嵐騎手によれば「馬も成長している」とのこと。障害というのは特殊技能なところがありますから、8歳にして熟練度が増すこともあるでしょうし、気性面が落ち着いて本来のテクニックにモノを言わせることができた…みたいなこともありそうですね。
それにしても、好位置から早め先頭、後続を5馬身千切っての勝利はお見事でした。底力満載の母系にハービンジャーという血統背景も含めて、まだまだ現役で頑張れそうな勝ちっぷりだったと思います。
障害チャンピオンというのは、一口馬主的にはなかなか狙って獲れるものではないですが、チャンスがあれば…。
いやいや、基本的には普通に平地で活躍してもらう方が気が楽ですし、特に大障害のようなレースに出資馬が出ていたら、それはもう絶対に心臓に良くないですからね。やはり障害戦は見るだけにしておきたいです(^^;)
**2024/12/21中山10R 中山大障害(J・G1/芝4100m)・良**
中山大障害【2024年12月21日中山10R】:競馬ラボ
【朝日杯FS】アドマイヤズームが新ヒーローの座へ 来春目標はNHKマイルC:サンスポZBAT!
(朝日杯フューチュリティステークス、2024年12月15日 15:40、G1、京都11R、芝・右外1600m)
川田将雅(39歳)=栗東・フリー=騎乗で5番人気のアドマイヤズームが、2番手から鮮やかに抜け出しG1初制覇を果たした。鞍上は昨年のジャンタルマンタルに続き、連覇を達成。来春はNHKマイルC(5月11日、東京、G1、芝1600m)を大目標に、さらなる活躍を目指す。2着に2番人気のミュージアムマイル、3着に9番人気のランスオブカオスが入った。
冬枯れの淀のターフで、力の違いを見せつけた。未勝利勝ち直後のアドマイヤズームが、一気にG1の頂点に到達。デビューからともに歩みを進めてきた川田騎手が喜びをかみしめた。
「とてもいい走りで勝ち切ってくれて、ホッとしています。4コーナーで勝ったと思いました。まずはG1馬まで上り詰めたということ、こうやっていい走りをしてくれたことをほめてあげたいなと思います」
好スタートを決めると、スッと2番手を確保。前半3ハロン35秒4のスローペースでも折り合いを欠くことなく、直線入り口で先頭に立つと、あとは馬場の真ん中を独走状態だ。後続を全く寄せ付けず、2馬身半差の完勝だった。
■アドマイヤズーム 父モーリス、母ダイワズーム、母の父ハーツクライ。鹿毛の牡2歳。栗東・友道康夫厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。戦績3戦2勝。獲得賞金7776万2000円。重賞は初勝利。朝日杯FSは川田将雅騎手が2017年ダノンプラチナム、20年グレナディアガーズ、23年ジャンタルマンタルに次いで4勝目、友道康夫調教師は18年アドマイヤマーズ、21年ドウデュースに次いで3勝目。
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今年の朝日杯FSは前半3Fが35.4秒、1000m通過が60.4秒とずいぶんスローになりました。前週に行われた阪神JFの前半3Fが34.2秒、1000m通過が58.5秒だったのと比べても、マイルG1のペースとは思えないほどですよね(^^;)
ただ、勝ったアドマイヤズームは(2番枠からロスなく立ち回ったとは言え)2番手から上り最速(33.6秒)を使って2馬身半の差をつけていますから、単なる前残り以上の強い競馬をしたと思います。
ちなみにアドマイヤズームはエスペシャリーが気分良く逃げすぎて6着に負けた未勝利戦の勝ち馬で…。考えてみれば、あの時、逃げたエスペシャリーを番手でピッタリマークするカタチから、直線で後続を突き放した内容をG1でも再現したわけで、走る能力はもちろん、自在性やらレースセンスやらがとても高い馬なんでしょうね。(エスペシャリーのレース後、勝った馬は随分強かったなぁ…と感心していましたが、まさかアッサリG1を勝つほどの馬だったとは驚きです┐(´~`)┌)
その他では、かなりの出遅れを挽回して2着に入ったミュージアムマイルも強かったですし、1400mの新馬戦を勝ったばかりのランスオブカオスが後方から突っ込んできたのも大したもので、上位3頭は今後も注目すべき存在だろうと思います。
逆に展開や位置取りなどがうまくいかず、力を出せなかったのが1番人気のアルテヴェローチェ。このスローペースで後方に押し込められたのが痛かったですし、折り合いが今ひとつで直線でも思ったほど伸びませんでしたから…。まあ、こういうレースは3~4である程度の位置に上がっていかないと厳しいですよね。
ということで、結果的にはこの世代のモーリス産駒の好調ぶりを改めて印象付ける朝日杯FSになりました。オマケの話として、前走でエスペシャリーが簡単に交わされたのも仕方がないと諦めがつきましたし、(スロー過ぎたことを差し引いても)個人的にはなかなか面白いレースだったのではと思います。(うちのモーリス産駒、テラステラも続け!!(^^ゞ)
**2024/12/15京都11R 朝日杯FS(G1/芝1600m)・良**
朝日フューチュリティ【2024年12月15日京都11R】:競馬ラボ
【香港カップ】タスティエーラ「落ち着き出た」 リバティアイランド「楽しみな仕上がり」:サンスポZBAT!
