フランス地方菓子も7話めになりました
全15回なのでもう半分まできてしまったのですねー。
さて今回はフランスのほぼ中央に位置する起伏に富んだ高原地帯、
Limousin(リムーザン)地方から。
「クラフティー・オ・スリーズ」
クラフティー…きっとこのお菓子の名を聞いたことがある人は多いと思いますが、
実はこの地方こそがクラフティー発祥の地。
本来「クラフティー」とは陶器またはタルト型に、
チェリーを並べ、クレープ生地と同じアパレイユを流して焼きあげたもの。
リムーザン地方のクラフティこそ唯一本物のクラフティといわれるほど
その規定は意外に厳しいものであるので驚き!
使用するチェリーはこの地方のCorrèeze(コレーズ)県のものでなければいけないのだそう。
ここに「…オ・スリーズ」(チェリーの)とお菓子の名前を挙げましたが、
「クラフティー」=チェリー入りは当然のこと!笑
フランスには厳格に守られる規定があるからこそ、
こうして各地の伝統がいつまでも大切に受け継がれていくのですね
さてさてプラ(実習)で作ったこのクラフティー、
…これがもうほんっとに美味しくて
実は自分が作ったものは一切れ味見するくらいの私ですが、
撮影半ばで我慢できずに1cut手が伸び…(なので今回は早めに撮影終了
)
さらにもう1cut…今もコレを書きながら食べたくてウズウズしてしまうほど!
まさに好みの味&食感…あぁサイコー!地方菓子!VIVAクラフティー!
どっぷり地方菓子の世界に魅了される今日この頃、
本場のお菓子を求めて再び旅に出てしまいたい症候群であります
もうこの美味しさを伝えずにはいられないので、
来年からは地方菓子も織り交ぜてレッスンのメニューを組もうかと思案中です
そしてもうひとつは…フランスの中央部、パリの南東に広がる穏やかな丘陵地帯、
Bourgogne(ブルゴーニュ)地方から。
「グジェール」
これは1750年ディジョンの菓子屋が最初に作ったことが起源のチーズ入りプチシュー。
ブルゴーニュ地方各地で作られ、
ワイナリーでのワインの試飲の際につまみとして使われています。
ワインとエスカルゴで知られる美食の地ブルゴーニュならではの名物ですね。
グリュイエルチーズと黒胡椒・ナツメグがたっぷり入った、
なんとも旨みのあるシューはちょうどこの時期ボージョレヌーボーと一緒に
供するにはぴったりのおつまみ…というわけで昨夜も飲みすぎ…?
ワイン好きにはたまらないブルゴーニュの地。
パリからも比較的訪れやすい位置、美食の街ということで私も2回訪れました。
過去log「
BOURGOGNE」もどうぞ~。
たわわに実るピノノワールにうっとりです