@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

New Orleans~2日目

2006-11-29 07:40:20 | 旅/USA
さて旅行記2日目

日曜のフレンチクオーターの朝はなんといっても静か。
みんなサタデーナイトを存分に楽しんで、翌朝はゆっくり起きて、
サンデーブランチを楽しむのがここでの正しい過ごし方なのだそう…。

とはいえ、私たちは観光客。
前日しっかり老舗レストランでのSunday Jazz Brunchを予約しているので、
その前に朝のフレンチクオーターをお散歩することに



ホテルからすぐのロイヤル通り。
ここはアンティークショップやギャラリーが軒を連ね、
アイアンバルコニーの美しい家々が立ち並ぶお洒落な通り。



静かなロイヤル通りを観光客を乗せた馬車が。
たまに出会う住人の皆さんは私たちに「Hello!」と声をかけてくれたり。
他には朝の穏やかな陽光と冬の気配を感じる冷たい空気と…、
ほのかに漂うコーヒーの香り…



うふ。はい、ありました~
中心から少し遠く閑静な住宅街の一角にあるフレンチベーカリー"Croissant D'or"
生粋のニューオリンズっ子に人気だというので、やってきました。



お店に入るとカウンターで行列!
テーブル席も賑わっています。皆さん早起きですねぇ~。
お店の名前であるクロワッサンがある他パン各種、
キッシュ、ケーキなども品揃え豊富。
お店の奥は噴水があるパティオもあって、街の人々の憩いの場のよう。



店内もアンティークなフレンチインテリアでとても素敵。
ここでクロワッサン&カフェオレを。
クロワッサンはちょっと大ぶりだけど美味しく、
久々にちょーっぴりだけフレンチな気分を味わい、今日一日の活力が



お店を出ると隣に見事に鈴なりの木が。
オレンジにしては小ぶりだし、金柑?みかん?
…なーんて眺めていたら、枝の間から顔が
まさに今収穫中だったのですねー!
陽気なお兄さんが「食べてごらん!」って一つ放り投げてくれました。
(写真はカメラを向けたらちゃんとポーズをとってくれ
たぶんこれはルイジアナオレンジ…小さな小さな実はとっても酸っぱくて、
このまま食べるものではないのかしら?と思いつつも、
ニューオリンズの人々の陽気で温かい人柄に触れたような
すごくいい思い出になりました。



ようやく陽も高くなり街が目覚める頃。
こちら前日にやってきた"Cafe du Monde"
街の中心ジャクソン広場から臨むモスグリーンのストライプシェードは、
まさにニューオリンズのランドマーク。
今日もたくさんの人と、ストリートミュージシャンが



そのカフェの建物、実はずーっと長く続いていて市場になっています。
途中、建物は途切れますが、
こちらが200年以上の歴史を持つアメリカ最古の市場"French Market"
(本来)ファーマーズマーケットの他、蚤の市、観光土産などなんでもあり。
ですが、カトリーナ以後農産物のお店が急減したそうで
ほとんど見かけませんでした。

さて、11時に予約したブランチの時間もせまり、
いったんホテルへ戻り、すぐ近くにある1918年創業の老舗レストラン"Arnaud's"へ。
伝統的なクレオール料理が楽しめるお店でもあり、
最も上品で、店内の装飾も見事なアンティークだというのでドキドキ…

Sunday Jazz Brunchとはいいながらも手にしたメニューはディナーさながら!
しっかりコースで朝からカクテルをいただいているお客さんばかり。
前菜だけでも8品くらい、メインに至っては十数種。
その中からプリフィクスでチョイスしてオーダー。
料理名だけでは検討もつかないものばかりで、
一体どんな料理が出てくるのか楽しみ。



前菜:"Shrimp Arnaud's"
お店の名前が付いているこちらのスペシャリテだそう。
マスタードがきいた朱色のソースに小エビが和えてあり、
見た目以上になかなかのボリューム。



お食事中トリオのJazz隊がそれぞれのテーブルを回り、
そこで1曲聴かせてくれる(リクエスト可能)なんとも優雅で贅沢なブランチ!
通りに面したガラス窓もアンティークなシャンデリア、時代を感じさせる梁なども
とてもゴージャスな店内…でもけして敷居の高いイメージはなく居心地いいのは
やっぱりここニューオリンズだからなのでしょうか



前菜の後に小さなグリーンサラダが出て、メインの登場。
こちら何だと思いますか~??

そ・そ・そう…怖いもの知らずのチャレンジャーな私がオーダーしたのは…

"Crawfish"(クロウフィッシュ)…Cray(クレイ)とも綴ることがあるらしいですね。
はぁぁ~、そうです!ザリガニです
ザリガニ…11~7月がシーズンで世界のザリガニの95%がここルイジアナ州で
消費されるというのだから、それはすごい郷土色の強い食材!
…と思い分かっててオーダーしたものの、
こんなにてんこ盛りで出てくるなんてー
一般的には香辛料と一緒にゆでた真っ赤な姿そのまま出てくるおつまみが
有名だそうですが、(それはさすがに無理…
こちらはまだ上品に尾っぽの部分を殻をむき、煮込まれた料理…なのですが、
お味はスパイシーで魚介のリッチなスープで尾っぽもエビとロブスターの
間のような食感があり、まぁ美味しいと思えたのですが、
なんせ尾っぽ、多すぎる~~~~!
何匹食べたなんて想像するだけでも怖いけど、ゆうに100匹超えてるわ…。
もうしばらくザリガニは見たくもない…(そんな機会もないか…)