天皇賞・秋2着のタスティエーラは、オールウェザー(AW)コースをハッキングで1周してからパドックをスクーリング。「日々良化しており、環境に慣れて落ち着きが出てきました」と高橋助手。昨年の日本ダービー以来となる復活の勝利を目指す。
昨年の3冠牝馬リバティアイランドは、AWコースをキャンターで1周半。片山助手は「本番に向けて楽しみな仕上がりです。地元の強い馬や海外からも強い馬が出走しますが、それに見合った競馬ができて良い結果が出せるように頑張ります」と意気込んだ。
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今日は京都で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が行われますが、個人的には香港カップに挑むタスティエーラ、リバティアイランドに大いに注目をしています。(阪神JFはキズナ産駒が強いのかな?)
香港カップにはあのロマンチックウォリアーがいるので勝つのは簡単ではないでしょうが、タスティエーラもリバティアイランドもとても能力の高い馬ですし、天皇賞・秋からさらに上昇していれば、意外に差のない競馬ができるのでは?と。
もしもロマンチックウォリアーに勝つようなことがあれば、それはもう世界的な大ニュースですから、阪神ジュベナイルフィリーズ以上に注目したくなる気持ちもお分かりいただけるかと思います(^^ゞ
ということなのですが、実は本日、とあるお祝いの会があり、これから準備をして出かけなければいけないという…。従いまして、私は阪神ジュベナイルフィリーズも香港カップもリアタイで見ることができません、チャンチャン(^^:)
出先から戻ったら、結果を知る前にレースリプレイを見るつもりですので、アクシデント的にレース結果が入ってこないように、外出中は競馬関連情報を遮断して過ごすつもりですm(_ _)m
【中日新聞杯】デシエルトがマイペース逃げで快勝!芝に戻り連勝で重賞初制覇:サンスポZBAT!
第60回中日新聞杯(3歳以上オープン、G3、芝2000m、ハンデ)は、岩田康誠騎手の3番人気デシエルト(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)がマイペースの逃げに持ち込むと、直線でも後続を寄せつけず快勝。ダートから芝に戻り、アンドロメダSに続く連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは1分58秒4(良)。
2馬身差の2着にはロードデルレイ(1番人気)、さらにアタマ差遅れた3着にマテンロウレオ(6番人気)が入った。
デシエルトは、父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は14戦6勝。重賞は初勝利。安田翔伍調教師は中日新聞杯初勝利、岩田康誠騎手は2021年ショウナンバルディに次いで2勝目。
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勝ったデシエルトはあのアドマイヤセプターの仔(アドマイヤグルーヴの孫)。新馬戦から3連勝で若葉ステークスを勝ち、皐月賞、ダービーにも出走を果たした期待馬でしたが、ダービー後に休養を挟んでダートに矛先を向け、グリーチャンネルCを勝ったあとに左前の骨折が判明、一年以上の長期休養を余儀なくされてしまいました。
復帰後も一貫してダート戦を使われており、結果、あと一歩勝ち負けの競馬ができずにいましたが、ここにきて芝に戻ってリステッド、重賞を連勝ですから、ようやく本来の能力が開花したということかもしれません。
そのうえで、1、2着馬が前走アンドロメダSと全く同じという結果、同じようなマイペース逃げでの完勝劇は(デシエルトの充実ぶりが一番の理由とは言え)2着以下の馬は一体何をやってたのかな?とい気がしないでもありません(^^:)
ちなみに2着に入ったロードデルレイは、前走では4角で内に入ってしまって踏み遅れての3馬身半差負け、今日は後ろに構え過ぎて(?)差して届かずの2馬身差負け。同じ馬に同じように負かされたことは、当事者の皆さんが一番口惜しいでしょうが、こういうレースを見てしまうと、自分でレースを作れる馬、自在性のある馬の強みを思い知らされます。
しかし、前走や今日のように楽に逃がしてくれるなら、デシエルトは今後も相当に面白そう。相手関係(同型がいるかどうか)などにより、展開がより厳しくなった時にどうなるかは分かりませんが、油断しているとスイスイ行ってしまう逃げ馬の存在というのは、間違いなくレースを面白くする要素の一つですからね(^^)
**2024/12/7中京11R 中日新聞杯(G3/芝2000m)・良**
中日新聞杯【2024年12月7日中京11R】:競馬ラボ
【チャンピオンズC】1番人気レモンポップ、ラストランを逃げ切り連覇 坂井瑠星騎手「背中にいることができて誇り」 平地G1初、2年連続同じ1~3着決着:サンスポZBAT!
(チャンピオンズカップ、2024年12月1日 15:30、G1、中京11R、ダート・左1800m)
坂井瑠星(27)=栗・矢作=騎乗で1番人気のレモンポップが鮮やかに逃げ切り、連覇達成。引退レースを制して、国内G1級6戦6勝の無敗で有終の美を飾った。2着に2番人気のウィルソンテソーロ、3着に9番人気のドゥラエレーデが入り、平地G1では初めてとなる昨年と1~3着が同じ着順での決着となった。
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最後は死力を振り絞って、ゴール板を先頭で駆け抜けた。写真判定の末にハナ差で勝利の女神がほほえんだのはレモンポップ。昨年と同じ逃げ切りで連覇を果たし、昨年のフェブラリーSから手綱を取り続ける坂井騎手が万感の思いを伝えた。
「本当にレモンポップに感謝したいです。(国内G1級)6戦6勝というのはなかなかいないと思うので、その背中にいることができて誇りに思います。この2年間は自分の中心にいた馬で、これからも忘れることのない一頭になりました」
昨年は大外枠から先手を主張したが、今年は1枠2番と内枠。それでも攻めの姿勢を貫いて「何パターンか考えていたうちで一番いいパターンになった」。ミトノオーとのハナ争いを制すると、昨年の1000メートル通過60秒9から0秒1差だけ速い同60秒8のペースを刻んで余力十分に直線へ。昨年も2着だったウィルソンテソーロに猛追されたが、わずかにしのいだ。「勝って引退式ができたらと思っていたので、最高の結果になりました」と有終の美を飾って笑みがこぼれた。
■レモンポップ 父レモンドロップキッド、母アンリーチャブル、母の父ジャイアンツコーズウェイ。栗毛の牡6歳。美浦・田中博康厩舎所属。米国産。戦績18戦13勝(うち地方3戦3勝、海外2戦0勝)。獲得賞金7億6020万円(うち地方2億2500万円)。重賞は2023年G3根岸S、G1フェブラリーS、23&24年Jpn1南部杯、23年G1チャンピオンズC、24年Jpn1さきたま杯に次いで7勝目。チャンピオンズCは坂井瑠星騎手、田中博康調教師ともに23年レモンポップに次いで2勝目。
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やっぱりこれは取り上げておこうということで…
遅ればせながら、
坂井瑠星騎手、レモンポップ号、おめでとうございます!!