常に無難チョイスの夫は美味しそうにこちらporkを。
ザリガニスープ、スプーン一杯ご試食…「もっとどうぞ!」と勧めたら
「もういいよ…」だって!えーん
前菜もメインも甲殻類づくしのブランチでございました。

あっ!他にも美味しそうなメインはたくさんあったので、
冒険したくない方でも充分美味しく楽しくいただけるのでご心配なく。
ザリガニも量はともかくお味はなかなかなので試す価値はアリですよん



さて、気を取り直してお楽しみのデセールは…、
ここニューオリンズで生まれたデザート"Bananas Foster"
2人前からのオーダーで、このように目の前でパフォーマンスし、
サービスしてくれる、ちょっとお洒落なあま~い大人のデザート。
調理は至ってシンプル。
銅製のソテーパンにバター、たっぷりのブラウンシュガーと
コニャックをキャラメリゼし、バナナ・シナモンを加え、最後にラムでフランベ。
それをバニラアイスの上に添えて。



このアツアツのバナナキャラメリゼで溶けかかったアイスがまた美味しい~
すっごく甘いんだけど、ブランシュガーのやさしい甘さがなんともいえなくて
ぺろっといただいちゃいました!

お腹がいっぱいになり、向かったのはのんびりお散歩に最適な
山の手住宅街と言われるガーデンディストリクト。
ダウンタウンから本来は市電に乗り、賑やかな商業通り、
ビジネス街を抜けたアップタウンの入り口にある、
ビクトリア様式の優雅で年代ものの家々が立ち並ぶ閑静なエリア。

このアップタウンを走る市電というのが、前出の"セントチャールズ・ストリートカー"



世界最古と知られ、ノスタルジックな姿で旅情誘い人気だった
市電の専用軌道は、今や土と雑草に埋れてしまい、その復旧を待つばかり…。
代行バスが10~30分間隔で運行していますが、
このまま路面電車が廃止になってしまわぬよう遠くから願うばかりです







こちらの家々はそのほとんどが1935年以前のもので、
現在でも普通の住宅として使われているそう。
柱や窓などギリシア復古様式、ドリア式などが用いられた優美な建築。
加えて、美しいアイアンレースのバルコニーと、
手入れの行き届いたバックヤード、玄関飾り、通りまで覆う緑の木々がまばゆく
ただカメラ片手にブラブラお散歩するだけでも楽しい。

この住宅街そばのMagazine St.にはカフェ、レストラン、ショップが
並ぶ、その名の通り100軒以上のお店がある「商店通り」
お散歩に疲れたら近くでカフェをするのもこのエリアの楽しいところだそう。

そんな私たちは駆け足の観光なので、またフレンチクオーターに戻り、
夫の希望でまたまた"Cafe du Monde"で休憩。
う~ん、毎日でも飽きないわ!
買い物をしたり、散々歩き廻ったら心身冷えて2人とも疲れが…
そう、このニューオリンズ、南部と思って余裕に薄着で出掛けたら
とーっても寒かったのです。
特にこの週寒波が来てたのか夕方近くなると寒くてマフラーぐるぐる巻き。。。

ホテルに荷物を置きに戻ったら、そのまま2時間ほど寝てしまい…
急いでお目当てのレストランへ行ったら21:30なのにもう閉店
ガイドには毎日23:00までとあるのに、日曜夜は観光客も少ないせいか早々と。
うぅ…最後にガンボとジャンバラヤで仕上げるつもりが、
思わぬハプニング、仕方なくその辺で開いているお店へ。



こちらももう閉店間際、あるものでオーダーすることに。
手前は"Catfish"のフライ。
これも南部料理名物ですがNCでも食べられるヒゲのあるナマズ。
日本では飛騨名物で知られているお刺身でいただく「河ふぐ」。
この「河ふぐ」ってアメリカナマズだっていうからどうなんでしょうね…。
お味は淡白な白身ですが、ちょっと泥臭くて微妙

奥は牡蠣フライ。
ニューオリンズの牡蠣は大味だけど臭みがなく大ぶりで有名とのこと。
しかも安い!
本当は生でいただきたいところだけど、過去海外で2回生牡蠣に中った私は
一応避けてフライで。
他にジャンバラヤもなんとかいただけて、
南部料理をしっかり堪能、最後の晩餐となりました

食後、バーボン通りの中心にある"Maison Bourbon"で、
ミントジュレップ片手に素晴らしいトランペット奏者&バンドの
トラディショナルジャズを堪能し、
フレンチクオーター最後の夜を楽しみました



翌朝、8:40にはホテルを出発し空港へ。
その前に近くの"Cafe Beignet"でまたまたクロワッサン&カフェオレを。
エアーチケットの関係上、滞在を延ばしてついでに
WDWで遊んでこようということになり次に飛ぶのはフロリダ・オーランド

最後に…。
初めて見るアメリカ南部の南部らしき街、ニューオリンズ。
目にするもの全てが新鮮で、感動をもらったこの街を後に帰路車中で思うことは、
被害の少ない観光地でも度々カトリーナ被災後の影響を少なからず体感し、
一刻も早く当時の活気が戻ることを願うばかりでした。

このディープサウスならではの文化、音楽、人々の笑顔を取り戻すには、
一人でも多くの人が訪れることも貴重な復興の一助になるということを知り、
アメリカで最初の旅行地に選んだ私でしたが、この旅行記をお読みの皆様が
ニューオリンズに興味を抱いて下さるとこの上なく幸いです


下記blogランキングに参加しました~。
これは…と思ってくださったらぽちっと。励みになります
          にほんブログ村 旅行ブログ 旅行グルメへ