レースは当日のテレビで観戦していましたが、まあ、何しろスタートが抜群に良かったですからね。戦前の情報ではミトノオーがハナを叩きに行く宣言をしていたようですが、フタをあければ1角の入りまで並び順を決め、あとはレモンポップにとって理想のカタチ、理想的なペースで淡々とレースが進んでいるように見えました。
あのあたりは坂井騎手の上手さと言いますか、ペース読みとか逃げ先行馬の折り合いのつけ方とか、本当に安心して見ていられるジョッキーになったと思います… あ、素人の私が偉そうに言ってはイケマセンね(^^ゞ とにかくですね、坂井騎手は今やG1でも全く格負けをしないですし、ゴール前でウィルソンテソーロの猛追を振り切り、写真判定中にもかかわらず勝利を確信、堂々とウイニングランをかます姿にはトップジョッキーの風格すら感じました。
(くれぐれもおかしな問題で脚元を掬われないように… 余計なお世話ですけど(^^:))
それはさて置き、2着に追い込んだウィルソンテソーロと川田騎手もさすがでした。最後の勢いは差し切ったと見違えるほどでしたし、レモンポップに狙いを定めての直線勝負はほぼ完ぺきだったと思います。それでも勝てなかったことについては、恐らく1ハロン長いであろう距離を身体能力の高さと勝負根性でしのいだレモンポップを褒めるしかないでしょう。
しかし、これだけ国内で強いレモンポップがサウジやドバイで全く走らなかったのは不思議と言えば不思議ですよね。いや、むしろ国内でも海外でも同じように走らせてしまう矢作厩舎が異常なのかもしれませんが…。
もちろん、馬の個性もあるので一概には言えないものの、私も矢作厩舎の馬に出資をする以上、チャンスがあれば再び海外にも挑戦してみたいものです。。当然ながら、その前に国内で勝ち上がらないと話になりませんけれど(^^:)
2024/12/1中京11R チャンピオンズカップ(G1/ダ1800m)・良**
チャンピオンズカップ【2024年12月1日中京11R】:競馬ラボ
【ジャパンC】ドウデュースが押し切りV!G1連勝で史上3頭目の秋古馬3冠制覇に王手:サンスポZBAT!
第44回ジャパンカップ(3歳以上オープン、G1、芝2400m)は、武豊騎手の1番人気ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が後方追走から勝負どころで勢い良く外々を回って直線に入ると末脚を発揮し、半ばで早くも先頭に立ちそのまま押し切りV。天皇賞・秋からのG1連勝で、2000年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイに続く史上3頭目の秋古馬3冠制覇に王手をかけた。武豊騎手は16年キタサンブラック以来8年ぶりのジャパンC勝利で、歴代単独トップの5勝目。タイムは2分25秒5(良)。
クビ差の2着にはシンエンペラー(8番人気)とドゥレッツァ(7番人気)が同着となった。
ジャパンCを勝ったドウデュースは、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父VIndIcatIonという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は16戦8勝(うち海外3戦0勝)。重賞は21年朝日杯FS(G1)、22年日本ダービー(G1)、23年京都記念(G2)、有馬記念(G1)今年の天皇賞・秋(G1)に次いで6勝目。友道康夫調教師は17年シュヴァルグランに次いでジャパンC2勝目、武豊騎手は1999年スペシャルウィーク、06年ディープインパクト、10年ローズキングダム、16年キタサンブラックに次いで5勝目。
◆武豊騎手(1着・ドウデュース)「期待を背負っていたので応えたい気持ちが強く、ホッとしています。ペースが遅すぎて馬が全力で走りたがっていたので抑えるのに苦労しました。動き出しは早いかと思いましたが、もつんじゃないかと思って自信を持っていきました。自分のことよりも、ドウデュースがラストシーズンということで何とかタイトルをと強く思っていました。天皇賞、ジャパンCと勝てて、この馬の走りができてうれしいです。世界を代表する馬が来てくれて戦うことができてうれしいですし、勝てたことはさらに価値があると思います。このあとの状態によりますが、無事なら有馬記念が最後でそこで引退と聞いています。何とかいい最後をと思っています」
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桁違いの末脚で天皇賞・秋を制していたドゥデュースが、返す刀でジャパンカップを快勝しました。
2着馬との着差はわずかだったものの、1000m通過62.2秒のスローな展開の中、ずっとギリギリの折り合いで後方待機をしていましたからね。普通の馬であれば嫌気がさしても仕方がないカタチだったと思いますが、それにもかかわらず4角手前から外を回って馬なりで進出、直線でアッという間に先頭に立ったのは、抜群の瞬発力とスピード、そして競走馬に必要な強い気持ちの証明でした。
レジェンド武豊騎手もドゥデュースを完全に手の内にいれていますし、万全の状態であればこのコンビは強い…という当たり前のことを当たり前にやってのけたのはさすがのひと言。今さらながら、余ほど肝っ玉が太いのだろうと思いました(^^:)
これはアレですね、久々の『秋古馬3冠チャレンジ』になる有馬記念は例年以上に盛り上がりそう。。もちろん何が勝つかは分かりませんが、年末の競馬が盛り上がるのは、一競馬ファンとしてとてもワクワクしますよね!
そして展開がハマったとは言え、積極的に逃げたシンエンペラー、道中で仕掛けたドゥレッツァの2着同着もお見事でした。まあ、いずれもスローペースを読み切った坂井瑠星騎手、ビュイック騎手のナイスプレーによるところが大きかったと思いますが、それでも馬に力がなければああはならないわけで、最後までドゥデュースに楽をさせなかったのはスバラシイ頑張りでした。
ちなみに広尾TC馬にたくさん乗ってくれている坂井瑠星騎手の最近の活躍は嬉しい限りですし、ドゥレッツァは現在募集中であるMore Than Sacred’23の半兄という…。走破タイムは2分25秒5ではありましたが、ジャパンカップで差のない2着は勲章と言って良いですし、もしかしたら現状今ひとつ(?)である売れ行きの後押しになるかもしれません。
More Than Sacred’23… どうしようかなぁ(^^ゞ
**2024/11/24東京12R ジャパンカップ(G1/芝2400m)・良**
ジャパンカップ(国際招待)【2024年11月24日東京12R】:競馬ラボ
【京都2歳S】エリキングが豪快に差し切り無傷3連勝! 藤田晋オーナーは昨年のシンエンペラーに続く連覇:サンスポZBAT!
第11回京都2歳ステークス(2歳オープン、G3、芝2000m)は、川田将雅騎手の1番人気エリキング(牡、栗東・中内田充正厩舎)が中団追走から勝負どころでやや手応えが怪しくなるシーンがあったが、直線では豪快に伸びて差し切りV。デビューから無傷3連勝で重賞初制覇を果たした。「ウマ娘」藤田晋オーナーは昨年のシンエンペラーに続く連覇を達成。タイムは2分0秒9(良)。
1馬身1/4差の2着にはジョバンニ(3番人気)、さらに1馬身差遅れた3着にクラウディアイ(4番人気)が入った。
エリキングは、父キズナ、母ヤングスター、母の父High Chaparralという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は3戦3勝。重賞は初勝利。中内田充正調教師、川田将雅騎手ともに京都2歳Sは初勝利。
◆中内田充正調教師(1着 エリキング)「一瞬、ひやっとしました。まだ動けないのか、と。ジョッキーに動かされてようやく動きましたね。そのあたりが幼いというか、成長の余地を残しているところですね。それでも結果を残してくれたので先々につながってくると思います。普段はやんちゃでも、競馬に行けば勝ってくれる。競走馬として一番大事なところですからね。(今後)馬の様子を見ながら、オーナーと相談してですね。(年末は)使わないと思います。来年に備える予定です」
◆藤田晋オーナー(同)「ホッとしました。昨年(シンエンペラーで勝利)は、キャピタルSのドーブネで口取り式に出ていましたからね。年末は使わないと思います。来年のクラシックを目指してほしいですね」
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遅くなりましたが、昨日、行なわれた京都2歳ステークスについての感想を少しだけ。
まず、キズナ産駒のエリキングが勝ってエピファネイア産駒のジョバンニが2着、サートゥルナーリア産駒のクラウディアイが3着だったのは、今年の2歳種牡馬リーディングそのままの構図で面白いなぁと。
ちなみにキズナが種牡馬入りした当時はまだディープインパクトが健在で、正直それほど期待されておらずに種付料は250万円からのスタートでした。それが、2025年には2024年の1200万円から2000万円にアップするわけで…。種付料が1000万円を超えてからの産駒の活躍を見ると、今後も重賞級の大モノがポンポン出てくるのではと思えてきます。
それから、エリキングについてですが、調教師のコメントにもあるように、そのレースぶりはいかにも幼いというか荒削りというか、コーナリングが上手ではないし反応は良くないしで、あの手応え、あの状況からよく差し切ったと思います。
逆に言えば、これで完成期を迎えたら相当に強い可能性が高いですし、年末の中山を使わずに成長を促し、バッチリ鍛えて来年のクラシックをめざしたい…という中内田調教師のお気持ちがよく分かる気がします。
ただ、気持ちの面で難しいところがあったり生来の不器用タイプだったりすると、時間をかけて鍛えたからと言って必ず良くなるワケではないので。。エリキングが果たしてどこまで強いのか、強くなるのか、今後も注目していきたいと思いますm(_ _)m
**2024/11/23京都 京都2歳ステークス(G3/芝2000m)・良**
ラジオN杯京都2歳S【2024年11月23日京都11R】:競馬ラボ
だいぶ間隔があいてしまいましたが、JRA2歳種牡馬ランキングのチェックです。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/11月10日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベース
前回チェックは9月1日終了時点で、その時の1~3位はエピファネイア、キズナ、モーリスでした。
それが、約2ヶ月後の今回までにキズナがエピファネイアを逆転、しかも約3,500万円の差をつけているうえに、AEI:2.30という優秀さですからね。やはり、今年のキズナは好調さが際立っていると思います。
キズナは種付料が1200万円、2024年シーズンの種付頭数が218頭という人気ぶりですが、2歳戦からコンスタントに走る産駒が多いとなれば、更なる種付け料の高騰があるかもしれず…ですね。
ちなみにキズナ産駒と言えば、JRAからバスラットレオンの種牡馬入りが発表されているものの、今のところ繋養先は未定です。ただ、キズナの活躍はバスラットレオンにとって間違いなく追い風でですからね。バスラットレオンは芝砂兼用の後継種牡馬として絶対に使い勝手がいいはずですし、早く良い繋養先が決まって欲しいと思いますm(_ _)m
4位から5位には新種牡馬がズラッと並んでいて、プロミストジーンがオキザリス賞を勝ったナダルがサートゥルナーリアをわずかに逆転、新種牡馬の最上位となっています。
このあたり、ダート戦が増えてくれば…と言われていたナダルの上昇ぶりは(ある程度想定通りではあるものの)目を惹くものがありますし、AEIの1.8超えはアドマイヤマーズともども非常に優秀だと思います。
ちなみに広尾TC関連で言いますと、17位に入っているブリックスアンドモルタル産駒のアンモシエラがJpn1・JBCレディスクラシックを快勝し、その存在感を増しています。さらには逆輸入のマル外追加募集馬であるMore Than Sacred’23も無事に来日していますので、(このランキングとは別に)ブリックスアンドモルタル産駒の動向には注目していこうと思います。
あとは、このところスターオーストラル’23やパドックシアトル’23、アンジュシュエット’24と、何故か募集馬増えているキタサンブラック産駒も要注目。キタサンブラックは現在11位ながら、出走頭数が31でAEIが1.67ですから、比較的晩成傾向が強い中でも、間に合えば2歳戦から活躍するという優秀さを見せています。うーむ、、出資したくなっちゃいますねぇ(^^:)
ということですが、話を戻して2歳リーディング争いという点では現時点の上位3頭、キズナ、エピファネイア、モーリスに絞られた感じかもしれません。4位ナダル、5位サートゥルナーリアはキズナとの差が1億円以上ありますし、キズナの好調さを考えると、さすがに届かないんじゃないかと思います。(いや、分かりませんけれど、多分(^^ゞ)